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安野光雅「図画工作」で伝えたかったこと

10月になった。
年末までのカウントダウンがついにスタートしてしまった。

スーパーや百貨店にはクリスマスケーキ・お歳暮・おせち予約の文字が並ぶ。
毎年本当に早いな。



さて今日のことばは、安藤光雅さんと佐藤忠良さんが一緒に作られた『子どもの美術』という教科書より

<今日のことば>「図画工作」で伝えたかったこと

この本を読む人へ
 図画工作の時間は、じょうずに絵をかいたり、ものを作ったりするのが、めあてではありません。
 じょうずにかこうとするよりも、見たり考えたりしたことを、自分で感じたとおりに、かいたり作ったりすることが大切です。
 しんけんに、絵をかき、ものを作り続けていると、じょうずになるだけでなく、人としての感じ方も、育ちます。
 このくり返しのなかで、自然の大きさがわかり、どんな人にならなければならないかが、わかってきます。
 これが、めあてです。

『かんがえる子ども』安野光雅(福音館書店)70〜71頁


安野光雅さんの絵本が我が家にはたくさんあり、おそらく作家別なら絵本棚の中で1番多いかもしれない。

展覧会で見た原画も本当に本当に素晴らしかった…!

この本の中では「図画工作」で伝えたかったことの他にも

  • 自分の力で見つけることは、たのしいこと

  • 自分で考えなくなっていること

  • 何もかも疑う

  • 「ほんもの」を見る

  • 本を読む

など安野光雅さんの言葉で語られるエッセイが載っている。

難しい言葉ではなく、すっと読める文章。
その中にハッとするような、日常を過ごしていると忘れているような大事なことばに出会う。

時々読み返したい本。


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