初めての自宅で染めもの体験。
「栗のイガで染めものができる」
ある日、長女がそんなチラシを学校からもらってきました。
以前から、染めものをやってみたいと思っていたので、ちょうどいいタイミングでそのチラシが目に止まりました。チラシを読むと、農家さんたちは、栗の収穫後イガの処理に困っているとのこと。そんなイガを染めものに使おうという賢く楽しいアイディアに、わたしも乗っかりたくなりました!
が、栗のイガでどうやって染めるの?? 不安ながらも、申し込んでみたのが7月某日のことです。
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9月も半ばになったころ、染めものキットが我が家に届きました。わーい。さっそく開けてみると…
わかってはいましたが、どどーんと栗のイガです(笑)
栗のイガと染めるもの(タオルマフラー)、ミョウバン、そして作り方の書かれた説明書が1枚。
さっそく作業に入ります。家族に「やってみる人はー?」と声をかけてみたところ、乗ってきたのは長女ただ一人。さみしい…。
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栗のイガと水を大鍋に入れます。うっかりトゲに触れてしまうと、本当に痛いです(笑)。新鮮なイガに違いない。痛っ、痛っと言いながら、鍋に投入。軍手がトングを使うべきでした。そして中火で30分くらい煮出します。
みるみるうちに茶色っぽくて、いい感じの液体になっていきます。
30分経ったら、ざるに染液を入れて、濾します。
今度はとろ火にかけます。タオルマフラーを入れてときどき動かしながら、また30分くらいコトコト煮ます。我が家に大きな鍋が見つからなかったので、土鍋を使いました。なんだか、タオルがほうとうに見えてきました(笑)。
最後は水ですすぎ、干して完成です。
できました! 秋らしい落ち着いたいい色です。
栗のイガでこんなにいい色が出るなんて知りませんでした。自然の色を楽しみ、自然の色をまとう。毎日豊かな気持ちになれそうです。
皆さんも、秋の自然の色を楽しんでみてはいかがでしょうか。