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謝りたいけどもう二度と会えない人たち

時々ふとした事で、自分が過去にしてしまった取り返しのつかないことを思い出しては謝りたいと強く思うことがある。

小4で転校して間もなくの頃、下校中に話しかけてくれた、もう名前も忘れてしまった他のクラスの女の子。
私とお友達になりたいと話しかけてくれて、それから毎日一緒に帰った。その頃の私は極度の人見知りで、自分からその子に話しかける事はなかったから、「めめちゃんって大人しいね」と言われた。
ある日、その子が「私、合唱クラブに入ってるんだけど、一緒にやらない?明日見学に来なよ」と誘ってくれた。「うん」と言った。でも、恥ずかしくて見学の約束をすっぽかした。
それ以降、帰り道に会っても彼女は私に話しかける事はなかった。私からもその子に話しかける事はなかった。
なぜその子が私と友達になりたかったのかは分からないけど、そんな風に言われたのは初めてで、本当は嬉しかった。それなのに、私は戸惑いと恥ずかしさで、1人の友達を失った。

現在、学校のお友達関係で一喜一憂している娘を見るようになってから、時々その子の事を思い出す。あの時の私の行為は彼女を大きく傷つけたのだと思う。私があの子の母親で、あの子からこの出来事を聞いたら、胸を痛めたに違いない。タイムマシンがあったら、今すぐあの子に会って謝りたい。

自分も何度か経験して嫌なことだって分かっているのに、中学時代に周りに流されて誰かを仲間外れにしてしまったこともあった。
仲間外れにされる辛さは自分も経験したというのに、流された自分が嫌で仕方がない。その後高校に進学してからクラスでハブられたことは、因果応報でもあったのかもしれない。

自分が傷つけてしまった人たちに今すぐ会って謝りたい。でもきっと彼女たちにとって私は二度と会いたくない存在だろう。謝ったところで自己満足になってしまう。そう思いながら、ずっと罪悪感を持ち続けた状態でいることが自分への罰と感じている。

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