東雲姉弟の日常6〜弟のセンス〜

ーーー神高   放課後ーーー

瑞希「やっほー、弟くん！」

彰人「暁山？…もう学校終わってるっつーのにこんなとこで何してるんだよ。」

瑞希「いやさ〜…先生から呼び出されてさ〜…まったくせっかく楽しみにしてたアニメをこれから見ようと思ってたのに〜…。」

彰人「普段学校来てないお前がいけないんだろ…。」

瑞希「それはそうだけどさ〜……あーもうめんどくさ。」

彰人「ま、せいぜい頑張れよ、そんじゃあな。」

瑞稀「あーちょっとちょっと！待ってよ〜！
弟くんはこんな可哀想なボクを見捨てるんだ…ひどい涙！」

彰人「いいから早く行ってこいよ。」

瑞希「はぁ……あ、(ニヤ…)そういえば弟くん明日って何してるの？」

 彰人「急になんだよ？明日は午前中アイツらと練習で午後はセレクトショップのバイトだ。」

瑞希「そっかそっか〜バイト頑張ってねぇー！じゃねー！！」ｽﾀｽﾀ

 彰人「なんだ？アイツ…妙にニヤニヤしやがって…」

ーーーー次の日ーーーー

絵名「待ち合わせの10分前に到着っと。」

絵名「どーせ瑞希のことだから遅れるだろうしその辺ぶらぶらと…」

？？「すいませ〜ん」

絵名「は、はい(なになに雑誌のモデルとか？)」

瑞希「お嬢さ〜ん、可愛いね〜よかったらボクこういうものなんだけど話聞いてかなｰ」

絵名「…。」ｽﾀｽﾀ

瑞希「あーーごめんってば絵名〜」

絵名「はいはい、さっさと行くよ〜(ちょっと期待しちゃったじゃん！)」

瑞希「ところで絵名、昨日の話覚えてる？？」

絵名「お互いのコーディネートするんでしょ？」

瑞希「そうそう！普段着ないようなのをお互いチョイスして着てもらう！面白そうでしょ！？」

絵名「まあたしかに…でも急にどうして？なんだかんだいつも2人で洋服選ぶ時口出してたりするじゃん」

瑞希「だから今日は完全に相手が決めた服だけしか着ちゃいけないからから♪「これのほうがいいよ〜」っていうのはなしだよ ^_-」

絵名「ふ〜ん、まあいいけど。」

瑞希「ということで〜！先行は絵名から〜♪」ﾄﾝﾄﾝ

絵名「わかったから押さない！ じゃっとりあえずいつものデパートで。」

瑞希「OKー…さてさてどんなコーデをしてくれるのかな〜( *¯ ꒳¯*)」

絵名「まあ見てなさいって♪」

ーーーデパート   とあるスポーツショップーーー

瑞希「ここってスポーツショップじゃん。」

絵名「そ、瑞希いつもガーリー系ファッションだから、スポーツミックスでいこうかな〜って。」

瑞希「なるほどね〜たしかにジャージとかスニーカーはあんまし選ばないかな〜。」

絵名「とりあえず上はジャージとTシャツ…色は……。」

瑞希「あ……」(ピンク色の服に興味を示す)

絵名「ざんねーん、色も瑞希が選ばなさそうなやつにするから」

瑞希「む……(バレてたか)」

絵名「黒のジャージに〜…えー、あ、オーバーサイズのがいいかなー…んで中はシンプルに白Tシャツ？……うーんどうしよ…。」

絵名「うん！決めたまずこの2着！」

瑞希「ジャージね〜、普段家でも着ないんだよね〜
だから新鮮♪」

絵名「あとこのショートパンツと帽子ね。」ﾊﾟｽ

瑞希「………なんかジャージとTシャツに比べて適当に選んでない……( ≖_≖)？」 

絵名「違うよー、この2つは最初から決めてたから」

瑞希「ふーん、まあでもこんなモノトーンに揃えるの自分ではないから不思議な気分だよ♪」

絵名「たしかに……うーんやっぱり瑞希らしさもほしいから…あ、スニーカーはこれで！」 

瑞希「おおー！ピンク1色で可愛い♪」

絵名「うん、こんなところかな♪」


瑞希「よし、そしたら試着してくるねー」

 絵名「(急にコーディネートって言うから何か企んでると思うんだけど……イマイチ掴めないな…ま、それなりに楽しいからいいけど。)」

瑞希「お待たせ〜、どう？？」

絵名「うん、いつもと違っていいじゃん♪」

 瑞希「やっぱりボクってなんでも似合っちゃうから困っちゃうな〜<(*¯꒳¯*)>」

 絵名「はいはい。でもスタイリッシュですごく似合ってる！」

瑞希「ありがとね、絵名！」

絵名「どういたしまして。」   

 

ﾁｬﾘﾝ♪   ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｼﾀｰ 

瑞希「よーし、お次はボクの番だよ〜」

絵名「外出てきたけど…別の場所にするの？？」

瑞希「ふっふっふっ〜いいからボクに付いてきて〜」

絵名「(……なんか嫌な予感がする…。)」

ーーー彰人がバイトしてるセレクトショップーーー

ｶﾗﾝｺﾛﾝ     

彰人「いらっしゃ……………………は……？？」

瑞希「あ、店員さーん！良かったら〜この子の服選んで欲しくて〜」絵名「(嫌々な顔)」

 彰人「暁山…お前…(ニヤニヤしてたのはこういうことか…！)」 

瑞希「てへ(´>∀<｀)ゝ」

彰人「はぁぁ………何しにきたんだよ」

絵名「お疲れ。…言っとくけど、あたしが来たいっていったわけじゃないから」


彰人「んじゃ帰れ」

絵名「ちょっと！お客として来てあげたのになんでそんな態度しかできないの！？」

瑞希「はいはい、仲良し姉弟の喧嘩はお家でｰ」

彰人＆絵名
「誰のせいだよ！  誰のせいよ！」

瑞希「アハハ…💦ふ、2人とも怖いなぁ…💦落ち着いて落ち着いて、今日は絵名の洋服を弟くんのお店で選ぼうかな〜って思って♪」

彰人「あ？なんだよそれ…」

絵名「ていうかここってストリート系の洋服のお店でしょ？」

彰人「それがどうしたよ」

絵名「あたしあんまり着ないなぁ…って思って」


瑞希「そうでしょ？だから絵名にはカッコよくキメてもらうから！♪」

絵名「はぁ…まあいいけど」


彰人「ったく…どうでもいいがあまり騒ぐなよ…んじゃ俺は仕事に戻る」  瑞希「(っ   ᷇ᵕ ᷆  )っｶﾞｼｯ」


彰人「…おい離せよ」

瑞希「えぇ〜せっかくだから弟くんもアドバイス役として一緒にいてよ〜( ˆωˆ )ﾆﾔﾆﾔ」

絵名「ちょ！っなんでそうなるの！？」

彰人「なんで俺まで付き合わされんだよ！」

店長「あれー？東雲くんの友達？？」

彰人「あ、いえコイツらそういうんじゃなくて💦、あ、品出しすぐやるんで」

店長「あ、僕やっとくよ！だからお話してきていいよー」

彰人「て、店長…」

 瑞希「よかったね〜弟くん、これで一緒に服選べるね( *´꒳`* )」

彰人「はぁ………ったく勝手にしろよ…」

瑞希「よーし、そしたらさっそく選んでこう！」

絵名「ストリート系って…雰囲気はわかるけど…具体的にどんな格好のことをいうの？」

瑞希「それはねー」

彰人「着こなし自体はこれっていうのはないんだよ。 俺たちみたいな若者がその時代を支持するアートや音楽とかの文化みたいなもんの影響を受けながら変化してくのがストリート系ファッション。まあ簡単に言うと「自由なファッション」だな。」

絵名「へぇ〜……意外と詳しい…。」

彰人「こういうところで働いてるんだから当たり前だろ」

瑞希「さーすが弟くん♪、それと女子の定番はオーバーサイズをダボッと着こなすことが多いかなー。
とりあえずオーバーサイズのTシャツから選びまーす！」

瑞希「どーれーがー……あ！」

瑞希「この女の子のイラストいいな〜♪なんかいかにも面倒くさそうな感じが絵名っぽい♪」

絵名「インパクトあるね……って面倒くさそうな感じってどーゆー意味よ！」

瑞希「とりあえずこれにしよう！あとスボンはカーゴパンツ♪あ、これなんてどう？」

絵名「うわー、こういうダボッとしたヤツ着ないから変な感じ〜、でも新鮮かも」

瑞希「この2着だけでも大分雰囲気でると思うよ♪」

絵名「あとは帽子とか？」

瑞希「そうだね、そしたらこのキャップがいいかなー…絵名が履いてるスニーカーとも合う」

絵名「キャップは……こうやってナナメに被る感じ♪？」

瑞希「あ、いいねいいね♪、じゃあこれで試着してみてよ！

絵名「うん、いってくる。」

彰人「シンプルにきめたな」

瑞希「うん、ていってもボクも普段着ないジャンルだからあーゆーのぐらいしか想像できなかったんだけど…笑 でも案外よかったでしょ？？」

彰人「まあ悪くはないが…。」


彰人「……。」

瑞希「？？」

絵名「お待たせ〜どう？？」

瑞希「おお〜♪都内歩いてれば1人はいるカッコイイ女子みたいな感じでいいじゃん！！」

絵名「なにそれ…笑。褒めてるように聞こえないんだけど？」

瑞希「あはは、冗談冗談笑  でも似合ってるよ♪」

彰人「……。」

彰人「……。」ｽﾀｽﾀ

瑞希「あれ？弟くん？？」

彰人「これと………これがいいか。」

彰人「ほらよ」ﾎﾟｲ

絵名「ちょっ！」ｷｬｯﾁ！

彰人「それ、うちの店で結構買ってく女子が多いんだよ。」

瑞希「これってネックレスと腕輪…？」

彰人「王道のストリート系ファッションで悪くないんだが…それだけだとメンズっぽくなるだろ？だから1部レディース物を付ければそれだけでアクセントになるし、デザインもハートだからストリート系に女性らしさをプラスできてまとまりがでる。」

絵名「ふーん…」

彰人「…なんだよ付けたくなきゃ返せよ」

絵名「つける」

絵名「…………」ｶﾞｻｺﾞｿ

絵名「……どう？」

瑞希「わぁ〜……凄くいいじゃん！！！可愛い！！！弟くんがいってた通りカッコイイだけじゃくて
女性らしさがあっていい！！！」

 絵名「………うん…悪くないかも。」

瑞希「弟くん、あれ…絵名けっこう気に入ってる顔だよ…よかったね…^_−」ｺｿｺｿ
彰人「知るかよ…まあでも似合ってるんじゃねーの」

絵名「ちょっと、なにそこでコソコソしてるの？」

瑞希「いやいや〜、絵名がすご〜く嬉しそうだなぁ〜って思って」

絵名「はあ？別にそこまでしゃないけど……まあそれなりに気に入ったかな。ありがと。」

 彰人「ちゃんと金払ってけよ」

絵名「当たり前でしょ！」

 ﾁｬﾘﾝ♪

瑞希「弟くん、今日はありがとう！おかげで絵名にいいコーディネートができたよ♪やっぱり弟くんセンスあるね〜♪♪」

彰人「褒めても何もでねぇーぞ。」

瑞希「あっはは、じゃバイト頑張ってね〜♪♪」

彰人「ったく…。」 

絵名「今日はありがと。」

彰人「おう。あ、そうだ…それ俺が選んだとか他に言うなよ」

絵名「…別に言うつもりは無いけど…何…もしかして照れてんの笑？？」

 彰人「んなわけあるか。いいから言うなよ。」

絵名「はいはい、ホント可愛くないんだから…
じゃバイト頑張ってね。」

彰人「ああ。」

 

ーーー数日後ーーー

二葉「絵名ちゃん、いつもと雰囲気違ってかっこいいね〜♪」

絵名「ありがとう♪ この洋服友達に選んでもらったんだ。」

二葉「すごく似合ってるね♪特にそのネックレスと腕輪すごく可愛い！！これも友達が？？」

絵名「あ、これ？……これは…………」

          彰人「 ー俺が選んだとか他に言うなよー」

絵名「……。」

絵名「センス良い店員さんが選んでくれたんだ、すごく気に入ってる♪」

終わり

※イラストはそらみみさんのを使用させて頂きました！イケメンで背景もオシャレで彰人にぴったりだったので選ばせて頂きました！素敵なイラストありがとうございました♪