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#松田龍平
大豆田とわ子と三人の元夫 最終回 総評
【描きたかったモノ】6話ではとわ子が不在なのにそこにはきちんととわ子の存在がある。
かごめちゃんは亡くなったが、それが現在でも残っている。
最終回でとわ子の母は一度も出てないが、想像できる。
西園寺君は最後まで顔を出さない。
どれも回想にしそうだが回想にしていない。
不自然に大きな出来事や盛り上がりとなるシーンは排除される。対照的に普通のドラマならこぼれ落ちてしまいそうなところにスポットライトが
大豆田とわ子と三人の元夫 第9話
あり得たかもしれない未来。それは絶望よりも絶望なのかもしれない。つまり、光が見えない絶望より、希望が見える絶望の方が辛いということだ。
【恋のベクトル】とわ子は小鳥遊をパートナーとして選ぼうとした。しかし、それは本当の気持ちではなかったのだ。それを見抜くのが慎森だ。慎森はとわ子が好きで、とわ子は八作が好き。八作はかごめが好きなのだ。しかし、かごめは誰も好きにはならない。それはもう変わらないことな
大豆田とわ子と三人の元夫 第8話
人を好きな気持ちは溢れてしまうのだ。今回は突飛な展開はなく細かい仕草や感情を描くことを描くことに注力しているように思えた。
【小鳥遊】とわ子は世界が広がったようになり普段は気付かないことにも何故か気がつく。鏡で自分を確認する回数が増える。そう、とわ子は恋をしているのだ。
小鳥遊は、ビジネスとプライベートの線をはっきり引く。その対比をさせることによってなんとも掴みどころが無い登場人物に昇華してい
大豆田とわ子と三人の元夫 第7話
衝撃的なかごめの死。その葬式の後から1年後の世界が描かれた。その一年でとわ子の環境はどのように変わったのかに注目したい。
【かごめの存在】前回、6話で三人の元夫は、現在、三人の女性との関係は終わった。とわ子がいなくてもとわ子の周りの人達の関係性を語ることによってとわ子について詳しく描かれたのが前回だ。それに対して、7話では、かごめが亡くなったのにも関わらず、その存在が物語の節々に現れたのが、今回
身内の死と大豆田とわ子と三人の元夫 第6話
ここ数日は曇りの日や雨の日が多い。なかなか晴れずに洗濯物も室内乾燥だ。どんよりとした暗い気持ちになりそうだが、それを吹き飛ばす強い力を持ったドラマがある。大豆田とわ子と三人の元夫。第6話で第1章が完結となった。
【とわ子不在の三人の元夫】とわ子はいないが、三人の元夫の会話や人柄で別の角度から大豆田とわ子がどういう人なのかを表現された今話の前半。こんなに欠点だらけの三人なのに、とわ子はそこを責めな
大豆田とわ子と三人の元夫 第5話
とわ子とかごめの転ぶシーンで「カルテット」の巻さんを思い出す。どこかカルテットの要素が強く思えた第五話。
とわ子「彼の何も言わないところを好きになって何も言わないところが辛くなって」
【三角関係】かごめはとわ子としか横断歩道を渡れない。それを理解していた八作はとわ子と繋がることによってかごめと繋がれると思ったのだ。
八作は男と女の関係ではなく、何か新しい価値、関係性を考えているのかもしれない
大豆田とわ子と三人の元夫 第4話
二つの秘密の三角関係が動き出す。
一つは、八作、早良(石橋静河さん)、六坊仁(近藤芳正さん)の三角関係。もう一つは、とわ子、かごめ(市川実日子さん)、八作の三角関係だ。
かごめは、とわ子の紹介で八作に出会ったと言う。しかし、八作は、とわ子より先にかごめに先に出会ったと言う。勿論これは八作の記憶が正しいのだろう。何故なら、八作はかごめに決して実らない片想いをしている。きっと八作はかごめに出会った
大豆田とわ子と三人の元夫 第三話
器が小さい男。しかし、器が小さいということは同時に細かいことに気がつき、気を遣える男なのだ。そして、それを誰よりも先に気づき、理解したのがとわ子だった。
【器が小さい男】
鹿太郎(東京03 角田さん)回であった。鹿太郎は、とわ子にファッションカメラマンと嘘をつくが、嘘を現実にする。キザなセリフを吐くが、器が小さい。
このドラマで打ち出しているロマンチックコメディーを大部分を担っているのは、大豆
大豆田とわ子と三人の元夫 第一話
”セリフのグルーブ感”で唯一無二のドラマになる。それがこのドラマを見終わった後の最初の感想だ。それは、圧倒的な台詞量と独特の文体によって形作られる。
【はじめに】坂元裕二さんが「anone」以来、約3年ぶりに連続ドラマの脚本を手がける「大豆田とわ子と三人の元夫」が始まった。私達は、3年の月日を経て、更にアップデートした坂元裕二さんの作り出す世界のコトバに触れることになる。
それは、まさに「Li