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進むために、手放した|2020年振り返り

一年前に書いた、2019年の振り返りnoteを読んでみた。

その中に「一年後の自分がどこで何をしているか想像もつかない」と書いてあるけれど、本当に想像もしていない一年になったなあと思う。

住む場所も、働く場所も変わった。家で過ごすことが増えて、日常の様々なあり方が変わっていった。悲しくなったりうんざりしたりしながらも、日々の中の小さな喜びに気づかせてくれた一年間。

2020年は、いろいろなものを手放してきた。大きなものはこの3つ。

・1人暮らし
・週5日の働き方
・人の期待にいつでも応えること

また来年の年末も自分の進んだ道を振り返れるように、今年も記録として残しておこうと思う。

1人暮らし

最初に手放したのは、1人暮らしだった。年明けの時点では全然予定はなくて、まだ先のことだと思っていたけれど、「いいな」と思った部屋が偶然空き、他にもいろんな偶然が重なって、とんとん拍子で同棲が決まった。

それまでは、1人の生活が好きだったし、人といると疲れやすくていろいろ気になってしまうタイプだから、誰かと暮らすなんて無理だろうな~とぼんやり思っていた。でも始めてみると、意外と2人の生活は居心地よくて。

2人だからできることがあって、選択肢が広がることを知った。働き方の選択肢も増えたし、家具選びの選択肢も増えた。どちらかが大変な時は助け合える。毎日誰かとごはんを食べて「おいしいね」と言い合える幸せも知った。

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それに、意味のないことを話せる相手がいるのはありがたい。寝る前、たまに「つまらない話をしよう」と言って、ベッドの中でくだらないことから普段言いにくいことまで、だらだら話すのも楽しい時間だった。

思いがけず始まった犬との暮らしにはとにかく日々癒されて、生活に笑顔と楽しい話題を増やしてくれた。


もちろん良い面だけじゃない。2人だと相手を考えて行動することも多くなるし、何かと制限されることもある。そのうえお互いの考え方も(当たり前だけど)違うからぶつかるし、2人とも頑固で譲らないところがあって、もう嫌!と思うこともたくさんあった(笑)

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それでも、2人と1匹の暮らしは、1人の時とはまた違う楽しさや幸せが確かにあった。今はあの時流れに乗ってみて良かったと思っている。また来年も、みんなで健やかに楽しく過ごせたらいいな。

週5日の働き方


仕事面では、週5日の働き方を手放した。

それまでフルタイムでやっていた保健師の仕事を辞めて、週3日の働き方に変えたのだ。週3日に変えた理由は、もっとライターの仕事をやってみたかったし、「書くこと」にもっと時間を使いたかったから。それまでは書くことに時間を使えないのがストレスで、その上「自分の時間(睡眠時間やくつろぐ時間)はなくしたくない!」と思っていた。一日の中でも自分を心身ともに休ませる時間は、わたしにとって大事な時間。何を手放すか考えた結果、週5日の働き方を手放すことにした。

もちろん週5日の働き方を手放して、収入が減ることへの不安もあった。保健師の資格を充分に使えていないことへのうしろめたさも。でも、選択肢が広がった環境があって、やってみたいという自分の気持ちがあって、背中を押してくれた言葉があって、決意することができた。どれか一つだけだったら、今の働き方を辞めようとは思わなかっただろう。

仕事を探し始めると、「週2、3日の仕事は専業主婦が探すものですよ」と言われ、自分は普通じゃないのかな…と感じることも。でもきっと、世間のふつうに当てはめていたら、今の不満や違和感はずっとこのまま。希望条件とは違う求人を紹介されることも(希望とは外れるけど良さそうなところも)あったけれど断り続け、今の産業保健師の仕事に就いた。

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それから週3日は保健師の仕事をしながら、週2日はライターの仕事をしている。ライターの仕事を増やせるようになり、平日に取材やインタビューもできるようになったのは嬉しいし、人が少ない平日の昼に犬と散歩や昼寝をしたり、ピラティスに通ったり、カメラを持って歩いたりするのも楽しい。どれも、今までやりたくてもできなかったことだ。

一方で、今の働き方に課題もある。ライターの仕事をする時間が足りなくなっているし、ライターの執筆以外で、エッセイなどの自分が書きたいことを書く時間も足りない。あとは技術面も収入面も悔しいなと感じるから、もっと良い記事を書けるようになりたい…!

来年も自分のありたい姿に近づけるように、小さな一歩でも全力で進んでいこう。

人の期待にいつでも応えること

まだまだ手放せているか微妙だけど、手放したいこと。それが人の期待にいつでも応えること

わたしは他人に期待されると、自分の気持ちよりもその人との関係とか、その場がどうすれば丸く収まるかを考えてしまいがち。その結果、気が乗らないことや、本当はやりたくないことを引き受けてしまったり…。

でもそうやって自分の気持ちを蔑ろにすると、どんどん自分の気持ちが分からなくなってしまうのも経験していて。

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だから今年は、他人の評価や損得じゃなくて、自分の気持ちに正直になってみた。断るのがつらい時もあったけど、今まで掴んでいたものを手放すことで、変な執着がほどけて前に進めた実感がある。

まだ躊躇なく手放すことは難しいのだけれど、自分の気持ちを確かめながら、本当に大事な時に期待に応えられるような自分でいたいな。

2021年に向けて

手放すことは、時に掴むよりも難しくて不安を伴ったけれど、それは自分のありたい方向へ進むための、前向きな別れだったように思う。

今年はやりたいことの土台を作って、種をまき始めたような年だった。来年は種が育っていくようにライターとしての在り方も変えていきたいし、ライター以外の文章も書いていきたい。

仕事だけじゃなく、趣味としてキャンプやカメラも始めたから、来年も楽しく続けていけるといいな!

また来年も進むために、手放せますように。そしてほんとうに大事なものだけは見失わず、手放さずにいられますように。

今年わたしの文章を読んでいただいた方々、ありがとうございました。

来年は穏やかで良い年になりますように☺︎






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さいとうえみり
最後まで読んでくださり、とても嬉しいです!ありがとうございます。