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自己紹介

紺乃えまです。
福祉に携わる仕事をしていましたが、今は鬱をこじらせて休職中です。

身長は150センチぴったりです。
アイドルのようなことをしていました。
細くてちょっと病んでて歌とダンスの上手い自分が大好きでした。

数年前、両親が離婚し、家を出ました。
はじめての一人暮らしです。

思えば、体重管理は親がしてくれていたのだと思います。
料理はしていたけれど、食べる量は親に見られていて、ここまで、と決められていました。一人暮らしをしてから体重が3年で42キロ増えました。

150センチ、78.6キロ。

やばいと思っていなかったわけではありません。
それまで数キロ太っても体重を落とすのは簡単だと思っていました。

吐けばいいので。

過食嘔吐をもっています。チューブを買って、喉の奥に突っ込んで吐いていました。それを一週間続ければ数キロ落とすのなんか簡単でした。

今はチューブを手放しました。吐き癖はなおっていませんが、なぜ手放したかというと胃カメラをしたときにポリープがいくつもできていたからです。

「このままだと癌になって胃を切除することになるよ」

お医者さんに言われた言葉です。嬉しかったです。
胃を切れば痩せやすくなると思ったからです。

愚かでした。

数ヶ月後、過食嘔吐がひどくなり、それとともに双極性障害とともに希死念慮が激しくなって、飛び降り自殺をしかけて精神科に入院することになりました。

人間、生きていくのにはお金がかかります。

精神科の食事は一食が500円弱だと説明されました。一日1500円。一日1500円かけているのなら、ちゃんと食べられるようになって早く退院したいと思いました。それしか考えていませんでした。

私は外面がとてもいいので、善良な患者を演じました。暴れないし、人間関係も円滑だし、そのおかげで外出権を比較的早く手に入れました。

往復30分のコンビニに出向いて毎日ストゼロロング缶を3本飲んでいました。

本当にバカです。

体重が見事に増えて退院となりました。家に帰ってもストゼロ生活は続きました。ストゼロではコスパが悪いと思ったので、止められても焼酎の4リットルボトルをかかえて飲んでいました。

その結果、体重78.6キロ。

顔から汗が出るなんて知りませんでした。
脇腹の肉が邪魔でトイレで困ることなんて知りませんでした。
人生でS以上の服を着ることがあるなんて思っていませんでした。
XLでも入らなくて、今ではメンズを着ています。

後悔ばっかりの人生です。

アイドルも、仕事も、全部中途半端でした。

中途半端なので死ぬこともできずに、ただのデブができました。

紺乃にはありがたいことにこんなクズでも友達がいます。
しかもわりと多めにいます。

先日、友達が自宅に10人以上集まりました。せまい我が家に人間を10人以上入れるためには、片付けが必要でした。

洋服箪笥5つぶん、着られない服が出てきました。

アイドルのときの衣装、普段着のロリィタ、日本舞踊をしていたときのお着物。

もう小さくて紺乃には腕も通らない服です。

でも、どうしても捨てられませんでした。紺乃はXLを着ている自分よりロリィタでアイドルの紺乃のほうが好きでした。まだ、もう、ババアと言われるような年齢なのにアイドルにしがみついてる、みっともないデブで自分のせいなのに、まだ頑張れるような気がしてしまいました。

かわいいって言われることが好きでした。
グループでは赤でいつもセンターでした。
ソロでは髪をピンクにしてピアスがかっこいいって言われてました。

もういっかい言われたい、かっこよくてかわいいになりたかった。

本当に年齢的に最後です。最後に紺乃がどれくらい頑張れるのか、

こわいもの見たさで読んでいただけるとありがたいです。

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