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【展覧会 予習と復習】♯4 岐阜県立美術館「開館40周年記念 前田青邨展 究極の白、天上の碧-近代日本画の到達点-」

【予習】 岐阜が生んだ日本画の巨匠の大特展が、故郷にて開催!

 ああ、寒い。秋深まる中、皆さんは美術館に行かれてますか?天候に左右されない美術館は、デートにもぴったり。ぜひ芸術の秋を楽しんでくださいね。
 ところで、展示室の気温は、夏でも冬でも一定に保たれています。えてして、夏は寒く冬は暑い。厚着のままですとかえって汗をかいてしまうので、脱着できる服を着ていきましょう。
 さて、今回は岐阜県岐阜市に位置する、岐阜県立美術館ですでに始まっている、前田青邨展の予習です!見るものを圧倒する青邨の真髄を感じられるであろうこの展覧会、期待が高まりますね!

💻展覧会情報

会場 岐阜県立美術館
会期 令和4年9月30日(金)~11月13日(日)10:00~18:00
 前期展示:9月30日(金)~10月23日(日)
 後期展示:10月25日(火)~11月13日(日)
※休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
※夜間開館:10月21日(金)は、20:00まで開館
※展示室の入場は、閉館の30分前まで
入館料 一般 1,300(1,200)円
大学生 1,000(900)円
高校生以下無料 
( )内は20名以上の団体料金
公式サイト https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/events/seison2022/

🚆 岐阜県立美術館へのアクセス方法


JR「西岐阜駅」下車 → 徒歩で15分
JR「岐阜駅」下車 → タクシーまたは岐阜バス

名鉄「岐阜駅」下車 → タクシーまたは岐阜バス

👉アクセス指南👉

 今回の指南はあまりなし…。
 ポイントは「岐阜駅じゃない」ということくらいでしょうか。西岐阜駅は、降りた瞬間、一瞬不安になるようなのどかな場所。
 都市部というより田園地帯で、夏は日陰もなく灼熱ですが、この時期であれば、気持ちのいいウォーキングとなるでしょう。
 自家用車で行けるのであればそうしましょう。美術館の駐車場は無料です!

🍔 周辺情報&ランチ情報

 周囲には岐阜県図書館や、岐阜市科学館など、文化施設が集まっています。ぜひ合わせて検討してみてください。
 ただし!ランチは期待できません。周囲にはお店なども少ないので…。
 美術館にはかつて、食事もできるカフェがありましたが、どうやらこちらは2018年で閉店のようす。現在もカフェコーナーはあるようですが、著者未経験につきなんとも言えません。チェックしてきますね。
 車のない方は、名古屋や岐阜駅で食事を済ませておくのがベターなのは間違い無いでしょう。

🕵️‍♀️ こんな展覧会

 大正〜昭和期の日本美術院(院展)で活躍した、岐阜県が生んだ巨匠・前田青邨の回顧展。近代初期と現代との間にあって、様々なものを摂取しながら日本画の伝統をブラッシュアップした極めて重要な人物です。
 今回は「羅馬使節」(早稲田大学 會津八一記念博物館)、「洞窟の頼朝」(大倉集古館)、「唐獅子」(宮内庁三の丸尚蔵館)やなどの代表作を含む、100点を超える大回顧展です。
 青邨といえば、私のイメージでは「青」。「青」邨の作品は、伝統的な日本画を基調としながら、青や緑といった寒色系の鉱物顔料を効果的に用いることで非常にビビッドな画面を生み出しているという印象があります。いまでも色褪せない美しさを、見に行ってみましょう。

🔎 注目作品


前田青邨筆「羅馬使節」(早稲田大学 會津八一記念博物館)1927(昭和2)年

 注目の一点は、ポスターにもなっている「羅馬使節」です。今回は、その作品の約40年ぶりの帰郷というのが一つの売り。
 近代の日本画家にとって、歴史画題を表現するということは極めて重要な仕事でした。青邨も、源頼朝、織田信長、豊臣秀吉、細川ガラシャなど歴史上の多くの人物を描いてきました。
 ここに描かれるのは、天正遣欧少年使節としてローマに至った伊東マンショ。現地を訪れた経験を持つ青邨は、およそ340年も前にこの地にたどり着いた若き日本人の足跡に思いを馳せ、この絵を製作したことでしょう。。祝福するような青空と、美しいイタリアの街並み。そこに描かれた若者の、誇らしげな笑顔はどうでしょうか。青邨の感慨と崇敬、日本人としての矜持が伝わってくるようです。


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