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【開発経済学】所得移転、効率賃金仮説
(1)貧困層に対する所得移転は、貧困層が貧困状態から抜け出すことに繋がるのだろうか?経済学的な観点からその是非を論じなさい。
貧困層に対する所得移転は、貧困層が貧困状態から抜け出すことに繋がらない。なぜなら生活保護などの支援は不労所得を増加させるだけであり、根本的な解決にならないからである。
(2)低所得者において、元々同じような条件(能力、教育。経験など)であった労働者の間で、大きな賃金格差がみられる場合がある。このような状況は、「効率賃金仮設」「貧困のワナ」のどちらの仮説で説明できるだろうか?その理由も述べなさい。
「効率賃金仮説」である。効率賃金仮説とは、生産効率と賃金水準の関係を示したものである。雇用主は労働者1人あたりの賃金ではなく、効率賃金と呼ばれる労働者一人一人の労働効率を調節した労働1単位当たりの賃金に関心を持っている。
労働1単位当たりの賃金が高い場合、労働者は労働力だけでなく、モチベーションも十分に確保できる。物的・時間的費用をかけ、能力を向上させることができる。賃金が低い場合、このような効果が出ず、大きな賃金格差につながると考えられる。