制服を着る私
私は制服を着ることが大好きです。
……いえ，どちらかというと，制服を着ている自分のことが大好きです。
日本では中高生の頃に誰もが制服を着て学校に通います。
（最近は私服の学校もあるみたいですが……）
それが当たり前とされていますし，誰も疑うことなく同じ道を通ります。
でも，本当は異常な雰囲気が漂っている気がしていました。
全員が同じ服を着て，同じ時間に学校に集まって，同じ方を向いて，同じ話を聞くという異常な空間。
それが私にとっての学校でした。
そして，あまり学校は好きではありませんでした。
良い思い出もほとんどありません。
それでも，制服を着ている自分のことは大好きでした。
制服を着ていると自分が無敵になった気がしました。
そして，それが二十歳になった今でも続いています。
元々童顔なこともあり，現役を名乗れるくらいには若々しいです。
変な自信があるので，時々制服を着て外出をしてしまいます。
コスプレに見えないように幼い感じが残るメイクをします。
周りにバレたらどうしようというドキドキを隠しながら制服に身を包んで街を歩きます。
これが高校を卒業してからずっと止められません。
そして，遂に写真を撮ってSNSにアップするという行動に出てしまいました。
すぐに止めるかもしれませんが，褒められると止められなくなるかもしれません。
誰もが着る制服ですが，だからこそ着る人そのものが試されています。
私は制服を着ている自分が大好きです。
誰よりも自分が特別だと思わせてくれる制服をこれからも愛用していこうと思います。
駄文失礼しました。
