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【解説】Time is money


人々に唯一平等に与えられるものが「1日の時間」である。
時間の使い方・扱い方は、考えれば考えるほど難しく、そして簡単なものでもある。

フランスの小説家マルク・レヴィ氏が時間をおもしろく例えている。
カタカナ英語としてすでに日本語になっている「タイム イズ マネー(Time is Money)」の考え方にすっと納得できた。

次のような銀行があると、考えてみてください。
  
その銀行は、 毎朝あなたの口座へ86,400ドルを振り込んでくれます。

同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。

つまり、86,400ドルの中で、あなたがその日に使い切らなかった金額はすべて消されてしまいます。
 

あなただったらどうしますか?
 

もちろん、毎日86,400ドル全額を引き出しますよね。 


私たちは一人一人が同じような銀行を持っています。
 
それは、時間です。
 

毎朝、あなたに86,400秒が与えられます。

毎晩、あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。
それは、翌日に繰り越されません。
それは貸し越しできません。

毎日、あなたの為に新しい口座が開かれます。
そして、毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。

もし、あなたがその日の預金を全て使い切らなければ、あなたはそれを失ったことになります。

過去にさかのぼることはできません。
あなたは今日与えられた預金の中から今を生きないといけません。
だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう。

そして、そこから健康、幸せ、成功のために最大の物を引き出しましょう。
時計の針は走り続けてます。
今日という日に最大限の物を作り出しましょう。
 

1年の価値を理解するには、落第した学生に聞いてみるといいでしょう。
 
1ヶ月の価値を理解するには、未熟児を産んだ母親に聞いてみるといいでしょう。
 
1週間の価値を理解するには、週間新聞の編集者に聞いてみるといいでしょう。
 
1時間の価値を理解するには、待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみるといいでしょう。
 
1分の価値を理解するには、電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみるといいでしょう。
 
1秒の価値を理解するには、たった今、事故を避けることができた人に聞いてみるといいでしょう。
 
10分の1秒の価値を理解するためには、オリンピックで銀メダルに終わってしまった人に聞いてみるといいでしょう。
 

だから、あなたの持っている一瞬一瞬を大切にしましょう。

そして、あなたはその時を誰か特別な人と過ごしているのだったら、十分に大切にしましょう。
その人は、あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょうから。

そして、時は誰も待ってくれないことを覚えましょう。


昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。
明日は、まだわからないのです。
今日は、与えられるものです。
だから、英語では今を贈りもの(=present)と言います。


わたしの中で、
”言葉を勉強すること”は、すなわちその言葉を使っている人々の”文化を知ること” と同義であると捉えている。

中学英語で習う”時制”、現在形のことを”Present Tense”というのは周知のことだが、きっと英語圏の人たちは無意識のうちに今は神様からの贈りものだと思っているのかもしれないと感じるのだ。


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