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強くなればなるほど、孤独になる。

君の夢を見たよ
新しくできた大切な人と、私の家に来て挨拶してた

君の彼女は、うちの親戚の誰かによく似た具合に抜けている性格のコで
悪く言えば私の嫌いなタイプのバカだった

夢の中で君の彼女はわざと私の部屋のジグソーパズルの絵を分解した
それを詰めて「なんでそんなことをするの?」と聞いたら彼女は答えなかった。

君は彼女に、粛々と、彼女のしたことがどれほど自分を絶望させるかを説いていた、
そんな君を見て「いつのまにそんなに冷静に話しができるようになったんだい」と思った。
君は
いつでも私の前では感情的だったから。

 夢の中で
私は、君の足を見た。
ああ、ごつい足だなと思った。
君の足も、分厚い熱い手も、ふくよかな胸も、私は全部覚えているなぁと思った。
私のやせ細ったこの体、
もう色気も魅力もなにもない体、
こんな私になる前、唯一私の肌に触れたのは君だったと、ふと思い出した。

夢の中で、君のお相手はいい塩梅でバカだった。
頭の回転があまりよくなく、かといって、誰かに嫌われることを恐れるわけでもなく、ああ、きっとそういうところを君は、
「自分の思い通りに動かせる」「自分が優位にたてる」と思って、好きになったのかなと、思った。

夢ではない、最後の電話で、
「どうしても結婚したかった。だから俺は、妥協したんた」と泣いてたね。
悲しかったよ。
結婚って、妥協してするもんなのか、私にはそうは思えないけれど、

ただ私は「妥協して結婚された相手」には絶対になりたくない、と思った。
彼女を憐れに思ったし、君に失望したよ。

 

夢の中で、君は彼女に、
自分の知りうる限りの私の家族のことを話していたよ。嬉しそうに、どれほど私が大切な家族に囲まれているのかを、どれほど自分が私の「情報を知っている」のかを、彼女に話していたよ。


君は、私の情報をよく知っている人だった。
でも、私のことは理解できない人とだったなと思った。理解したくなかったのかもしれないけれど、私には、何も興味を示してくれないのだなと思っている。


最近、現実世界で、
ひとつの恋を諦めることがあったんだ。

「私の事情」はどうしても相手には都合の悪いことらしい。君も言ってたことだよ。
都合が悪いんだってさ。
嫌なんだってさ。

そう思うと、痩せこけたこの体になる前、たぶん、自分が人生で一番美しかった頃の私の体に触れたのは君だけだった。

君は、もう、忘れてしまっただろうけど。


わたしは、
もう二度と誰にも触れてもらうことは叶わないのだろうな。

都合の悪い事情

やせこけて魅力のない体



空を見て悲しくなる。

私はもう二度と誰にも、ぬくもりを与えてもらえないのだろうな。



「オレは嫌だよ」



この10年、いろんな形で
いろんな人に好きな人から
私のある部分を「拒否」をされては、
ある一部だけは「受け入れる」ということが続いている。


どれも自分の望み通りではなかった。
思い通りになんかいかない。
それでも、前を向いて生きていくしかないのかと空を見る。

月なんか見えない。

私の上には二度と月はあがらない。

もう、暗闇で光を探すのでは間に合わないのだ。
もう二度と叶わない夢だとわかっていても、暖かい太陽の下で笑うこと夢見てしまう。

温かいぬくもりに、抱きしめられることを夢見てしまう。



私はどこまで自分を押し出せはいいだろう。どこまで頑張ればいいのだろう。
夢を叶えるのが、どうしてこんなに難しいのだろう。



=====

どうして、私の望んだ人は
誰も私を受入れてくれないのだろう。
と、友達に聞いたとき
「それは聞く相手を間違っているからだよ」と言われた。

正しい相手って、誰なんですかね。


私はこの先、そんな人に出会えるんですかね。

夢の中の君みたいに、「妥協してでも」誰かを見つけて夢を叶えることはできるんですかね。


そもそも私の叶えたいコトなんて、
形式的なことじゃなくて、すごくシンプルで、相手には何の責任も持たせることはないことなのに、
なのにどうしてこんなに難しいんですかね。


「俺には君の事情は不都合。無理だよ」


 ひとつだけ言うなら、
今の私の背負っている全ての不都合な事情って、私が好きで望んで持ってるものじゃないんですよ。
だから戦っているんですよ。
闘ってきてるんですよ。

…どうして、

どうしてですかね。


強くなればなるほど、孤独になるのはどうしてなんですかね。

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