成長して、得たもの、失ったもの。①失恋というきっかけ。
私はずっと自分のことが嫌いだった。
自分を周りの目から守るために、他人から見える自己変化を嫌った。
親の影響もあるけれど、勝手に自分がきらびやかで幸せだと感じるものを、贅沢だ、不要だ、馬鹿らしい、と決めつけて遠ざけた。
その結果、大して外見も垢抜けないし、意思も弱いし、何より自分の好き嫌いが分からない、他人の評価で自分を形成するようになっていた。
こうするとどんどん自分が分からなくなって嫌いになる。
そんな中、ふいに変化が訪れだしたのは2018年10月のことである。
元彼との仲が不穏になってきて、このままじゃ飽きられる、と感じた。
じゃあどうすればいいか。
自分がもっと魅力のある人間にならなくてはならない、と思った。
(別記したいと思うが、正直元彼とはアスペルガーとカサンドラみたいな関係性だったのでこれはこれで自分を追い詰める決断だった)
そこから私は趣味をつくる努力をした。
まず、自分の中の偏見を壊すために、わざとミーハーになろうと思った。
ミーハーなものは心のどこかで憧れていながら私が拒んでいたものである。
それに、ミーハーということはきっと誰もがやろうと思えばやることの出来る、かつ魅力的なものなのだ。
かわいい服をマネキン買いした。
スマホケースを周りの目を考慮しない、自分の好きなものに変えた。
贅沢品と思って買うのを禁止していたキャラクターグッズや雑貨を買った。
絵を描くのが好きだから、中古だけどペンタブを買った。
そうやって物を買い足していると、なぜかどんどん身の回りの環境も変わりだした。
部屋に虫が出て、殺虫剤をまいた関係で家のあらゆる布製品を洗濯した。普段は洗わないものもたくさん。
シャンプーが切れた。せっかくだから使ったことの無いものに変えた。
新しいバイトが10月末初出勤と決まった。
詳しくは忘れてしまったけれど、何個かものが壊れた。
そして、元彼と乗ったエレベーターがぐるぐると落下する夢を見た数日後、少し揉めて、振られた。
振られた後、元彼とお酒を飲むために買ったグラスが1つ、棚から勝手に転がり落ちて割れた。
スピリチュアルなものを熱心に信じているわけではないけれど、とにかくものが壊れ、新しいものを買う、という不思議なスパイラルがとつぜん起こったのだ。
そのピークが「元彼の喪失」だった。
自分が依存していた大きなものを失った私は、他にもたくさんのものを失いながら、その分新しいものを得ながら生まれ変わっている最中である。
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