米マクドナルドCEO 商品に関連した食中毒発生問題を謝罪 人気メニュー復活へ
【 米マクドナルド 安全宣言? 】
米マクドナルドCEO 商品に関連した食中毒発生問題を謝罪
2024年10月30日 6時37分(NHK NEWS)
アメリカの大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」の経営トップは、販売した商品に関連して食中毒が発生した問題について謝罪した上で、信頼回復に向けた取り組みを進める考えを示しました。
アメリカでは今月、マクドナルドが販売した「クォーターパウンダー」という名前のハンバーガーに関連して腸管出血性大腸菌O157による食中毒が起き、70人以上に症状が確認され1人が死亡しました。
会社は、外部の業者の工場から提供を受けていたタマネギが関係している可能性があるとする一方、肉の部分からは大腸菌が検出されなかったとして近く販売を再開する方針を示しています。
この問題についてクリス・ケンプチンスキーCEOは29日、電話による決算会見で「お客様が経験したことについておわびする。この問題はすでに収束したと考えているが、顧客との関係を再構築する必要がある場合には多くのことをする準備ができている」と述べ、信頼回復に向けた取り組みを進める考えを示しました。
一方、マクドナルドが発表したことし7月から先月までの3か月間の決算は、売り上げが前の年の同じ時期と比べて2.7%増えて68億7300万ドル、日本円でおよそ1兆500億円となりました。
節約志向の高まりを受けて、アメリカで展開している税抜きで5ドル、日本円でおよそ770円のセットメニューの販売が好調で、業績を下支えした形です
【 米マクドナルドのホームページから 】翻訳は下に↓
Always Putting Food Safety First
October 29, 2024
The health and safety of our people and customers is our top priority at McDonald's. Please see this page for the latest updates on this matter.
UPDATE: October 29, 2024
On Monday afternoon, U.S. Department of Agriculture's Food Safety and
Inspection Service (FSIS) issued the following statement regarding their investigation into to the E. coli outbreak, indicating that beef is not the source.
Food Safety and Inspection Service (FSIS), the Centers for Disease Control and Prevention (CDC), the Food and Drug Administration (FDA) and state partners collect and evaluate epidemiologic, laboratory, environmental assessment, and traceback information to determine if there is a link between an FSIS-regulated product and human illnesses. FSIS has conducted a thorough investigation in response to this outbreak, including traceback of beef patties served on Quarter Pounders at McDonald’s, and evidence does not point to ground beef as the likely source of contamination. FSIS used specific meal information reported by ill people to trace beef patties through the supply chain to the establishment where they were produced and did not identify a beef source. Testing on beef patties by the Colorado Department of Agriculture is complete and all samples were found to be negative for E. coli. FSIS will continue to work closely with federal and state partners to monitor the outbreak.
UPDATE: October 27, 2024
McDonald's North America Chief Supply Chain Officer Cesar Piña shared the following internal message.
Dear McDonald’s USA,
Our commitment to food safety isn’t the responsibility of any one person, team, department, or leg of the stool.
Our commitment to food safety is everyone’s primary responsibility, and this week we’ve been reminded why.
First, I want to thank once again the health authorities with whom we’ve been partnering. They can count on McDonald’s continued close partnership in their vital work, now and well into the future.
As someone who has worked in food safety for two decades, it has been meaningful to see the strong partnership between McDonald’s and public health officials, including CDC, Colorado Department of Public Health and Environment, Colorado Department of Agriculture, USDA, FSIS, and FDA.
It was especially important to all of us—across the entire System—when CDC noted that our proactive steps resulted in the risk to the public being “very low.”
This was also a reminder of how our values must guide us every single day: we put people first, and we do the right thing.
The issue appears to be contained to a particular ingredient and geography, and we remain very confident that any contaminated product related to this outbreak has been removed from our supply chain and is out of all McDonald’s restaurants.
That said, health officials have noted that with increased awareness, more people will seek medical attention and case counts will grow. This awareness is a good thing, as it can lead to people being vigilant and connecting with medical professionals.
As the CDC has shared, symptoms usually start 3 to 4 days after consuming contaminated food, and most people recover without treatment after 5 to 7 days. That said, it can take 3-4 weeks for public health agencies to confirm if an ill person is part of the outbreak.
We understand these slivered onions from this facility were distributed well beyond McDonald’s System to other quick service restaurants and food service providers.
We are committed to making this right for any customers who have eaten at McDonald’s and suffered an illness as a result of the outbreak.
As Joe shared last week, we will continue to be guided by our principles while managing this situation and earning our customers’ trust:
Continue to do the right thing
Partner closely with health authorities and let science lead our decision making
Take swift and decisive action
Deploy the full breadth of our resources
Continue to communicate quickly and transparently
With that, there are a few important updates that we’d like to share.
Over the weekend, McDonald’s was informed that the Colorado Department of Agriculture has completed their testing, the results of which confirm that there was no detection of E. coli in the samples taken of Quarter Pounder beef patties from restaurants in this area. We’ve been informed there is no further testing planned for beef patties.
Overlaying the CDC's Epidemiological data with our Supply Chain traceback data, we have ruled out Quarter Pounder patties as the source.
Last week, out of an abundance of caution, we stopped distributing Quarter Pounder beef patties to the impacted area. Based on the above information, we are now confident in asking our beef suppliers to produce a new supply of fresh beef patties for the impacted areas. We will resume distribution of that fresh supply and the Quarter Pounder is expected to be available in all restaurants in the coming week. This will be on a rolling basis based on delivery and resupply operations.
The 900 restaurants that historically received slivered onions from Taylor Farms’ Colorado Springs facility will resume sales of Quarter Pounders without slivered onions. Those restaurants are in Colorado, Kansas, and Wyoming, as well as portions of Idaho, Iowa, Missouri, Montana, Nebraska, Nevada, New Mexico, Oklahoma, and Utah.
A brief FAQ document is available here and for more information on McDonald’s Food Safety see here.
The FDA is continuing its investigation into Taylor Farms’ Colorado Springs facility. As a reminder, McDonald’s removed slivered onions from this facility from our supply chain on October 22 and shared that we had decided to stop sourcing onions from Taylor Farms’ Colorado Springs facility indefinitely. Over the past few days, you’ve likely seen that additional food service providers and restaurant brands that received onions from this facility have moved to stop selling and/or recall onions.
I want to thank all of you for your support, for your efforts to promote public health, and for upholding our core values.
Cesar Piña
SVP, Chief Supply Chain Officer, North America
【 以下翻訳 】
常に食品の安全性を第一に考える
2024年10月29日
マクドナルドでは、従業員とお客様の健康と安全を最優先に考えています。この件に関する最新情報については、こちらのページをご覧ください。
更新: 2024年10月29日
月曜日の午後、米国農務省食品安全検査局(FSIS)は大腸菌感染症の発生に関する調査に関して以下の声明を発表し、牛肉が原因ではないことを示唆した。
食品安全検査局(FSIS)、疾病対策センター(CDC)、食品医薬品局(FDA)および州のパートナーは、疫学、実験室、環境評価、追跡情報を収集および評価し、FSISが規制する製品と人間の病気との間に関連があるかどうかを判断します。FSISは、マクドナルドのクォーターパウンダーで提供されたビーフパティの追跡を含むこのアウトブレイクへの対応として徹底的な調査を実施しましたが、証拠は牛ひき肉が汚染源である可能性を示唆していません。FSISは、病気の人が報告した特定の食事情報を使用して、サプライチェーンを通じてビーフパティを製造された施設まで追跡しましたが、牛肉の供給源は特定しませんでした。コロラド州農業局によるビーフパティの検査は完了しており、すべてのサンプルで大腸菌陰性であることがわかりました。FSISは、アウトブレイクを監視するために連邦および州のパートナーと緊密に協力し続けます。
更新: 2024年10月27日
マクドナルドの北米最高サプライチェーン責任者であるセザール・ピニャ氏は、次のような社内メッセージを共有しました。
マクドナルドUSAの皆様
食品の安全性に対する当社の取り組みは、特定の個人、チーム、部門、または椅子の脚の責任ではありません。
(※ 椅子の脚 → “会社の体制・組織”の事だと思います)
食品の安全性に対する私たちの取り組みは、私たち全員の第一の責任であり、今週私たちはその理由を思い出しました。
まず、私たちが協力してきた保健当局に改めて感謝したいと思います。彼らは、現在そして将来にわたって、マクドナルドが彼らの重要な仕事において引き続き緊密な協力関係を築いていくことを期待しています。
20 年間食品安全の分野で働いてきた者として、マクドナルドと、CDC、コロラド州公衆衛生環境局、コロラド州農業局、USDA、FSIS、FDA などの公衆衛生当局との強力なパートナーシップを目の当たりにできたことは意義深いことでした。
CDC が、私たちの積極的な対策により公衆へのリスクが「非常に低い」と指摘したことは、システム全体の私たち全員にとって特に重要でした。
これは、私たちが日々、人々を第一に考え、正しいことを行うという価値観に従って行動しなければならないことを思い出させてくれました。
この問題は特定の原材料と地域に限定されているようで、今回の感染拡大に関連する汚染された製品はすべて当社のサプライチェーンから排除され、マクドナルドの全店舗から撤去されたと当社は確信しています。
とはいえ、保健当局は、意識が高まると、より多くの人が医療を求めるようになり、感染者数も増えると指摘している。この意識は、人々が警戒し、医療専門家とつながることにつながるため、良いことだ。
CDCが発表しているように、症状は通常、汚染された食品を摂取してから3〜4日後に始まり、ほとんどの人は5〜7日後に治療せずに回復します。とはいえ、公衆衛生機関が病気の人がアウトブレイクの一部であるかどうかを確認するには、3〜4週間かかる場合があります。
この施設から出荷されたスライスタマネギは、マクドナルドのシステムをはるかに超えて、他のファストフードレストランや食品サービス業者にも配布されたと理解しています。
当社は、マクドナルドで食事をし、今回の感染拡大により病気にかかったすべてのお客様に対して、これを正すことに全力を尽くします。
ジョーが先週シェアしたように、私たちはこの状況を管理し、お客様の信頼を獲得しながら、引き続き私たちの原則に従っていきます。
(※ジョー → ジョー・アーリンガー社長)
正しいことを続ける
保健当局と緊密に連携し、科学に基づいて意思決定を行う
迅速かつ断固たる行動を取る
あらゆるリソースを活用する
迅速かつ透明性のあるコミュニケーションを継続する
それに伴い、いくつか重要な更新情報をお知らせしたいと思います。
週末、 コロラド州農務省が検査を完了し、この地域のレストランから採取したクォーターパウンダーのビーフパティのサンプルから大腸菌が検出されなかったことが確認されたとマクドナルドに通知されました 。 ビーフパティのさらなる検査は予定されていないと通知されました。
CDC の疫学データと当社のサプライ チェーン追跡データを重ね合わせた結果、クォーターパウンダー パティが感染源ではないことが判明しました。
先週、当社は十分な注意を払い、影響を受けた地域へのクォーターパウンダーのビーフパティの配布を停止しました。上記の情報に基づき、当社は牛肉サプライヤーに影響を受けた地域向けに新鮮なビーフパティの新たな供給を依頼することに自信を持っています。 当社はその新鮮な供給の配布を再開し、クォーターパウンダーは来週中にすべてのレストランで提供される予定です。 これは、配送および再供給業務に基づいて段階的に行われます。
テイラーファームのコロラドスプリングス工場からこれまでスライスオニオンを受け取っていた900軒のレストランは、 スライスオニオンなしのクォーターパウンダーの販売を再開する 。これらのレストランは、コロラド州、カンザス州、ワイオミング州、およびアイダホ州、アイオワ州、ミズーリ州、モンタナ州、ネブラスカ州、ネバダ州、ニューメキシコ州、オクラホマ州、ユタ州の一部にある。
簡単な FAQ ドキュメントは ここから入手できます 。マクドナルドの食品安全に関する詳細については、 こちらをご覧ください。
FDA はテイラーファームのコロラドスプリングス施設の調査を続けています。念のためお知らせしますが、マクドナルドは 10 月 22 日にこの施設のスライスオニオンをサプライチェーンから削除し、テイラーファームのコロラドスプリングス施設からのタマネギの調達を無期限に停止することを決定したことを発表しました。過去数日間、この施設からタマネギを受け取っていた追加の食品サービスプロバイダーとレストランブランドが、タマネギの販売停止や回収に動いているのを目にしたことがあるでしょう。
皆様のご支援、公衆衛生の促進へのご尽力、そして当社の基本理念の維持に感謝申し上げます。
セザール・ピニャ シニア
バイスプレジデント、北米最高サプライチェーン責任者
【 いまだに感染源は特定されていない… / 個人的な見解 】
マスコミ報道や米マクドナルドのリリース内容を見ると
クオーターパウンダーを食したことでO-157に感染し
食中毒になったことは間違いなさそうです
FSISやCDC、FDA、コロラド州の公衆衛生環境局、農業局が
調査・検査・トレースなどを実施し結果、クオーターパウンダー
の“パティ”が原因物質ではないとの見解を示したようですが
では何にO-157が付着しクオーターパウンダーが汚染されたのか?
真の原因についてはまだ不明のようで明解にはされていません
【 玉ねぎ犯人説の真偽 】
この食中毒事件が報道された当初から
原因物質としてクオーターパウンダーに使用している
「カット玉ねぎ」が指摘されていました
10/29のHP上での外部向けプレスリリースには
「牛ひき肉が汚染源である可能性を示唆していません」と
クオーターパウンダーに使用されたビーフパティが汚染源で
あるとの証拠は当局の検査結果からは見つからなかったと
控えめ目な表現で「ビーフパティは安全」と伝えています
しかし「カット玉ねぎ」については触れていませんでした
一方、その前の北米Macのシニアバイスプレジデント(本部長?)による
10/27の社内報では
「(今回の食中毒事件に対しての)私たちの積極的な対策で公衆への
リスクが『非常に低い』と“CDC”によって評価された」
と言っている一方で
「FDAはテイラーファーム のコロラドスプリング施設の調査を
続けている」
「この施設からスライスオニオンを仕入れていた他の食品サプライヤーや
外食レストランが玉ねぎの販売停止や回収を行った」
などと当該企業のカット玉ねぎに関する当局や他社の動きについて言及し
同時にマクドナルドはこの玉ねぎを10/22には供給ラインからすべて削除し
調達ルートも無期限に停止することを決定したと述べています
現段階ではテイラーファーム のコロラドスプリング工場からマクドナルドに
出荷されたスライスオニオンが原因物質であるとの調査結果は出ていません
米マクドナルドのプレスリリースからは「テイラーファームの玉ねぎ」が
犯人であるような印象を受けますが『因果関係』はまだ不明です
よくわからないのはテイラーファーム のコロラドスプリング工場からは
マクドナルドだけではなく他の企業や外食レストラン向けにも
スライスオニオンなどの玉ねぎ製品が供給されていますが
他の企業から同様な食中毒の報告は上がってきていません
当然、食品衛生のプロであるFDAやCDC、CO州の公衆衛生環境局なども
その点を慎重に調査して見極めようとしているはずです
原因物質、汚染源、汚染ルートなどを特定するのに
多くのサンプル採集と菌の培養、菌の特定、関係者への聞き取り等
真相が明らかになるまでもう少し時間がかかるでしょうね
当局からの報告を待ちたいと思います
尚、日本マクドナルドの情報リリースのアップデートは
2024.10.23にホームページでリリースされた
「米国における「クォーターパウンダー」に関する報道について」
以降は今のところなされていません
ではまた!
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