おくるみ(スワドル)と発育性股関節形成不全に関する公式情報
本記事を書いている人:医療従事者ではありません。都内国立大学大学院の理系を修了し、育児に関しては公式の情報(信頼できるジャーナル掲載の論文や厚生労働省、諸外国または国際認定機関)をベースに記事を書いたりtwitterやったりしてます。
本記事の目的:twitterで「おくるみ、ダメ、絶対」みたいな情報を見て不安になっている方向けに、リスクとベネフィットを公式情報のみでお伝えします。(普段はふざけた私見を交えますが、今回は真面目にやります。)
発育性股関節形成不全ってなに?
上のリンクからの引用です。
ちなみに「発育性股関節形成不全」は英語でdevelopmental dysplasia of the hipですので、以降、本記事ではDDHと略します。
なぜ「おくるみ」が問題提起されているの?
ある整形外科医(自称)が、写真の製品を含め、おくるみ全般がNGとツイートしたことにさまざまな反応が寄せられています。
「おくるみ」は本当に全てNGなの?
まずは米国小児科学会(American Academy of Pediatrics: AAP)が発信してる以下のweb pageから。
タイトルは「スワドリング(おくるみで巻くこと):これって赤ちゃんに安全?」です。
上のリンクより抜粋して訳します。心配な方は全て読みましょう。Google先生が日本語にしてくれます。
全て読んだ感じ、そもそもAPPはDDHのリスクよりもSIDSのリスクについて強調しています。SIDSの予防についても本記事で触れます。
SIDSの予防方法
阪南中央病院が、AAPの勧告をわかりやすく上のリンクにまとめています。以下引用がいちばん大切な箇所ですが、リンクもとを熟読されることを推奨します。
股関節に健康的なおくるみの巻き方
上のAAPリンクにて、国際発育性股関節形成不全協会(The International Hip Dysplasia Institute :IHDI)のリンクが紹介されていました。
2分10秒からご覧ください。
股関節に健康的な商業製品
また、IHDIは独自に股関節にヘルシーな製品の認定もおこなっています。以下を参考になさってください。
スワドルアップが日本では比較的知名度が高そうですが、こちらも“hip healthy products”として認定を受けています。
まとめ
いかがでしたか?なるべく私見を交えずファクトベースで書いたつもりです。我が家は娘が低月齢の時、非常にお世話になりました。皆様もご自身でリスクとベネフィットを判断し、どうぞ健やかにお過ごしくださいませ。
サポートありがとう!サポートしていただいたお金は湯水の如く娘のお洋服へと消えていくでしょう…