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いつでも「今」がベスト【諸行無常】

今朝ベランダにあったプランターの木を切りました。

数年前に購入して大切に育てていたのですが、引越しに伴い連れて行くことができず。
色々調べると、人が住む家の木は、共に暮らす家族へエネルギーを与えてくれたり、空間を綺麗にしてくれていたりと、神さまのように守っていてくれる存在だったよう。
それであれば他人にお譲りするよりも、感謝の気持ちを込めて家族でお清めをして伐採しようという事になりました。

丁寧に切りながら、気づきました。
毎日遠目に見てキレイだと思っていたその枝や葉は、たくさんの虫が住んで食われて大分傷んでいたということ。
本来であれば地面に植っているはずの木を、狭いプランターに押し込めていました。その根はプランターいっぱいに溢れるほど育っていました。
それでも毎年鮮やかな葉っぱと花を咲かせてくれていました。
ごめんね…と思いながら切っていたのですが、自分勝手な解釈かもしれないけど、触っている感触から、役目を終えてホッとしているのかなと感じました。
薪状になった枝を見て、形は変わってしまったけど、この先燃やされて灰になって土に還ってしまうけど、「在る」ことには変わりないんだなあと、静かに思いました。

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「諸行無常」
全ての物事は常に変化を続けている
、という誰もが知る仏教の言葉です。
私たちは日々変化しています。身体の形も、心の在り方も、有形無形の持ち物も、過ごす場所も、立場や役割や年齢も。

そして、常に100%で存在しています。
足りなかったり失ったように感じるときでも、在り方が変化しただけで常にその量は一定なのです。実は失われてなんかいない。
量子力学のような難しい説明はできないですけど、どう在ろうとその量は変わらないんだなあと感じました。
「良し悪し」や「優劣」や「喜怒哀楽」なんかのジャッジは、後から私たちそれぞれの思考や心で色付けしただけであって。
本当は、ただ変化しながらも在り続けるだけなのです。人も自然も全て。



なんだか「知足=足りていることをただ知る」ってこういうことなのかなと、薄っすらですが腑に落ちたような気がした、気持ちの良い秋晴れの日でした。



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