思い込みではないか?
わたしは、普段から清く、正しく、美しく生きるように気を付けている。
実際にできているかは別として、常に、そういう自分でありたいと思うからである。
それなのに、他者からそう見られることに抵抗を覚える。
人に過剰に気に入られたり、過剰に褒められたりすると、とたんに苦しくなり、その人と関わるのが嫌になる。
その人の前で、「良い自分であらねばならない」というプレッシャーに耐えられないのだろう。
嫌われるのが怖いのかもしれない。
それか、がっかりされるのが嫌なのかもしれない。
母子家庭で、長女だったため、母に迷惑をかけたくない、母をがっかりさせたくないという思いが強かったからかもしれない。
「母子家庭だから・・・」と言われないように、いつもそう思っていた。
今となっては、母はこの世にいないので、母が私のことをどう思っていたのかはわからない。
母は、一度もわたしに勉強しろだの、静かにしろだの、注意をしたことなどなかった。
母は、私にちゃんとしてほしいと思っているんだ、と私が勝手に思い込んでいただけだ。
つまり、自分で自分を縛りつけていただけということになる。
母がいない今でも、まだ、その固定概念から抜け出せないでいる。
でも、そんな私を見て、母はどう思うだろうか。
もし、あなたが「自分はこうでなければ」と、とらわれているとしたら、「そういなければいけない自分」は自分が勝手に思い込んでいるだけではないだろうか、と、振り返ってみてほしい。
誰も、あなたに、そうしてほしいなんて望んでいない。
自分がとらわれているだけだから。