くにちゃん
北欧デザインスクールのデザイン・創造性・イノベーション教育を受けた経験やビジネスデザインの実践からの学びを発信
世界一幸福な国フィンランド🇫🇮で感じた豊かさの源泉
北欧フィンランドに子連れで留学をしていたときに、子育てに対する男性の考え方や関わり方に色んな学びがありました。これからパートナーと一緒に同じ目線で、育児・家事に関わることを決めた人のためのnoteを書きます。
フィンランドは、3年連続世界一幸せな国に選ばれ、幸福度が高い事で有名です。私がフィンランドで2年間暮らして感じた、豊かさの源泉について、「3つのつながりと時間」を大切にしようというテーマで書きたいと思います。 私が北欧フィンランドに住んで考えた豊かさの基準は、 「自分とのつながり」 「自然とのつながり」 「社会とのつながり」 の3つのつながりと、そのつながりを感じる豊かな時間にあると感じます。 自分との繋がり: ME TIMEフィンランドの人たちは、様々な「余白」
新規事業の基本は「多産多死」。 たくさんの新規事業の「タネ」を量産し、「不確実性に備えよ」。 新規事業は、「スタートアップ」のように「素早くテスト」せよ。 このように、企業の新規事業開発では「小さく産んで、大きく育てる」いわゆる、ゼロワン(0→1)が長らく正解だと信じられてきました。 新規事業開発やサービス開発・デザインの分野に携わったことがあればきっとリーンの考え方(素早くプロトタイプを製作しながら検証して進める方法)に一度は触れたことがあるのではないでしょうか。 イ
あなたは、賃貸派?それとも、持ち家派?私は社会に出てから、フィリピン、オーストラリア、日本、フィンランドと転々としながら暮らしていたこともあり、「完全に賃貸派」でした。 というのも、家を買うことで、場所に縛れてしまったり、家にかかるお金で自由なキャリア選択がとれなくなってしまう、といったネガティブなイメージがあったからです。 ほかにも、家を買う人、賃貸を好む人には色んな理由があると思います。 でも、2019年にフィンランドから帰国してからは、次に海外へ行く前に拠点となる
海外への移住の仕方は人それぞれです。 私の場合は、フィンランド留学の時に2年間。 海外赴任としてフィリピンに1年間、オーストラリアに1年間。去年は、90日間(実際には45日ほど)フィンランドで過ごしました。 どちらも私の意志で決めました。 でも、海外に住んでいる人たちには、様々な経緯があります。 海外のパートナーと結婚して、その国に移り住むケース 留学してからそのまま現地で就職するケース 海外赴任をして、その国が好きになって現地就職するケース すごくお金持ちにな
今年は40℃近い猛暑のなか日本にいるので、去年のフィンランドで過ごした快適な夏を懐かしく思い出しています。 (今年も日本からは2名参加されるようです!) 先日、あらためて自己紹介noteを公開して、ぜひ繋がりましょう、という話を書いたところ、さっそく数名の方からお便りをいただきました。 Xやインスタのような即時性はありませんが、お手紙感があり、これはこれで、嬉しい気持ちになります。 私もすぐに、お返事をできているわけではありませんが、メールを書いたりまたは、オンライン
こんにちは、くにちゃんです。 今日は、日本企業でますます注目を集めているDEI(多様性・公平性・包括性)について、フィンランドの先進的な事例から考えてみたいと思います。 はじめに 多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性(Inclusion)という概念は、今や企業経営において欠かせない要素となっています。 その背景には、企業の目線からは転職が当たり前となるなど、人材の流動性の高まりであったり、高齢社会から若手の労働力が減少してきたり、またはエンジニアの
もし、今よりも毎朝喜びとともに目覚められるとしたら、もっと幸せを実感して生きられるとしたら、あなたはその授業を受けてみたいと思いますか? そんな幸せに生きるための教養を学ぶ授業が、北欧スウェーデンのビジネススクールで必須科目となる、という発表がありました。 北欧の大学だけではなく、米国のイエール大学(成田悠輔さん所属で有名)が提供する"The Science of Well-Being"が最も受講者の多い科目となるなど幸せに生きる土台となる知恵を学ぶことが当たり前になりつ
IDEOのレイオフについてのニュースを受け、「デザイン思考の終焉」を唱える声が出ていたり、逆に「デザイン思考はあまりにも当たり前に使われている」や「新しいデザインファームのあり方」など、様々な記事が出ています。 これらの記事を読んでいくと、決してデザイン思考は終焉ではなく、社会や事業環境の変化に伴って、新たなデザインの役割と進化が求められるという内容がほとんどです。さらに、この10数年の間に次のような社会や事業環境の変化があると読み解けます(記事では深く色んな視点から書かれ
今日は、フィンランドが世界一幸福な国に7連続で選ばれたことに対して、必ずしも「個人のマインドの成果」や「絶対の幸せな形」ではないかもしれないということについて書きたいと思います。 きっかけは、フィンランドのアアルト大学に留学してい時の先生がLinkedinで次のような投稿をしていたことです(deeplにて和訳)。 彼は今日本に住んでいるので、フィンランドを外から眺めた時に、必ずしも今フィンランドはいい状態ではないかもしれない、徐々に幸福度の悪化や、二極化の進行など長期的に
北欧フィンランドに留学後、帰国してからnoteを書き始めて約5年が経ちました。おかげさまで、このnoteを通じて本当にたくさんの方からご連絡をいただき、お話をしたり、仕事につながることも増えてきました。 お話の内容は様々です。デザイン留学や転職などのキャリアに関すること、北欧移住や海外子育てなどのライフスタイルに関すること、社会課題を解決するイノベーションや社会のためのデザインなどお仕事に関することまで。 今日はデザイン留学後のキャリア構築や関連するお仕事をしている人の参
Business Insider・Mushing Up主催のWellbeing conference ──これからの社会と私たちのウェルビーイングが3月8日に行われ、私もトークセッションの1つ「グローバル経済をしなやかに航る。ダイバーシティコンパスの試み」にて少しお話させていただきました。 今、多様性やDEI(多様性・公平性・包括性)、LGBTQなどの観点から組織や人材戦略をアップデートしていこうとする動きが活発ですが、その背景には ・長く働き続けたいと思う職場をつくりたい
2023年、日本の約70%が共働き世帯になったと言われています(労働政策研究所)。この30年でまさに倍増です。 背景には、女性の社会進出やダイバーシティ浸透などの社会変化、賃金上昇の停滞による家庭の経済的な変化、専業主婦ではなくキャリアを作ろうという女性のマインド変化などがあると言われています。 社会からも、家庭からも、そして働く個人からも求められているダイバーシティを成長戦略の1つとして、企業も自分ごととして取り組んでいます。2016年から2020年の間に約50%の企業
来年の夏はどこへ旅行へ行こう? 北海道?沖縄?、それとも軽井沢? 特にヨーロッパやオーストラリアの国では、夏休みが終わるともう次の夏の予定を立て始めます。 日本もようやく秋が近づき、気持ちの良い季節です。 今年の夏は、35℃を超す猛暑日の年間最多記録と暑く、避暑地に行った人も多かったのではないでしょうか。 私はこの夏、フィンランドのヘルシンキ市が主催する「90 day Finland」という世界中のビジネスパーソン約15名が90日間、フィンランドに滞在して、新しいビジネ
「誰でも生まれや性別によらず、その人らしく働ける国は?」と考えてみると北欧の国をイメージする人はきっと多いと思います。 例えば、フィンランドでは、父親が育児にかける時間が世界トップクラスに長く、ジェンダー・ギャップ指数も世界1位と、まさに世界一平等な国だと言われています。 この夏、留学してから5年ぶりにフィンランドに滞在し、90 day Finlandというプログラムに参加したことからご縁があり、11月5日(月)にヘルシンキ・パートナーズと一緒に「北欧ダイバーシティによる
高福祉国家で世界一男女平等と言われる北欧フィンランド。 特に、父親の子育てに対するコミットメントが高く、ドイツ人の知人も北欧の人と結婚したいというほど。 実際に、男女で子育てをする頻度についての調査でも、フィンランドでは、父親が一緒に遊んだり、寝かしつけをしたりする割合が非常に高いです。 北欧子育てパパでは、日本ではまだまだ焦点が当たりにくい子育てにおける「父親」に焦点を当て、その背後に潜む一人ひとりの物語や価値観を紐解きます。 ① 世界で1番パパが育児をする国フィンラ
私はいま、90 day Finlandという世界各国の企業家やビジネスパーソンが参加するプログラムに参加しています。 私はこの期間中、フィンランドでの生産的な働き方、社会課題解決を志向するスタートアップ、イノベーションなどについて学びや感じたことをシェアしようと思っています。 私自身、5年ほど前にアアルト大学にデザイン留学の経験があり、同じ領域で働きながら、新鮮な眼差しで、フィンランドを見たいと思っています。 今回は、ビジネスオウル(ビジネスと雇用を支援するオウル市の公