「モダンなスタイルで弾くカヴァキーニョ」第3部の紹介
第2部から楽器を使った基本的な練習が始まりましたが、第3部ではそれをさらに発展させた練習をするほか、さまざまなリズムパターンや複雑なコードなども解説しています。
I. アルペジオ2
II. ダブルハンマー
III. 左手のコンビネーション
IV. 指3と指4を強化し、独立して動かす練習
V. 音を固定した練習
VI. 繰り返しのある半音階スケール
VII. 譜読み2
VIII. カヴァキーニョの伴奏でよく使われるリズムパターン
I. アルペジオ2
第2部の「アルペジオ1」と似ていますが、弦を1本飛ばして移動するので、難易度が高くなります。
II. ダブルハンマー
第2部の「シングルハンマー」と似ていますが、弦を2本ずつ弾く(左手の指を2本ずつ持ち上げる)練習です。2本の指を正しい組み合わせで持ち上げるのは意外と難しいかもしれません。
III. 左手のコンビネーション
左手の指をさまざまな順序の組み合わせで動かして弾く練習です。苦手な動きの組み合わせを発見したり克服したりすることもできそうです。
IV. 指3と指4を強化し、独立して動かす練習
左手の薬指と小指の動きを鍛える練習です。こういうのが最初から器用にできる人もいるのかどうかわかりませんが、人差し指と中指に比べると薬指と小指というのは相当不器用だなとあらためて感じました。
V. 音を固定した練習
これも左手に重点を置いていますが、隣接する2本の弦をセットにした指の運びを練習します。左手の指の動きを丁寧に確認しながらゆっくり練習すると効果がありそうです。
VI. 繰り返しのある半音階スケール
第2部のスケールよりも複雑な動きを加えたスケール練習です。
VII. 譜読み2
第2部の「譜読み1」より高度な練習で、バッハやラベル、ハダメス・ジナタリ、エンヒッキ・カゼスの作ったが掲載されています。ただし長い曲は抜粋されていて1ページを超えるものはありません。2種類のチューニング用にそれぞれの指使いやポジションの記号が追加された楽譜が別々に掲載されています。
VIII. カヴァキーニョの伴奏でよく使われるリズムパターン
さまざまなリズムパターンを簡単なリズム譜で紹介しています。代表的な曲も例示されているので、それを検索して聞いてみれば参考になります。
ポルカ
スコティッシュ
マシーシ
ショーロ
サンバ
バイヨン
フレーヴォ
マルシャ
ワルツ
ショッチ
IX. カヴァキーニョのコード2
第2部よりも複雑なコードを紹介しています。ただコードフォームを並べただけではなく、カヴァキーニョならではの考え方や運用方法も解説しています。
6度付きのコード:6
6度付きのマイナーコード:m6
7度と4度のコード:7/4(7sus4)
減5度付きのセブンスコード:7(♭5)
増5度付きのセブンスコード:7(#5)
7度付きのマイナーコード:m7
長7度付きのマイナーコード:m(7M)
7度と減5度付きのマイナーコード:m7(♭5)
長7度付きのコード:7M