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「翻訳文学試食会」の感想

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ポッドキャスト番組【翻訳文学試食会】の感想まとめです https://open.spotify.com/show/2HHp4JBHtqBf6ziqgKo6Rj
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#小説

#60 リチャード・ブローティガン「西瓜糖の日々」〜生々しくないとダメですか? の感想

※これはポッドキャスト番組「翻訳文学試食会」の感想です 今回の本 今回のキーワード 全編これ心象風景。現代芸術。因果関係はない 学生の頃に読んだときは嫌悪と苛立ちしか感じなかった(干場さん) 30年ぶりに読んだら「これはええもんやな」 青春時代の終わりは小さな死 もっといろんな葛藤あるやろ。欺瞞 目をそむけたくなるものを生々しく伝えるのは伝わらない 抽象化して伝えれば伝わるのか? 西瓜糖って何? この小説の題名自体は以前から知っていて、「西瓜糖」っていう

#12 キム・エラン「立冬」 日本人は「セウォル号以後文学」をどう読むか の感想

※これはポッドキャスト番組「翻訳文学試食会」の感想です 今回の本 今回のキーワード 夜中になにかがあると怪しい、やばそう 殺人事件かと思ったら木イチゴ、大そそう ヨンウは息子か娘か? 自分も泣きながら醒めた目で書いている 外国の小説という感じがしない、違和感がない 韓国の家賃システム(※チョンセのこと) セウォル号以後文学と社会的トラウマ 窒息するような空気感 時間の経過が蓄積されている感覚があった、それが止まってしまう 「この小説は私のことを書いてい