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32.ひめ神カード講座ベーシック ~ひめ結び 恩送りという美しい循環~
ひめ神カードが象徴するのは、人に対して作用するチカラだと思っていた。
ところが、私に起こったのは、人を介して、自分に還ってくる体験だった。
受けとることが苦手なまま、大人になってしまった人に、ひめ神カードは、道をひらいてくれる。
人に対して発信していくチカラは、まず、充分に受けとること。
愛されている自分は、もっと素直に、もっと素敵に、もっと無敵になれる。
自分のことは、見えにくい。
見えにくい魅力を認めることが、あなたを無敵にする。
(本文より)
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「ひめ結び(3枚引き)」というのは、ひめ神が象徴する10の魅力を、引いた3枚のひめ神からのメッセージを受けとり、眠っているひめ神の種を発芽させ、育てて身に着けていくセッションだ。
10枚すべてのひめ神と、生活を共にしたとき、
(自分にはない)
(自分とはちがう)
と感じていたひめ神が、すべて自分の中にいることが、体感できる。
そのことを願って、山下弘司先生は、このセッションを創られた。
3枚のカードは、〈自分で決める1枚〉、〈神様が決める一枚〉、〈あらかじめ決められている1枚〉と意味付けられている。
第2回の講座で、私は「1.イザナミノミコト」「3.イチキシマヒメ」「9.イワナガヒメ」の3枚を引いた。
このとき、〈ひめ神からのメッセージを意識して過ごす〉というのは、〈内観〉もしくは〈自分から人へ〉という、外向きのベクトルだと思っていた。
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1週間が過ぎ、第3回の講座で引いたカードは、「2.アマテラスオオミカミ」「7.スセリヒメ」「9.イワナガヒメ」だ。
アマテラスオオミカミの神話から学んだことは、
「祈り」
「ひとりでやらず、相談する」
「役割を与える」
「自分自身を見る」
スセリヒメの神話から学んだことは、
「助言」
「知恵」
「父から婿への愛のバトン」
イワナガヒメの神話から学んだことは、
「継続」
「変わらないもの」
「見えにくいものの中に大切なものがある」
前の週に実践した「インプットとアウトプットのバランス」に続いて、これらのキーワードから浮かんだことは、
〈自分自身を見る〉
〈助言〉
〈見えにくいものの中に大切さがある〉
というものだった。
このことからひもとくメッセージは、
(自分の大切さを知らなければ、人の大切さもわからない)
(見えにくい自分を内観することが、人に伝えることのできる知恵になる)
(そのことを意識して、過ごそう)
そんな感じだった。
ところが。
職場で起こったある事件のもやもやを、夫に話したところ、見事な助言をしてくれて、スッキリ!(助言=スセリヒメ)
話をしたこともない近所の人が、父のことで親身になってくれ、突然、役割をかってでてくれて、ビックリ!(役割を与える=アマテラス)
引いたひめ神が持つチカラが、〈自分から人に〉ではなく、〈人から自分に〉注がれているのだ。
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ひめ神カードが象徴するのは、人に対して作用するチカラだと思っていた。
ところが、私に起こったのは、人を介して、自分に還ってくる体験だった。
相手から自分へと注がれているチカラを意識すると、感謝の気持ちとともに、それを次に送るエネルギーが生まれてくる。
「恩送り」という美しい循環だ。
誰かから受けた恩を、直接その人に恩返しするのではなく、別の人に送ることをいう。
〈受けとることで、さしだすエネルギーが生まれ、循環する〉
ひめ神講座で、山下先生は、「おとめ」という受けとる時代を経て、「ひめ」という与える時代へ成長することを教えてくださった。
ここにも、インプットとアウトプットのバランスがあることを、感じた。
受けとることが苦手なまま、大人になってしまった人に、ひめ神カードは、道をひらいてくれる。
人に対して発信していくチカラは、まず、充分に受けとること。
愛されている自分は、もっと素直に、もっと素敵に、もっと無敵になれる。
自分のことは、見えにくい。
見えにくい魅力を認めることが、あなたを無敵にする。
その魅力が、アマテラスの鏡に映っていると、ひめ神たちは微笑んでいる。
浜田えみな