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529.仲谷史子先生の文章講座(2時間)を受講しました!(2024.9.27)
今回の講座で、私の中の「行間」が進化した。
これまで、私が認識していた「行間」は、せいぜい「3次元」だった。
講座を聴いて、そのはかりしれないゾーンは「4~5次元」に及ぶことを、体感する。
(本文より)
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仲谷史子先生の「2時間で心に響く文章が書けるようになる講座~小説家たちの技術と心理学の融合講座~」を受講した。先生にお会いするのは、2017年に、「心に響く文章講座【第19期】」を受講して以来、7年ぶり。
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たちまち、引き込まれる。先生のパンチとスパイスの効いた、テンポのよい語りは、笑いとピリリと引き締まることのバランスとタイミングが絶妙で、文筆愛にあふれていて、時に毒舌が飛び出すほと誠実で、その語りを聴いてしまうと、もうテキストの文字には戻れず、メモもとれない。まさに、テーマパークのアトラクションに乗り込んだ状態で、運ばれるままに、楽しみ、味わい、揺さぶられる。体感すること、その場でシフトするとは、こういうことだ、と感じる。
今回の講座で、私の中の「行間」が脱皮した。もちろん、「行間」が何を指すのかは、わかっていたつもりだし、まさか、行と行の間のすきま(2次元)のことだとは思っていなかったけれど、それと変わらないくらい、わかっていなかったことを知る。これまで、私が認識していた「行間」は、せいぜい「3次元」だった。講座を聴いて、そのはかりしれないゾーンは「4~5次元」に及ぶことを、体感する。
脱皮を繰り返し、蛹となって羽化したら、どんな世界が見えるだろう。
さらに「行間」には、想像もつかないほどのレイヤーがあって、読み手は、ページをめくる、そのときどきの年齢や状況や感情によって、運ばれていく。そのことがわかった。
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心理学とからめて、小説作法をお話してくださることが、とても腑に落ちた。
私は子どものころから、本が大好きだったけれど、それがどういう意味を持っていたのか、物語の世界は、私をどこに連れていってくれたのか、そんなことを感じながら聴いていた。
(物語は、癒し。読むことも、書くことも)
さらに、【小説に流れる三つの河】というものを、教えていただき、これまで、本を読んでいるときに体感していたことが、その三つ(文章によるもの・行間に感じられるもの・琴線にふれるもの)だとイメージできた。
しかも、完成した瞬間から、書き手の世界から読み手の世界へ旅立っていき、手に取る人の仕様に変化する。「三つの河」の全貌が明らかになっていく感覚に高揚する。
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前後するが、講座の最初にお話してくださった「小説の役割」に、ハートを撃ち抜かれたので、備忘録として記しておく。
・小説は、人々の〇〇を変える。
・小説は、読者に〇〇を与える
・小説は、〇〇するな。
(〇〇は、すべて違う言葉)
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最後に、コラムとエッセイを書くにあたって、それぞれ、やらないほうがいいことや、やってはいけないことを教えていただく。「それ、大好物です。昨日もやっています!」というものばかりで、黒歴史な文章はすべて抹消したくなる。
……のだけれど、そんなことを思うと、書いたものを公開するなんて、できなくなる。
もともと、ちゃんとしたものを書こうと思いすぎて、タイミングを逃し、書けないままになっているのだから、この状況に、さらに拍車がかかるのか!? と思ったら、何かがパチンと弾けた。
「話すように書く」と、おっしゃっていた言葉が、降臨する。
筋トレや基礎トレ、ストレッチは、どんなことにも必要。いきなり作品なんて書かないのだから、話すように書ける自分から始めようと思い、今、書いている。
この日学んだことは、後々の自分につながっていくと思うから、その布石として。
仲谷先生、先生の魅力をたくさん引き出してくれたみなさん ありがとうございます。
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谷町六丁目に来ると、寄りたいお店がいくつかある。
いつも行列ができている「PANENA」というパン屋さん。
1階がパンとパティスリー。2階がイタリア料理の店「LEAI」
空堀商店街の鰹節屋さん「丸与」
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このほかにも、商店街には新しいお店ができていて、ふらふらと引き寄せられ、見たり買ったり。
谷六界隈は、おいしいパン屋さんがいっぱい。
そういえば、2017年に文章講座のベーシックを受講したとき、先生がおやつにパンを買っていてくださったことを思い出す。先生が撮ってくださった写真を見ると、ちゃんと写っている。
写真が2枚しかないのは、ベーシック講座3回のうち、最後の回を受講していないからだ。
振替受講をするはずが、そのころ、父が認知症を発症し、病気療養中の母が入院し、介護事情が発生したため、日程の都合がつかなくなり、今に至っている。
父の家にいるため、手元にテキストがなく、3回目の課題がどんなものだったのかわからないけれど、おそらく、書けないようなトラウマかブロックがあったのだと思う。
(物語は、癒し。読むことも、書くことも)と、この投稿で書いた。
癒しの傍には、傷もある。2017年の私が、超えられずにいたもの、書けなかったものがある。
もう、持ち越したくない。そう思って、2時間講座を受講した。
(書くことは、浄化。禊。祈り)
浜田えみな
(〇〇=人生・課題・解決)