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223.繋がるからだ 循環するからだ

循環 (1)

迷いや、怖れや、不安や、ためらいや、自信のなさを、
すべて振り落として
不要なものにとらわれている心を捨てたら
何か途方もなく大きな世界が開け放たれる

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からだを整えると、心がかわる。

昨年の12月に、ポラリティセラピーを受けてから、卵の殻から出たばかりのヒヨコみたいな気持ちになった。

折り曲がっていた首や腕や足や腰が伸びて。
身体が軽くなって、手足を伸ばして、踊りたいような、歌いたいような、走りたいような。
のびやかに、自由になった気がして。

そうしたら、ロルフィングも受けたくなってきて、以前、10セッションしていただいた先生のところで、調整をしていただいた。12月18日(土)のことだ。

最後に受けたのは、8年以上前なので、すっかり忘れていたけれど、ロルフィングの施術は、先生に筋肉の状態が見えるように、ブラトップと短パンで受けるのだった。

8年前は、二の腕にも足にも筋肉があり、スカートもはいていたし、たるんでいるところなどなかったから、ちっても気にしていなかったけれど、今はちがう。
人様に見せられるようなシロモノではない。

(どうしよう!)

それから、先生の前で、立ったり、歩いたり、しなければいけないことを思い出した。

(やばい!)

10セッション受けたときのブログを読み返して、どんな体験をしたかをふりかえり、復習した。
自分でも忘れていた感覚。先生の言葉。
ロルフィングで、はなひらいた感覚がよみがえる。
ブログに登場する、当時の子供たち。夫。職場の人たち。
…………

さて。
今、私の身体はどうなっているのだろう?

「誠実に生きてきた人の身体です」

と、先生から言っていただき、

(たしかに)

と、思った。

先生の前で、ブラトップと短パンで、腹部も見せて立つのは、緊張したけれど、先生がみているのは、ぷよぷよ、とか、たるたる、とか、そういう外側のことではない。
施術前のチェックで、

・中心軸はしっかりとしているけれど、末端につながっていない。
・ロルフィングというよりは、今日は、中から湧き上がるエネルギーが循環するように、つながっていないところをつなげる。

というふうに、説明があった。

施術が始まって、思い出したことは、

(ロルフィングは、痛い)

ということだった。
ポラリティセラピーは、ぜんぜん痛くなかったので、

(ひょえーーーーっ)

と思いながら耐え、終わったときは、へろへろだったけれど、とてもすっきりした。
重心が抜けていく場所も、教えていただいた。

足首の中心を感じ、そこから、かかとにおろした位置。そこを意識すると、そのまま、下に向かうエネルギーが、地球の中心にまで止まらずに、しみこんでいくような感覚になる。
立っていても、歩いていても、疲れない。

また、足は、鼠径部からではなく、横隔膜から始まっていると教えていただいた。
首も、鎖骨からではなく、横隔膜のところから。腕も、肩からではなく、横隔膜のところから。

どれもが重なっていて、私たちは、自分で思っているより、長い首と、長い腕と、長い脚をもっているのだと。

(そう意識すると、動きがやわらかく、エレガントになる)
(踊り出したくなる)

(エネルギーを止めない)という、大切なことを、教えていただいた。

「合掌してみて」

と言われて、そのポーズをとった。
私は、胸の前で、右手と左手を合わせ、止めていた。
そうではなく、〈止めない〉のだそうだ。

右手を、合掌をする角度のまま、左の方向へ止めずに、ゆっくり動かしていく。
左手も、合掌する角度のまま、右の方向へ向けて、ゆっくり動かしていく。
右手と左手が出逢うと、止まるのではなく、上に上昇していく動きが生まれる。

そのまま、合掌した両手は、上へとあがっていく。
ヨガのポーズみたいに、頭上まで行って、そこで、ゆっくりと開放すると、あふれたものが下に降り、中心を通ってあがってくるエネルギーが、感じられる。

「本来、身体の中では、そのような動きが連続しているのに、止めてしまっているから、もったいない」

と言っていただき、そのことを意識するようになった。

「目の使い方」も教えていただいた。
目って、平面ではなく、眼球だということ。実際の目は、もっと深い場所にあること。
そう思ったら、視野が広くなった気がした。

からだを整えると、心がかわる。

愛さんの「モデルさんごっこ」に申し込む気持ちになったのも。
きゃらめるさんに、「咲くやこの花館」で、モデルさんごっこの練習をしてもらったのも。

卵の殻の中におしこめられ、ちぢこまっていた手足と心が、伸びてきたから。
どこまでも地球の中心にしみとおっていくような重力に、守られているような気持ちになったから。

循環の中にいるって、気持ちがいい。

迷いや、怖れや、不安や、ためらいや、自信のなさを、
すべて振り落として
不要なものにとらわれている心を捨てたら
何か途方もなく大きな世界が開け放たれる

浜田えみな

ロルフィングふりかえり

ポラリティセラピー


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