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【人間関係で悩んでいる子どもたちへ】一人で抱え込まないでね…

2023年5月5日に一部加筆修正しました。

感染症も落ち着いたので、今年度からいつも通りに戻った学校が多いと思います。
そんななか、大型連休や長いお休みの後には、学校に行きにくくてつらく感じている子もいるんじゃないかなぁ…と思います。
元教師として、そんな皆さんにお伝えしたいことを書きますね。

もしも学校に居場所がなくてつらかったり、人間関係の悩みから登校するのが苦しいのなら、私は無理して学校にいくことはない…と思っています。

本当につらい時は、無理しないで家でゆっくり休んでください。長い人生ですもの、たまの数日くらい、のんびり過ごしても良い…と思うのですよ。

皆勤賞を狙うことより、自分の心を守ることを優先しましょうね。

みなさんは、まだ未成年で「子ども」ですもの。この世界に生まれて数年から十数年しか経っていません。だから、どうしても精神的に幼かったり、コミュニケーションで不器用なところがいっぱいあると思うのです。

未熟さゆえ、思わぬことで意見の行き違いが出てきて、仲間とケンカになったり、からかって傷つけあったり、衝突してトラブルになったり、陰でコソコソと卑怯なことをしてしまったり…などなど。

人が二人以上集まれば、そこからいろんなことが起きます。みんな自分の思いを抱えて生きているので、気持ちが一致して楽しいこともあれば、気持ちが合わずトラブルになることも多々あります。

だから、みんな、集団生活を通して「人との付き合い方」「人間関係の築き方」を学んでいるんですよね。

そのための学校なのです。

でも、どうしても自分たちだけの力では、友達との間に起きたトラブルや問題が解決できない場合は、なるべく早めに「信頼できる大人」に相談してください。

もしも担任の先生に話しにくい時は、別に担任の先生でなくてもかまいません。

教育相談の先生でもいいし、保健室の先生でもいいです。

部活のコーチや顧問の先生でもいいし、生徒指導の先生や教頭先生に打ち明けてもいいです。校長室へ行って校長先生に話を聞いてもらっても良いのです。

今通っている学校の中に、一人でも「信頼できる先生」を見つけておいてください。その先生に打ち明けて、心の「おもり」を手放して軽くなってくださいね。

あと、学校以外に「自分の居場所」を作ることも大事だと思います。

お稽古ごとのサークル、地域の自治活動など、興味がある分野の活動の参加して、学校以外の価値観に触れておくこともいいですよ。

私の息子も、お父さんと一緒に地域の奉仕活動やイベントに参加してきました。行事の度に、お父さんの友達や知人、地域の人たちの中に混じって、活動のお手伝いをしてきました。とはいっても、息子は体が不自由なので大した仕事はできませんが、何度も行くうちに、地域の人たちに顔を知ってもらい、可愛がってもらうようになりました。「人脈を広げた」という感じです。こうして、まだ子どもだった息子に、大人の友達がたくさんできて、息子の自信につながりました。

大人のお友達とは、息子が大人になった今も親しくしてもらっています。

親身になってくれる大人が、学校や家族以外にたくさんいる…ということは、とても心強いものです。

まだ子どもの皆さんには、学校が全てのような感じがするでしょうが、学校なんて世界の中の小さな一点みたいなものです。

そんな小さくて狭い世界の中で悩み続けるなんて、もったいないです。

学校の外には「広くて大きな世界」があることを忘れないでくださいね。

もしも、詰まってしまいどうにもできない状況でしたら、こちらに相談するのも一つの手だと思います。

その一つ。法務局では、子どもたちの悩み(いじめや差別など「人権」にかかわること)を聞いてくれます。

また、各学校に法務局から「SОSミニレター」が配布されているはずです。あなたの手元に、ミニレターの用紙が配られていませんか?

秘密はまもられるので、安心してください。

さらに最近は、LINEでの人権相談も受け付けています。

LINE人権相談も、秘密はしっかり守リます。安心して相談してくださいね。


その他、このサイトには「相談できる窓口」がまとめて紹介されてあります。

一人で抱え込むと、どんどん苦しくなるだけです。

勇気を出して信頼できる大人に相談することも、解決につながる大切な一歩です。行動しないと、物事は一生変わりません。だから、まずはできることから始めましょう。相談がその一歩です。そこから新しい動きが生み出され、未来が大きく前進していくかもしれません。

諦めないで、自分のために勇気を出してくださいね。


#8月31日の夜に

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