いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 第三話
音と練の静かなピーク、そして、木穂子による衝撃の告白。怒涛の第三話。
【生活】
カーテンや調理器具などが木穂子から持ち込まれるところから始まる。それはあまりに練の生活からは不釣り合いなものであった。
【坂】
坂道で初めて三人が同時に出会うのが坂だ。練に気付いた音が坂を登ろうとすると荷物を落としてしまう。音に気付いた練は心なしか嬉しく思う。しかし、木穂子は勘が鋭いのだ。少しの意地悪をする。そこに車が来て、今の現状を示すように音、練と木穂子と間を通る。
【関係】
練の想いを嬉しいと思う木穂子だったが、タクシーに乗り仕事に向かう。
その一方で練はバスを使う。その後、練が木穂子に連絡をしても繋がらなくなってしまう。練と木穂子の間の関係は途切れてしまったのだ。
バスの中で二人は通路を挟んだ反対側に練と音は座る。窓におつかれさま、おつかれさまですと書くだけの関係なのだ。
練「応援してます、俺、あのときからずっと応援してます、なんで、頑張りましょう」
ここでいう本当の意味は「ごめんなさい、ここの関係は応援する”まで”なんです」である。音はその意味を理解する。そして、二人は別々の方向に歩き出す。
しかし、子供に折り紙を届けるために音と練は同じトラックに乗ることになる。トラックで道に止まって練がナビを操作していると音は、木穂子と不倫相手が目の前にいるのを見かけてしまう。そして、二人はタクシーに乗り込み、キスをする。それを見せないように注意を逸らす音。話していると流れで観覧車に乗ろうということになる。しかし、観覧車には乗れない。同じ観覧車には乗れない。
練のプラネタリウムのチケットが風で飛ばされてしまう。それを追いかける音。すると、ピアノの音色が聞こえる。気になり音がする方向に進む。進むとディナー付きで二万円以上するコンサートが行われていた。
その裏側で二人は心を通わせる。一緒にアルプス一万尺を踊り、人身事故で亡くなった人がいるのに舌打ちをする人に同じ違和感を抱き、アスファルトに咲いている花をみて勇気を貰う。それを写真に撮っていて、二人で見せ合う。そこが二人のピークなのだ。
音「いつか…」
それを音はどこか予感していたのかも知れない。
音「説明するんは、好きって言うんとはちゃうよ」
それは、説明をなしに今まで好きを埋めてきた今作品を象徴するように。
【必然】
木穂子はこのドラマから離れたような存在ではなく、このドラマで描かれるべき人物だったのだ。
静恵「あの子(練)の周りには寂しい人が集まってくるの」
木穂子の印象がガラリと変わる。練に会うときは、嘘をつくことで自分を取り繕い、夢を見ているような気分だったのだ。本当の木穂子は、地味で心には穴がぽっかりと空いてしまっている。
しかし、それをメールで打ち明けることでもう一度練と向き合うことに決めたのだ。本当の自分で向き合おうと決めたのだ。
それを練は受け止めるしかなかった。練は自分の気持ちに嘘をつき、木穂子の元へと向かう。木穂子を守れるのは自分しかいないのだ。
音に対する練の気持ちはどうなるのか。木穂子、音、練の関係はどう変化するのか。そして、高額なバイトや高い服などこの作品には似合わない方向に進みつつある晴田と小夏はどうなるのか。今後も目が離せない。
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※補足2021年4月29日
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