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鍼灸院に通うと、人生の味方が増えるなーって感じてる

きのう、すごく良い動画を観た。

これは鍼灸師の友人があげていたもので、18分あるからまぁまぁ長いんだけど、わたしはものすごくニコニコしちゃった。

動画の趣旨としては、コロナの後遺症を4000人以上診てきたお医者さんが「鍼灸すごいよねー」っていうやつ。で、その中で特にわたしが心にひびいたのが、「クリニックの問診は鍼灸師さんにやってもらってます」という言葉。

平畑先生がおっしゃるには、

「看護師の問診が必要なときはもちろんあるけれど、どちらかというと看護師は問診の訓練を受けてきていないのでドライなんですよ。で、鍼灸師さんの問診はウェットなんですよね。おうちでこうしたらいいよ、という指導まで問診の間にできてしまうところが素晴らしいですよね」

ということらしく、これにはわたしもなるほどなー!ってなったのだった。

鍼灸師の問診は、おそらくだけど、ものすごく多角的な要素から行われている。これは、西洋医学的所見から、あらゆる病気の可能性を考慮して確定要素を排除して……という医師の問診スタイルとはまた異なる。

他の可能性をふるい落として確定させる、という技術自体はどちらも同じなのだけど、問題の根本に目を向けているというか、【またそれが起こらないためにはどうしたらいいのか】を常に考えているため、全体的なシステムとして現象を理解しようとしている。

わたしはよく、患者さんに、今起こっている身体の状態を擬人化してお伝えすることがある。

たとえばこんなふうに。

身体の細胞って、みんなグループLINEでつながってるんですよ。
で、本来は、「塩気の多いもん食べたー!」とか誰かが言うたら、「塩分どないなった?」て反応するやつがおって、「ちょっと高いかも。下げとくわ」って血圧を調整するやつが反応して、結果、血圧コントロールがなされるんです。

でもこれ、wi-fiが死んでたら、送信したのに未読になる。「ねー!血圧上がってるってば!」て伝えてるやつはおるんやけど、メッセージを受け取れてないので、血圧担当のやつはぼーっとしてて、結果、自律神経がちゃんとはたらいてへんってことになるんです。

鍼灸をするとね、wi-fiがつながりやすくなるんですよ。細胞たちが、ちゃんとメッセージやりとりできるようになる。身体の連絡がうまくいきやすくなるんです。鍼灸を受けるってことは、身体のシステムになるべくエラーやバグを起こさないようにするための行動なんですね。本来お前もっと仕事できるやつやろ?って思い出させてあげるというか。

こういうふうに説明すると、結構納得してもらえる。

ここから、つまり○○さんの身体では何が起こってるかっていうと、っていう話にもっていって、問診の段階で、自分の身体と心のイメージをつかんでもらう。

わたしの問診は、その人の問題点を明らかにする行為でもあるし、その人の自己理解が深まる時間でもあると思っている。

自分って、なんでこうなんやろ、て落ち込んだり
苦しくなったりすることってある。

自分ひとりで自分を見つめられる人や、しっかり内省できる人はいいんやけど、やっぱり誰かに質問されて初めて深く考える瞬間ってのがあるから、問診をしながら相手の脳みそは変わっていってるのだと思う。

そうか、自分ってこうやったんや。って理解できると、
自分の身体やこころに自信がもてたり、大事にしようと思えたりする。

そうやって自分の想いや望みに正直でいられるようになると、
身体やこころには、どんどん気持ち良いことを感受できるアンテナが育つと思っている。

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