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自然派志向じゃない私が、自宅出産をしてみた結果

育児や家事、家計をラクに楽しく!を追求して断捨離を進めてきた、2歳男児と0歳0ヶ月女児を子育て中の専業主婦エミリーです。

2022/02/24に我が家に待望の第二子となる長女が誕生しました!
第二子を迎えるにあたっては、訳あって(後述)特に自然派志向ではないけれども
産院での出産ではなく、助産師さんが家に来て下さっての自宅出産と言う選択をしました。

今回は、その感想と言うことでノートを書きとめます。

はじめに、自宅出産とは

私の認識では、助産師さんやドクターが家に来てくれ、ほとんどの妊婦健診とお産をすることです。
私の場合は助産師さんが来て下さったので、妊婦健診のうち病院での検査が必要なもの(血液検査など)だけは妊婦健診としてクリニックで受診をしましたが、基本的には助産師さんが家に来て下さり妊婦健診をします。

自宅出産してみて〈感想〉

私の場合は、ものすごく幸せで、楽しめたお産でした!産後の予後も最高です…!
これは産院だったら絶対にできなかっただろうな…と思う事がとても多かったので、詳しく書いていきますね。

ちなみに、自然派志向でない私が、なぜ自宅出産を選択したのか?は簡単に言うと
第一子の際に起きたトラブルがきっかけです。
(詳細はこちらから👇)

自宅出産だから出来ること

①やりたい事の自由度が高い

まず、自宅で出産するのでNST(分娩監視装置)などの大掛かりな機械はありません。だから、陣痛中の過ごし方も自由自在です。

陣痛がそれほど厳しくない、10分間隔頃から子宮口3センチまでの間は
子どもの寝かしつけをしたり、お風呂に入って温まったり、食器を洗ったり、洗濯物をしたりなどいつも通りの生活を送っていました。

私は比較的気が小さい方なので、おうちでいつも通りの生活をすることができたのは、リラックスにつながりました!

陣痛がついてきた、7分間隔以降では体が冷えていたので、助産師さんが持ってきてくださった足湯に浸かったり、肩や腰のマッサージをしてもらったり、あずきカイロ等で温まりながら過ごしていました。
(これもとっても気持ちよかったなぁ…)

5分間隔以降になってくると、さすがに体の姿勢も分娩態勢に入ってくるような感じとなり
お布団の上で、テニスボールや助産師さんによる指圧、ソフロロジーの呼吸法などで陣痛を逃していました。

分娩の姿勢に至っては、ビーズクッションにもたれかかりながら四つ這いの姿勢をとり出産。

こんなふうに、産婦が自由に過ごせるのって自宅出産ならではだなーと思います。
(もちろん助産師さんによって取り扱いできるお産方法も変わるので(四つ這いや、水中出産などは経験がないと難しいらしい)事前確認が必要です。)

②移動しなくて済む

妊婦健診、出産いずれもほぼ移動せずに済んだ事は私にとっては非常にメリットが大きかったです。

何せ、上の子は2歳のイヤイヤ期真っ只中。
自宅出産を検討していない頃に、そんな状態の子を連れて産院に行ったことがありますが、産婦人科って約1〜2時間待たされるなんてことは、しょっちゅう。
大人1人ならいくらでも過ごし方はありますが、子連れ(しかも制御なんか効かない2才男児)は身体・精神にとって厳しいものでもありました。。。

クリニックには子どもを連れてこないでと言われていたこともあり、肩身が狭かったです。。

(理由をクリニックに聞いたところ、他の妊婦さんから保育園でコロナが流行っていることもあり、心配なので子連れを辞めて欲しいと話があったからだとか。。)

自宅出産であれば、数回クリニックに行って、血液検査やおりものの検査などをする以外は、ほぼ妊婦検診を自宅で済んでしまうので、それがとっても楽でした。

③上の子の赤ちゃん帰りがない

これは、担当の助産師さんに伺った話ですが、自宅でお産をされる方は、上の子の赤ちゃん帰りが少ないそうです。
なんでかなと想像を巡らしてみたところ、産院での出産のように「突然の母子分離」がないからかなぁと推測しました。

どれだけ事前に言い聞かせたとしても、2から3歳の小さな子供にとっては、具体的にイメージができないはず。
なので上の子にとってはある日突然母親が家からいなくなり、5日間離れて暮らし、帰ってきたと思ったら赤ちゃんを連れている…
なんてことになるので、赤ちゃん帰りというか、赤ちゃんに対して攻撃的態度になるのも仕方がないのかなあと思います。

一方で、自宅出産であれば母親は基本的にずっと家にいるので、上の子にとっては日常生活とほぼ同じような生活をたどることになり、
精神的にも安定しているため、赤ちゃんを受け入れやすいのかなあと思います。

④家族が立ち会えることの幸せ

これは、コロナ禍だからこその事ですね。
現在個人クリニックや、大きい病院のほとんどでは、夫や子供の立ち会い及び面会を原則NGにしている場所が多いように感じます。

私はこれ、とっても寂しいなぁと思ったんです。

家族の一員を新たに迎えるタイミングが出産なのに、子供や夫がその現場にいられないなんて…

自宅出産の場合は、基本的には同居家族は立ち会いすることができるので、子供や夫に赤ちゃん出産の瞬間と感動を分かち合うことができます。

⑤赤ちゃん誕生の瞬間を目の当たりに!

赤ちゃんが誕生する瞬間、具体的にどうなっているのかが私はとっても気になってました。
頭が出てくるところとか、体が出てくるところとか、どうやって胎盤が出てくるのかとか…

その辺について、見たいと思っても分娩台でのお産の場合はなかなか見ることができなかったりします。(ドクターや助産師さんの作業の邪魔になるからですね)

自宅の場合は、部屋の広ささえ確保できれば、立ち会いの人はどこからでも自由に見ることができるので、どのようにして赤ちゃんが生まれてくるのか、自分の目で見て知ることができます。

後日夫が撮影したビデオを見ましたが、生命の不思議を感じました。。
あれは2度と忘れられない体験になりますね。

⑥産後の予後が、かなり良好!

自宅出産の場合は、ほとんど医療介入ができないために、妊婦の頃からの体作りが安全な出産に直結するそうです。
その努力が功を奏したのか、産後の予後はかなり良好です。

たとえば、産後の悪露はかなり少なかったですし(S、M、Lのお産パットを1袋ずつ使った位で、後は生理用ナプキンで事足りています)
丁寧で私に寄り添った母乳指導により、子宮収縮もかなり良好で、産後5日目にはほとんど握りこぶしのサイズまで縮まっていました。
もちろん母乳の立ち上がりも早かったです!

私は赤ちゃんが安全に育てば、ミルクでも母乳でもなんでもOK!と思っていますが
産後の母胎のことを考えると、母乳が良いそうで第二子は産まれてから完母で育てています。
(ちなみに第一子は生後2ヶ月まで完全ミルクでした。その後、哺乳瓶の消毒が面倒で母乳に切り替えています。)


他にも、私は第一子出産の際に、恥骨結合離開を起こしており、産後1〜2ヶ月ほど歩くことができなかったのですが、
出産後は翌日から少しずつ歩けるほどの回復ぶりでした。

ただ、第一子の出産の時に恥骨の靭帯が伸びきってしまい離開リスクがあったため、大事をとって四つん這いでの生活をしています。
こういったオーダーメイドの暮らし方、産後の過ごし方ができるのも良いところかと思います。

⑦退院までの期間もおうちで過ごせる喜び

一般的に入院期間に相当する間も、自宅で過ごすことができるので、いつもと変わらない日常がそこにはあります。
これは、私の産後のメンタルにとって何よりよかったのかなあと思います。

気のおけない家族がそばにいることと、使い勝手の知れたおうちの中で過ごすことができるので、産後の様々な心配事を事前に解消することができました。

産後再び歩けなくなった場合に備えて、バリアフリー対策しようとか、出産場所についてトイレに近い方が良いよねとか。

また夫もモノの場所を把握していなかったりするので、私がいたことで家事が捗ったところもあるようです。(我が家はモノが少なくはあるのですが、それでも家事をメインにやらない夫にとっては大変だったらしい。)

他にも、生まれたてのタイミングから生後5日位でも新生児の顔はどんどん変わっていくため、夫や子供に見せられたのも、とても満足度が高かったなと思っています。

最後に…

私は、第一子の産後に恥骨結合離開を起こしたゆえに、今回自宅出産を選択したのですが
私にとってはベストな選択だったと実感しています。

もちろん、個人クリニックでの出産では、豪華なお食事や、おやつ代、出産後のお土産などもたくさんもらえたりするのですが
そんなことより何よりも、家族全員で安全に出産を経験できたということが私にとって何より大事なことだったのです。

ちなみにですが、
私は自然なお産にこだわりたいとか、オーガニック志向とか、そういった自然派志向ではありません。

どちらかと言えば、必要な医療介入はしてほしいと思うタイプですし(病院の都合を優先した、無駄な医療介入は嫌ですが…)
食材もそこまでこだわっていません。(もちろん着色料や防腐剤など必要のないものが入っているのは嫌ですが…。あれ?結構嫌なモノ多い?)
何なら、第一子の出産の時は膣内の動脈が切れたそうで、出血多量で倒れました。


そんな人でも、自宅出産は産後の予後の事を考えると、上の子がいる家庭では十分に検討対象になり得ると言うことがわかったので、この記事を書きました。

ただ、やはりリスクはつきものなので、自宅出産について気になったら事前の行動は必要だと思います。

例えば、妊娠前から自宅出産を取り扱いできり助産師さんやドクターを調べておいたり、
妊娠初期からでも妊婦保健指導などで、自宅出産を取り扱う助産師さんの指導を受けることができますから、その助産師さんの考え方や相性などを時間をかけて見ることができます。

※これは自宅出産に限らずですが、
妊娠期間中の過ごし方や、母乳のことなど、色々な考え方の方がいますから、
助産師さんやドクターとの相性は本当に大事です!!

私は、自宅出産についてはギリギリまで検討していなかったんですよね。。(28週までは夫の反対もあったので。。)

ですが、妊娠中期に差し掛かったタイミングで運良く自宅出産を取り扱う助産師さんと知り合うことができ、
妊婦保健指導と言う形で2週間に1度ほど状態を見に来てくださっていたので、転院はスムーズでしたよ!


まとめとしては、
自宅出産は思ったよりも
・自然派志向の人しか選択してはいけないものではない
・危険はあるが、提携病院との距離や連携を知っておけばリスクコントロール可能
・自由で楽しめるお産ができる
ということが分かりました。
(あくまで個人的見解です)

もし、気になる方の参考になれば幸いです。

〈追記〉
ちなみにですが、分娩費用は約46万円でした。
42万円が出産育児一時金で充当されるので、持出しは4万円でした。

最後までお読み頂きありがとうございました!

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