スクショだめ?守ってほしいけど使ってほしい著作ジレンマ。
先日、著作権法の改正案が了承されました。
やっていいこと、だめなこと、をまとめてみました。
やってもいいこと
・公式の漫画、小説、論文、電子書籍、写真、歌詞などを
自分だけが見るためにスクショやダウンロードすること
だめなこと
・上記の画像を勝手にHPやブログやFacebookなどのSNSに載せる
こと(これは今までもNG)
・↑↑この画像をスクショやダウンロードする…法改正でNG
(同人誌などの二次創作のスクショもNGになる可能性も?)
この法改正に対して、弁護士団が立ち上がり異議が唱えられています。
著作権法に反対する人たちって誰?とみると、漫画作者などの、著作権を持っている人たちで「法改正の厳しすぎだ!」と言っているのですね。
そもそもの原因は「漫画村」です。
今はもう閉鎖している「漫画村」は違法コミック配信サービスで、海外のサーバーをいくつも経由しているので、運営者が特定できないという……。
漫画村を作った人の言い分は「この世の中にある誰かがアップしたコマとかを繋ぎ合わせているだけのサイトだから、違法性はない!全てのまんがはインターネット上にあるんだ!」と言ったことは有名です。
これがめちゃくちゃ問題になって今回の法改正があるのです。
この「漫画村」は明らかにOUTなのですが、今の法改正案は「これをしたら法律違反」という線引きがまだ曖昧と言われています。
だれでも気軽に行えるスクショが「これ法律違反かな?」と思うことで、ネット上に公開する(した)イラストや記事に対して、私たち大なり小なり不安に思ってしまうし、今後、委縮してしまうでしょう。
誰かのアップした写真や記事を見て、この本や商品ほしいな~、この人がすすめるなら買ったみたいな~という購買意欲が減るかもしれません。
フォローしている人が「面白い」とつぶやいた漫画の一場面が、実際の購入につながっていた機会も減るかもしれません。
お店のホームページより、友人の写真や記事が信用される世の中で、口コミや宣伝に大きな影響が出そうですね。
著作者を守ることは大切ですが、この曖昧さが残る法改正が、今の時代に合っているのかというと疑問が残ります。
コルクの佐渡島さんの、コンテンツの「サービス化」が始まるという記事がありました。コンテンツはいつか、無料で全て楽しめるときがやってくるのかもしれません。
これからの私たちがお金を払いたいものは、モノやコンテンツではなくなることも見据えながら、著作権法改正についてもう一度考えることができたらいいなと思います。
ブログ筆者:森下 えみ
編集者:高橋 大希ち