今日から使えるファシリテーションのコツ3つ
会議などで参加者の発言を促したり、認識を一致させたりするのに役立つ能力の1つがファシリテーションです。話の流れを整理する、いわば会議の舵取りスキルとして重宝されています。優秀なファシリテーターがいると会議は効率化しますし、短時間でもよりよい成果を得ることができます。
近しい役割にモデレーターがあります。どちらも英語を翻訳する限りでは進行係としての役割が求められる言葉です。
ファシリテーターやモデレーターの役割
翻訳ではどちらも、進行力が求められる役割のことを指すようです。進行においては、決められたテーマに添う内容をバランスよく展開し、時間通り終了する力が必要になります。
加えて、個人的な見解としては、はより司会役の意味を含んでいて、自分の意見や意思は述べない印象です。対してファシリテーションは、参加者の意見を引き出し発散させ、対話させるイメージが強く、最終的に収束させていくニュアンスが強いと理解しています。
どちらも会話の流れをうまく掴み参加者を巻き込んでいくので、いわゆる「話す」能力が高いと勘違いされることがあります。
ファシリテーションにはコツがある
もちろん、ファシリテーションやモデレートが上手い方は、総じて話しが上手いことが多いと感じます。だからと言って逆に、話すのが上手いからファシリテーションやモデレートが上手いかは別だと見受けることが多いです。
話す仕事を通してプロから学んだコツを3つ、まとめてみます。
1:論点を明確に
何を議論する場合にも、概ねゴールや目的があるはずです。目線合わせのためにも、スタート時にはゴールを明確に伝えましょう。
ゴールを達成するために論点を正しく深めていけば、参加者の納得感は高まります。自立性や協調性を引き出すためにも、テーマに忠実に進行する力が必要になります。
2:傾聴により引き出す
参加者が発言しやすい環境づくりには、傾聴力や共感力が鍵になります。よくあるのは、事前に用意している質問項目を聞いていくだけで精一杯になること。質問項目上は流れが良くても、回答によって話が飛び飛びになることがありますが、ファシに慣れるまで気付きにくいんですよね…。
意見をバランスよく引き出すためにも、参加者を観察し、受け止めること。そして、できればさらに深める余地がないか探り、発散的思考を促すことが大事です。
3:代弁する
参加者の主張を明確にするために大事なコツが、意見を要約し代弁することです。なにも小難しくする必要はなく、主張の中で大事だと感じたポイントを繰り返し伝えるイメージです。
その際、考えを構造的に整理できれば、参加者間で合意形成がしやすくなります。最近グラフィックレコーディングが積極的に活用されているのもこの要素が強いと思います。さらに、別の言葉で言い換え理解を促す「比喩力」があれば、よりよい議論に繋がる印象です。
イニシアティブをとり主体性を高める
ファシリテーターが舵取りするのは、参加者にいまプロセスのどの段階にいるのかを意識させることだと思います。そのためには、全体を俯瞰的にみて、発言が少ない人に話を振るなど、参加者全員が主体的に参加できるよう気を配り続けることが大切です。
今回は話す仕事や会議等での失敗を通して自分なりに培ったコツをまとめてみました。ご迷惑をおかけした方にはこの場をお借りしてお詫びします。素晴らしい経験のおかげで学びが増えました…!!
最後に細かいコツも4つほど。
司会、ファシリテーション、モデレートなど可能な限りお引き受けします!お役に立てるシーンがあれば、ぜひご連絡ください。