キャリア迷子必見! 向いてる仕事を探しちゃダメな理由。
こんにちは!Emanciの山本です。
実は私は、人材紹介会社でキャリアアドバイジングを提供しています。年間100名を超える学生と面談を行っている中で、3人に1人の割合で言われるのが次の一言。
「私に向いている仕事がわかりません」
皆さんも、そう思った経験はありませんか?
今日はその「向いている仕事」について、私の思っていることを、私の実体験や、学会での研究論文を交えながらお伝えしたいと思います。
これを読んでいるあなたがもし、「今の仕事向いていないかも。転職しようかな?」と思っているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。ヒントになる内容が書かれているはずです!
自分のキャリアが迷子になってしまっているという方はぜひチェックしてくださいね!
◇天職は〇〇すると見つかる
皆さんは自己分析をするときのゴールを何に設定していますか?
恐らくほとんどの人は「自分に向いている仕事を探すこと」をゴールにしていると思います。
ただ、実はコレ、すごく危険な行為なんです。
どういうことなのか少し解説をしていきましょう。
2014年にロイファナ大学で行われた実験では、多数の起業家に対し、それぞれが「いまの仕事を天職だと思っているか?」についての聞き取り調査を行なった。
調査では、「仕事に投入している努力の量」や、「毎日どれだけワクワクしながら働けているか?」などの項目をチェック。その結果、次のような事実が明らかになった。
●いまの仕事に対する情熱の量は、前の週に注いだ努力の量に比例していた
●過去に注いできた努力の量が多くなるほど、現時点での情熱の量も増加した
(引用: 『科学的な適職』/鈴木祐著)
この調査で明らかになったのは、天職は努力をした量に比例して巡り会えるという事実です。
つまり「自分に向いている仕事なんて、どこを探しても見つからないよ」ということでしょう。
そして時間をかければ、どんな仕事も「向くようになるよ」とも言っているわけです。
学生時代のアルバイトを思い出してみてください。アルバイトを始めた当初は、失敗ばかりできっとみんなに怒られたはずです。
でも1年、2年と続けていくうちにある程度要領が掴めてきて、指導される側から、指導する側にたどり着いた頃には、ちょっとずつやりがいや面白さを感じるようになっていたのではないでしょうか。
アルバイトだけではありません。例えば受験勉強はどうでしょう。初めは「なんとなくこの大学かなぁ」と第一志望を決めた人も、時間をかけて本気で取り組むうちに、いつの間にか「絶対にあの大学に合格したい」という強い思いに変化するはず。
時間をかければかけるだけ、次第に情熱の量は増えていくものなのです。
私自身、めちゃくちゃ事務が苦手なので向いてないだろうな。と思っているのすが、、でも諦めず2年、3年と「本気で」続けていればだんだん要領が掴めてきて、ある程度情熱を感じられるようになると思っています。
社会人になった瞬間、急になんでもできるようになるわけではありません。できないうちは失敗の連続で、怒られてばかり。面白さを感じるのに時間がかかって当たり前です。
でも向いているかどうかを意識しすぎると、怒られるうちにだんだん「これって私に向いてなんじゃないか?」と考えるようになってしまいます。でもそうじゃありませんよ。面白さを感じるまでには誰でも時間がかかるもの。本気で、情熱を持って臨み続ければ出来ないこともできるようになり、本当の面白さが見えてくるはずです。
◇天職を求めて転職を繰り返す人々の特徴とは
それに、迷ってしまうとロクなことはありません。
例えば、あなたに好きな人が2人いるとします。どちらがいいか、めちゃくちゃ迷うはずです(好きな人は1人ですという異論は置いといて笑)
仮にどちらか1人と付き合えたとして、その子の寝相がとんでもなく悪かったらきっとこう思うはず。
「あっちと付き合えばよかった!」
人間というものは欲深いので、迷った時点でどちらを選んでも必ず後悔してしまうものです。選べる立場になった瞬間、後悔したいくない、損したくない!という気持ちが働いて、少しでも「失敗した」と感じると、ものすごい後悔の念にかられるのです。
仕事もそうです。迷うとロクなことはありません。天職を求めて転職を繰り返す、地獄の門の入り口です。
ちなみに私は好きな人が2人できてしまったら、最初の選択を信じるようにしています笑
きっとどっちを選んでも後悔するなら、まっさらな状態で好きになった最初の人の方が、純粋に好きだと思うからです。
仕事においてもそうで、「転職したい」と思ったら、まずはその前に自分の選んだ道を信じて精一杯挑戦してみること。なんか違うなと思い続けながらでも大丈夫。成果を出して、その仕事の本当の面白みを理解したうえでそれでも「違う」と思った時にようやく新しい道を選択すればいいのです。そうすると、自分の選択に納得感を持てるようになりますよ。これは私の実体験です。
ただ、それでも自己分析は大切!
自分を知って、社会を知って、その上で選んだ選択肢を自信を持って歩めるように。今の自分にできる最善の行動を常に心がけると就活は成功するはずです。