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Goodpatch Anywhereの採用事情

この記事は「フルリモートデザインチーム Goodpatch Anywhere Advent Calendar 2020」の22日目の記事です

こんにちは。ファンズ株式会社とGoodpatch Anywhereで、人事として働いている鈴木絵美と申します。

Anywhereとの出会いは、前職のキャスターで働いていた時。私のクライアント先のひとつでした。その時から非常に楽しく、また自由にやらせていただいており、そのご縁でお声がけいただきました。私もファンズに転職してちょうど半年程経った頃で、「そろそろ副業をまた始めようかな〜」と考え始めたタイミングだったこと、また、最も心配だ、、思い入れのあるクライアントのひとつだったこともあり、二つ返事でお受けしました。

今回のAdvent Calendarでは、みなさんAnywhereでのプロジェクトや働き方について書いていらっしゃるので、採用担当の私からはちょっと視点を変え、Anywhereに入る前の段階「Anywhereの採用事情」をテーマにお届けします!

Anywhereの採用が普通のIT企業のちょっと違うところ

Goodpatch Anywhereは、言うまでもなくグッドパッチの中にあるフルリモートチームです。それなのになんでちょっと違うのさ、と言いますと、Anywhereの「入社」の概念が通常のそれとは少し違うからです。

Anyhwereでは『Anywhereにジョインすること=即案件が発生し雇用契約を結ぶ』というわけではありません。まずはNDA等の手続きを済ませた上で、AnywhereのSlackに入っていただき、Anywhereのカルチャーに徐々に慣れ親しんでもらうところからスタートします。その上で、案件に応じてプロジェクトメンバーをアサインしていき、そのタイミングで初めて雇用契約が発生するわけです。そのため、採用担当の私としては、ここで言う「Anywhereにジョインする人」をどんどん増やしていくことがミッションとなります。

ここで採用担当の方はお気付きになるかもしれませんが、この仕組みの場合、理論年収から成功報酬を支払うような、エージェントやダイレクトスカウトは使えません。Anywhereの採用チャネルは、非常に限られてきます。

Anywhereの現在の主要採用チャネルは

そんな条件の中、Anywhereの主要採用チャネルはWantedlyです。いつも大変お世話になっていますWantedlyさま…!
前期の採用数値を振り返ってみましょう。

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チャネル別で見ると、Wantedly経由が9割近くと圧倒的です。Anywhereのメンバー数は、前回決算時で175名なのですが、Anywhereの立ち上げ時からこの採用チャネル割合はほぼ変わっていないはずです。そう考えると一人当たりの採用単価がすごいことに…!こんなにも採用単価を抑えている上場企業(の一部門だけど)は滅多にないのではないでしょうか。Wantedly社にはもう足を向けて寝れません。
応募経由も入れて見てみると、、

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内定承諾数の約6割がWantedly自己応募、次いでWantedlyスカウト経由が2.5割と、自己応募が大きく上回っているというなかなか驚きの数字ではないでしょうか。
転職顕在層が集まる採用媒体と違い、ビジネスSNSというポジションを取るWantedlyには転職潜在層が多く集まります。応募ボタンがなく話を聞きに行きたいボタンをユーザーが押す仕組みのWantedlyで良くあるお悩みが、このふたつ。

①オフィスに遊びに来てくれても選考につながらない問題
②募集を立てて運用し自己応募が増えても、欲しい人材とは違う候補者やレジュメが薄い候補者ばかりが集まり、書類選考通過率が下がる(運用のリソースばかり空回り問題)

さてこのケース、Anywhereで振り返ってみるとどうでしょう。

まず①選考につながらない問題。これは自己応募、スカウト問わずつきまといがちですよね。各社工夫をこらしている部分でもあります。Anywhereの場合、いともあっさりこの壁を超えてしまう理由が、カジュアル面談1回で内定を出すからです。他社人事の皆様、一切参考にならなくて本当すみません笑
なぜカジュアル面談1回で内定を出せるかと言うと、先述の通りAnywhereにおける内定、すなわち入社の概念が異なるため。通常の内定よりハードルが低いのです。
ただここで勘違いしないでいただきたいのは、誰でもいいから内定を出しているのではなく、カジュアル面談から選考に進むという過程がそもそもないんだよ、という話であることです。これをワークさせるには、面談に入るメンバーの的確な判断力と、面談に送り出す人事の的確な母集団形成からの書類選考力があってこそだということは、手前味噌感満載でも強調したいところであります!

では次に、②欲しい人が集まらなくて運用のリソースばかりが空回り問題です。ここでAnywhereの書類選考通過率を見てみると、15.3%(2019年9月~2020年8月の数値)とここはさほど驚く数字ではありません。平均値より高めではあると思いますが。つまり、それだけ応募数が多い、ということです。これは一重にこれまでグッドパッチが積み重ねてきたブランディング力によるところであり、新参者の私はなんの貢献もできていません。完全にあやかっております。
自己応募を増やす施策と言えば、「定期的な新規募集の作成」「応援+SNS拡散依頼」がありますが、どちらもやっておりません😇「楽してガポガポかよ!」と思われるかもしれませんが、自社の強みを知り、それが活かせる場所で戦っているとご理解いただければ幸甚に存じますです。。捌くのは大変です笑

採用で感じるAnywhereの発信力の強さ

前文のブランド力につながる話ですが、グッドパッチ本体だけでなく、Anywhereとしての発信力の強さも、採用の中でひしひしと感じます。自己応募が多いことに加え、ありがたいことに面談前から非常に前のめりな候補者の方々も非常に多いです。こちらからスカウトした方も「以前からAnywhereのことは知っていました!」「〜〜さんが登壇したイベント見てました!」というご返信をよくいただきます。これは、事業責任者のけーたさんが戦略的に露出を高めていることや、みっちーさんが積極的にイベント企画・運営をされていること、またフォロワー数1万超えのつよつよtwitterアカウントを持つメンバーがAnywhereにいることなんかも影響しているのではないかと思います。
※みっちーさんのAdvent Calendar記事「イベント企画・運営の経験が案件での「デザインソン」開催に繋がったお話」で、イベントについて書かれています!

発信は簡単に続けられるものでも、即効性があるものでもありませんが、その効果は絶大であると思い知る日々です。採用は人事だけの力でなければ、人事以外のメンバーだけの力でもなく、お互いの協力があっての相互作用。そのあたりがAnywhereは非常に上手くまわっていると感じています。

Anywhereのこれからの採用

これまでWantedlyとズブズブの関係だよ、というお話をしてきましたが(そうだっけ)、これからもずっとそれで良いとは考えていません。これまで順調にメンバーを増やしてはいますが、けーたさんは「2倍3倍の速度で人を増やしたい」という無茶振りもしてきます。では今後どういった採用活動をしていこうと考えているのか、最後に少しだけご紹介しようと思います。

(1)WantedlyのダイレクトスカウトDBの掘り返し

Wantedlyスカウトはずっと活用させていただいており、DB枯渇問題はAnywhereも感じています。そこでDBの掘り返しとして実施しているのが、スカウト基準の見直しです。Anywhereとしての組織の質は下げたくないため、いたずらにハードルを下げることは出来ません。なので、これまでスカウト送信を見送っていた、レジュメが薄くて良くわからない方にもスカウトを打ち始めました。「会ってみないとわからない」という方にも思い切ってスカウトを送り、面談で判断する、という部分を強化し始めています。もちろんスカウトは、もともと「会ってみないとわからない」スタンスで広く送るべきなのですが、とは言えわからないにも程度があったり、面談する現場への負担もあるので、言うほど簡単ではありません。そこにGoをもらい、「これは私が他社人事であれば送れないな…」というわからなさの方にも送っています。まずは様子見だったのですが、今の所面談からの内定率が下がることもなく、「レジュメでは全くわからなかったけど、会ってみたらキレッキレのPMだったわ!!」という掘り出し人材とお会いできています。

(2)採用イベントの実施

これまでもAnywhereでは多数のイベントを実施してきましたが、採用を一番の目的においたイベントはあまりありませんでした。そこで先日実施したのが、「寄せ集めのフリーランスのデザインチームがこんなに仕事できるわけがない~傭兵集団Anywhereの実情~」です。

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実際にAnywhereで活躍するメンバー3人が、Anywhereでの働き方やプロジェクト内容、チームについてなど、ざっくばらんにフリートーク形式でお話させていただきました。当日は多数の質問をその場でいただき、非常にインタラクティブなイベントとなり、第一弾の採用イベントとしては上々の出だしだったと思っています。イベント後のアンケートから面談に進んでいただける方も出るなど、新たな採用チャネルとしても機能しそうだと感じており、今後も定期的に開催していく予定です。

(3)新たな募集掲載先の模索

Wantedlyは非常に相性が良いと思っているものの、さらなる母集団形成の拡大を考え、Anywhereの採用事情と合致した上でターゲットが集まりそうな媒体の検討は続けています。私がAnywhereにフルコミットではないため、手当たり次第なんでも載せる!ということも出来ません。限られたリソースの中で、Anywhereの強みが全面に出る媒体をいくつか探っているところです。

最後に

書きながら「この情報は誰得なのだろう」と思っていました。色々特殊な要素もあり、Anywhereの採用事情が参考になる企業様は少ないのではないかと思います。ただ、自社の強みを捉え、それを活かした採用をすることの大事さ、採用の柔軟性といったところを少しでも感じ取っていただければ嬉しいなと思います!


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