共同編集で「データの分析」を学ぶ
1.「データの分析」
「データの分析」は数学Ⅰの単元です。この単元では,ヒストグラムや代表値,箱ひげ図,散布図,相関係数といったデータの散らばりを勉強します。
2.遠隔授業環境
本校はG suiteを導入しています。そのため,生徒への出席確認,課題配布,試験実施などはGoogle classroomを用いています。生徒とのコミュニケーションにはGoogle meetを使い,DocsやSheets,Slidesでファイルを共有したり,作成させたりしています。
3.授業の進め方
今回の授業では「新型コロナウィルス新規感染者数」をテーマに授業を進めていくことにしました。本校の遠隔授業の実践例をまとめたページにも出ているので,良かったらご覧になってください。
まず,受講者でGoogle sheetsを共有し,NHKのサイトを参考に各都道府県の新規感染者数のデータをまとめました。このまとめたデータを使いながら,この単元で学ぶデータの分析方法を実践的に勉強しました。
授業中はmeetでsheetsの画面を共有しながら操作して説明をしました。私がどのような数式を使ったか,自分で共有されたファイルを開けば確認ができますし,お互いに同時に操作をしてみることもできます。
また,教科書の内容とsheetsでの操作の関係性をまとめたファイルもつくり,いつでも復習できるように共有しておきました。計算練習については,副教材の問題集でカバーしました。
4.授業のまとめ
この授業のまとめは定期試験ではなく,レポートで行います。今回の用いたデータを集めたSheetsと文書にまとめるためのDocsを作成し,classroomを通じて生徒に提出用のコピーを配布しました。
生徒はまずリサーチクエスチョンを決め,それを明らかにするために自分のSheetsでデータの分析を行います。その分析結果を用いてDocsにレポートを作成し提出します。
採点基準はclassroomでルーブリックを設定し,生徒にも公開しています。ただし,レポートがルーブリックに引っ張られないように,採点基準の詳細は伏せ,採点後に公開するようにしています。
5.最後に
私は以前のエントリーに書いたように,遠隔授業を強いられている今は,生徒の過負担にならないように授業を行なっています。 そのため,「オンラインだからできること」を封印しています。
この授業形式は一見,オンラインだからできることに思えますが,対面式授業の時にも行なっていた授業形式になります。そのため,以下のような観点の参考として役立つと嬉しいです。
・ハイブリッド授業例として
・通常授業でのデバイスの活用方法として
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