彼の好きなところ19

好きポイント⑲自分の意見を言える

デートする場所に関してもそうだが、こんなところに行きたい、どんなことをしたいと自分の希望を初めに伝えてくれる。彼と一緒にいられればどこでも良いという私からすると、具体案を提示してもらえるのはかなり有難い。

人間は判断力に脳のエネルギーをたくさん使う。何を聞いても「どこでもいい」「何でもいい」と答えるようなやつと一緒にいると、疲れる。それに自分のことを大切に思っていないのかなと思ってしまう。

彼は自分のやりたいことを持った状態で、私に何をしたいか聞いてくる。私が返答に困っていたり、迷っていたりすると、これをしたいけどどうかと尋ねてくれる。

少なくとも会っているこの時間は最大限楽しもうと彼が考えてくれているのが伝わってきて嬉しくなる。

楽しくない話題の時だってそうだ。私が彼への好意を伝えた時、曖昧にしたり、はぐらかしたりして逃げることだっていくらでもできたはずだ。しかし、彼はきちんと今は彼女はいらないと答えてくれた。

私は、自分自身のことを話そうとすると涙が出てきてしまったり、彼のことで悩み苦しんで夜になって1人で泣いたりということが何度もある。彼の前でも何度か泣いたことがある。決して、涙を流して彼の同情を得ようとしているわけではない。

そして彼は私が泣いたところで、優しくしたり、宥めたりということを一切しない。「俺の前では楽しい姿を見せてほしいし、泣いてる顔より喜んでる顔が見たいからもっと強くいてもらわないと困る。俺と会うことで辛い思いさせてるなら会わない方がいいってなる。」と言われた。

厳しいけれど、温かい。とても正直な彼の心境を表した言葉だ。突き放すのも優しさだ。彼なりの気遣いだし、距離を保つことが今の2人の関係を円滑にするための手段なのだと気付かせてくれた。恋人としてではなく、この関係を保ったまま私と会いたいと思っているのだ。

性の好みの話をした時もそうだった。私はスイッチが入ると全身性感帯になる。
私「え、こんな場所も?ってところも気持ちよくなるんだ」
彼「足の指の間とか?」
私「すごい!なんで分かったの?」
彼「ネットで見たことあるから。…あ、俺は舐められるほどに強者じゃないです」
私「そんなこと求めてないよ!大丈夫大丈夫!」

求めてないとは言ったものの、ちょっとは期待していたので、やんわりと断られたのは少し寂しい気もした。しかし、ちゃんとNoと言える日本人なのだ。そこは評価に値する。

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