見出し画像

363/365 : 母から娘へ紡がれる昭和のレシピ

我が家はここ数年、元日に母と可愛い4姉妹の姪っ子含む妹家族と夕方以降に集まって新年のお祝いをするくらいで、それ以外は特にお正月らしい事は何も無いのが通例です。

料理が得意な母は「今年の黒豆は最高の出来だ」
と手製のお正月料理を嬉しそうに振る舞ってくれる。
と、ふと驚きなことに気づいた。

私は母から料理をなに一つ教わった事がない

率直に「そんな美味しい黒豆だったら是非作り方を教えてほしい」と思ったのがきっかけですが、
まあ言ってしまえば、我が母は総じてそういうタイプなのです。

名プレイヤーだけれどリーディングやコーチングはできない。
それはそれで素晴らしいので今更どうしてほしいとも思わない。

さて、私の周りにはお料理上手なかたが多いのですが
その中でも妹のように可愛がってくださるお姉さんがいて、今年は数年ぶりにお正月の3が日にお宅へお邪魔してきました。

お姉さんの作るお正月料理の中でまた頂くのを楽しみにしていたのがこちら

笹身の柚子酢

丁寧に下処理して絶妙の火加減で熱を入れた笹身はしっとりと柔らかく旨味滲み出るほどにジューシー!

それを細かく細かく裂き、秘伝の出汁酢と柚子汁、みじん切りにした柚子の皮を合わせ笹身を和える。

この一品がたまらなく美味しいのですが、
これは生前お母様から伝承されたお正月料理のレシピ。

「こんなノートがあって📔」と見せてくださった1冊には笹身の柚子酢和えももちろん記されていましたが、1品6-8行くらいのレシピがノートにびビッシリ味のある字で藍の万年筆で書き残されている。

正に、母から子へ残されたレシピ帳であり、これが料理上手な姉さんのよって受け継がれている事が素晴らしいのです。

栞は昔の折り込み広告を切って折ったような物だったり、何とも言えない。

姉さんは本当に愛のある素敵な方で
お母様には残念ながらお目にかかった事がないのですが、きっとお母様もこんな方だったんだろうな、、、
とノート一冊を拝見してお人柄を感じました。

なんか
手書きのレシピって
良いですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?