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ビジネスxデザインの海外記事と雑感 (2020.05.17最新)
最近読んだ海外記事やブログのなかで、社会変化を予感させる「ビジネスxデザイン」に関する情報を、一言添えてご紹介しています。
前回分はこちら▼
さようならグローバル化
エコノミストの表紙は「コロナウィルスはグローバル化を殺した?」というショッキングなタイトル。コロナ以前から、米中での貿易戦争などによってダメージを受けていたが、ロックダウンによりグローバルな人・貿易・資本の動きは弱体化している。内的志向な見方が強まり、ロックダウンが終わってからも当分継続し、経済を弱体化させる。コロナは鎖国化の始まりに過ぎないという。トランプ大統領の政治は移民を制限し、アメリカ国内の働き手を増やそうとしている。他の各国政府でも同様に、健康衛生に関するルールが同じ基準である国にしか国境を開かない可能性も出ており、Airbusは2022年まで生産は戻らないだろうと予測している。経済を自国内で回そうとする動きが企業、政府で随所に見られる。そういえば、私の2ヶ月前に注文したコンタクトレンズもシンガポールから届きません。
今の危機下における顧客体験(CX)の力
人々はかつてないほどに繋がりを求めている。それは、プライベートに限ったことではなく、サービスにおいてもビジネスと顧客との繋がりが求められている。安心感、信頼感といった人間的なニーズを満たすことが、今このストレスフルな環境において益々重要になっている。顧客体験の重要性についてはコロナ感染拡大以前から言われていることだが、繋がり、安心感といった価値をサービスを通じたコミュニケーションの中でいかに感じ取ってもらえるかが大切になっているように思う。
コロナはウェルビーイングを未来の贅沢品にする
HENRYs (High Earners Not Rich Yet)という収入は高いがまだ富裕層ではないというクラスの消費傾向についての記事。年収1,000万円を超えるが超富裕層ではないレンジ人達だという。このレンジの人たちが新しい贅沢品のトレンドを作る。そして、未来の贅沢品のトレンドは「ウェルビーイング」にあるという。マズローの欲求階層説でいう、より上位の精神的な欲求(社会的繋がり、尊敬、自己実現など)に相当する。コロナの影響により、広義のウェルビーイングである健康、精神と感情の充実へのニーズが益々高まっていると予測をしている。健康な食事、ウェルネスな旅、パーソナルケアなど贅沢品はゴールではなく、終わりのない旅のようだと締めくくっている。
デザイナーはアディダスやイケアを高級マスクにする
ナイキやイケア、アディダスなどのブランドのバッグを活用して、マスクをデザインしている。人気なものは1つ50万円ほどするものもあるという。フィジカルな物として消費が進まないこの状況の中で、ファッションアイテムとしてデザインの対象にマスクが注目されている。緊急事態宣言が解除されていっても、外出の際にはマスクをつけるのが当たり前という価値観はしばらく続くだろう。
時間はあなたのもの。生活が変わって初めて年が変わる。
ブログ著者のデレック・シバースは、元ミュージシャンで、オンラインCDストアのCD Babyの起業家です。シンプルで好奇心をそそる文章で人気のブログです。彼にとってカレンダーの日付は何の変化をもたらさないという。カレンダーにマークをつけた日、それは、引越しをした日、学校に通い始めた日、転職をした日、赤ちゃんが生まれた日、悪い癖をやめた日、などあなたにとっての生活の変化が本当の始まり。一バレンタインデーだからパートナーシップを祝う日だとかカレンダーに、強制されるのではなく、自分や大切に人にとって意味のある人を大切にしたいというブログ記事。「あなたの今年が、本当に始まったのはいつですか?」と問いかける。自分のカレンダーにマークできる日をたくさん作れるよう頑張ろうと思える記事でした。
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受身的な情報収集の時間をできるだけ避け、能動的に世界の情報をインプットし、発信できるよう続けていこうと思います。
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