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ああ、ピロリ菌

今年、夫が成人病検査でピロリ菌に感染していたことが分かり、胃カメラ検査を受けて、ピロリ菌除去のお薬を一週間飲み続ける…ということがあった。

その時の私は、夫のこうした一連の流れを(時々、からかい半分の茶々を入れながら…汗)、じっと傍観していた。

夫の話を聞くに、胃カメラ検査もすごく大変そうだったけど、ピロリ菌除去の薬を飲み続けることも、横から見ていてとても大変そうだった。

まるっと一週間、朝晩お薬を飲み続けるのだけど、その間は飲酒はダメ。さらに、抗生物質を飲んだ時のようにお腹が張って調子が悪くなり、おならが良く出るし、毎日、どこか苦しそうだった。

こうして一週間が経ち、無事にお薬を飲み終えたら、胃の辺りが今までになく非常に爽快になり、体調もすこぶる良好になったらしい。「これでピロリの野郎たちは死滅したぞ」と、夫はたいそう喜んでいた。

ところが…。

投薬から一か月たった再検査で、なんとピロリは死滅するるどころか、まだ生きていた。なんとしぶとい輩なんだ。

検査したところ、陽性反応が出てしまい、夫はまた一週間、今度は違う薬(前より強い薬らしい)を飲み、ピロリ撲滅の闘いの日々を過ごすこととなった。

また、おなかが張って調子が悪くなり、仕事中なのにおならが出るし…で、やっぱり大変だったらしい。しかも、仕事関係の宴会が続いていて、お薬を飲んでいるのでお酒は飲めず、本人曰く「苦行のような」一週間を過ごしたそうな…。


こうして無事にまた一週間を乗り切り、またまた一か月後に再検査を受けたところ、今度は見事にピロリを完全死滅させることができた。

「やったぞ。これで完全制覇だ!」

こうして夫の胃は元気になり、健やかに暮らしている。


そして、そんな夫の一部始終を静かに見つめていた私も、ある時、ふと「もしかしたら私にもピロリがいるかもしれない…」と感じるようになった。

年齢的には私はボーダーなんだけど、成育歴の中に「井戸水や山水を飲んでいた」ことがある。

家の水は水道水だったけど、私が幼少期にお世話になっていた保育園は、裏山から引いた山水を飲料水にしていたのだ。

なんでそんなことを知っているのか?というと、私が卒園した後、その保育園の水が衛生的に問題があることが分かり、なんと水が原因の感染症の病気が流行ったのだ。時代は昭和40年代。私は卒園していたので無事だったけど、当時、その保育園に通っていた近所の子たちがみんな病気になっていた。

私は病気になることは無かったけど、でも、あの保育園にいた幼児期、私はずっと園の水を飲んでいた。

しかも、私の母親はピロリ菌保持者で、除菌治療を受けている。

こうした背景からも、私は「自分もピロリ菌に感染してても可笑しくない状況だな…」と思った。


夫の大変そうな様子を見ていたので、あれと同じ状態を私も体験するのか…と思うと、非常に不安だけと、ここは勇気を出して検査してもらうことにした。


近くのかかりつけ医の先生に相談して、検査キットを取り寄せてもらった。

これは私が個人的に依頼した物なので、保険の適用は無くて、実費支払いになった。

…ということで、早速、検査してもらったところ、嗚呼~!私もしっかり「陽性」だった(泣)。


自覚症状はあまり感じないけど(汗)、でも、時々、おなかが痛くなる時があるので、もしかしたらピロリ菌のせいかもしれない。


先生曰く、「この結果を持って大きな病院に行って、そこで胃カメラを飲む検査を受けてください。ピロリ菌を除菌する治療を受けるには、内視鏡検査で胃の中の状態をチェックすることが必要です。」とのこと。

胃カメラを飲まないで、お薬をもらえないのかな?…と思ったけど、それは難しいようだった。


秋になり、涼しくなってきたので、そろそろ次の検査の予約をしなくては…と思う今日この頃。

アラフィフになると、健康面での課題がジワリと増える…(汗)。

先日も、同級生の友達と「年を取ると、病気の話や病院ネタが増えるよね~」と笑い合ったところだけど(笑)、私はちょうど50歳の誕生日を目前に控えているところだし、良い節目の時だ。

ここは、しっかり調べてもらって、輝かしい50代に向けて「未来の健康」を手に入れるべく、今できることをしっかりやっておこう…と思った。


天高く馬肥ゆる秋。

これからも美味しい物がたくさん食べられるように、また健康に過ごせるように、私の胃の中のピロリたちを撲滅させよう…。そう誓った。






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