自分がモダンのラシードを選んだ理由(2024/9/12追記)
私自身は古参のゲーセン格闘ゲーム勢であり、20年以上の間様々な格闘ゲーム種をプレイしてきたこともあってクラシック&レバーアーケードコントローラーの操作には全く苦がないプレイヤーです。
実際にスト6のβテスト中や発売直後はクラシック操作のジュリを選び、そこそこの時間でマスターまで到達はしています。
そんな格ゲー慣れしている人間が何故わざわざモダンラシードを選び、現在も続けているのか、調整間近で記事にすることがないので少し書いて行ければと思います。
■ せっかく用意されているのだから
スト6自体の作りは良く、クラシックは良くも悪くも従来の操作感のままでありましたが、元々ARC社のゲームを好んでプレイしてきており、これまではCAPCOM製の格闘ゲーム性が好みでなかった自分にはモチベーションが保てるか怪しい所がありました。
また、年齢的な面もあるのかインパクトへの反応は特に悪く、リバーサルや割り込みのSA入力もトレーニングモードならいざ知らず、実戦では間に合わないと行った事ももちろん多発し、そこにストレスを感じていました。
(これはシステム的なところもあったようで、後にリバーサル猶予は増加しましたが)
そこで、ワンボタン無敵技が可能と評判の「せっかくだからモダン操作でもやってみるか」と思い立った感じです。
ボタン配置的には4~5ボタン製+αのゲームに近い所があるので、なんならこの配置の方が操作慣れしています。
■ 操作混ざりあんまりしない
ゲーセン通い時代は同時期に複数のゲームで常連達と遊ぶことが頻繁にあった経験からか、全く違うボタン配置のゲームを交互にプレイしても自分は殆ど操作混乱を起こしません。(これがいわゆる才能的なものなのか、経験の為せることなのかはわかりません)
同ゲームの別キャラなどではもちろん起こすことはありますが、それでも1~2プレイで矯正はできる感じです。
そのため、クラシックに慣れていながらも、モダンへの移行はそれほど難しくはないだろうというのは確信していました。
■ キャラ選び
前提として「対空無敵必殺技がある」「SA1に無敵がある」「タメ技キャラではない」条件で選ぼうと思いました。
元々クラシックでもプレイできる身としては、メリットをそこに持っていかないと比較したときに劣化を感じるだろうと思ったからです。
※この時期はまだED実装前のため、AKIまでが対象
次に、自分の技量や読み合いには自信がないため、あまり評価の高くないキャラやコマンド投げ主体のキャラも候補から外しました。
そして、万能なキャラにも魅力をあまり感じないので、少し尖ったキャラを使おうと思いました。
最後に、自分は対戦よりも比較的調べものやコンボorセットプレイ練習が好きな人間です。
ジュリを使い続けるモチベーションがあまり湧かなかったのは実はコンボに面白みを感じていなかったのも大きな原因でした。
そのため、なるべくトレーニングモードが楽しいキャラにするべきだと思ったので、まずキャミィが候補から外れました。
次に、一部とはいえ溜め技があり万能気味な春麗が外れ、残ったジェイミーとラシードのうち、ワンボタンSA1がより強いと感じたラシードが選出されたわけです。
■ モダンラシードへ転向した現在
操作の面から言えば、そもそもモダンでもコマンド入力は使いますし、ラシードはコマンド入力が必要な戦術が多く、セットプレイも多彩で練習し甲斐があるという事もあり未だ楽しめていることから、キャラ選択は結構噛み合っていました。
モダンラシードは完成度は高いと言われつつも、クラシックから見れば一部技がないことによる劣化性能と言われがちですが、クラシック操作のできる自分にもモダンラシードは確かな魅力や強味があるとも感じています。
巷でよく言われている「出せない技」に関してですが、「咄嗟の対空や無敵割り込みが必要な状況」を考えてみるというのが1つ目の要点です。
例えば対空が遅れ潰された、コマンドが遅れ特定の連係やインパクトを返せなかった
それらが減る事よりも大きなメリットが出せない技にありますでしょうか。
あると感じるならばもちろんクラシックを使うべきです。
立弱K、屈中P、6強K、中イーグルスパイク etc
それらは勿論強い技で使い出がありますが、「ジュリの屈中Pやマノンのデガジェのように、そもそも出せないと色々な戦術やコンボが成り立たない」ほどではなく、「対空や割り込みの精度があがる」事よりも高い魅力には「少なくとも自分には」ありませんでした。
対空や割り込みが一切必要ないなんて試合は基本的にないでしょうし、それらが上手くいかず、自分のターンが来ないなら上記技を使う機会も来ません。
特に、巷で有無を騒がれがちな「中版イーグル・スパイク」に関しては、結局コンボパーツ要素でしかなく、ごく一部(気流版による跳ね返り活用のコンボ)以外に代用不能の要素はないため、必須性は全く感じません。
(なんなら運びコンボから+52FはモダンでもTC>強サイクロンJ強〆で作れる)
※弱イーグルの方が代用効かない箇所が多く、何かを犠牲にしてまでは全然欲しくありません。
どちらかというと、リーサル手段が増えたり、キャラ対策になるJ中Pや6強Kの方が影響が出ているかと思いますね。
歩きやしゃがみながら立中Pや立強Pが出せたり、自分でもどちらかわからない頭上での弱スカイハイ入力、倒し切れる時の6中P[1]>SA1(猶予が短くクラシックではかなり難しい)や補正50%切っている時のコンボ〆にSA3もワンボタンで良いのでコマンドミスが起きない事も、対戦していると意外と便利だなと思うようになりました。
■ 今後の期待
別記事にも書いていますが、モダンタイプでしか起こりえない以下の不満点をどうにか変えてもらえないかな、と言い続けています。
〇 アシスト+弱攻撃への連打キャンセルを可能に
ラシードだけではなく他キャラも同様のため、モダンの仕様への要望です。
クラシック同様の技で本来は連打キャンセルに対応しているにもかかわらず、性能が実質下方されているのはあまり納得性がないです。
〇 アサルト・ネイルのコマンド
ネイルを出さずに硬直終了後に最速の選択肢を取る事が多い関係上、ボタン全部がコマンドに対応は邪魔な上、必要性もないので「強ボタンのみ」か「前方向+ボタン」にしてほしいですね。
〇 J弱攻撃の変更
モダンはジャンプ攻撃が基本的に3種減ります。
それは仕方なく、どちらも用途があるので汎用性の高い方が選出されている中攻撃や強攻撃は納得できます。
しかし、弱攻撃はわざわざ用途の薄い技を選出している事に不満があります。J弱攻撃が弱キックになっているせいで、ウイング・ストロークからの連係は一部特別な状況を作らないと択にならず、結果ラシード最大の魅力であるイウサールからの攻め手も同様に減っています。
「クラシックと比較して性能は落とす」という明確な意図の元設定されているのかもしれませんが、他キャラと比較した時に特徴となる部分ではあると思うので「ジャンプ弱キックの下側攻撃判定の縮小」という方法でも良いから望めないかなぁといったところです。
■ 結局
色々書きなぐりましたが、モダンキャラというのは、操作技術や実践値などを加味しない場合「性能はクラシックの劣化」であるのは逃れられません。
しかし、自分のようにプレイヤーの技量や考え方がモダンの方が合うという可能性は大いにあり得ます。
今後モダンキャラの各所が調整されているとのことですので、「ワンボタン無敵消せ」だの「アシストコンボは補助輪」だの「モダンはイージーWIN」などと食わず嫌いせずに、一度試してみることをお勧めします。
「コマンドなんか練習すればだれでもできる」「むしろモダン操作の方が難しい」からと述べるのであれば「モダン操作も練習すれば誰でもできる」のではないでしょうか。
やってみると面白いかもしれませんよ。