イベントレポ:2023年ビーフフェス 大阪・長居公園「アニビーフ」総括その②
砂塚ユートです。今回は引き続き、2023年のゴールデンウイークに開催された大阪・長居公園の「アニビーフ」のイベントレポートです。前回の記事は下記のリンクからどうぞ。
ビーフフェス(5日)
前回から引き続き……と行きたいところですが、少し時間を遡ります。「アニビーフ」のターンは15時スタートだったものの、お昼時のDJタイムが少なからず野外アニクラ勢に目配せしてくれていたため、開始前に名シーンがいくつか生まれていました。
・ヒロガリズム(『ひろがるスカイ!プリキュア』 前期ED)
備考:※開始前です。
人呼んで「野外アニクラ三銃士」の史風さんとTAICHIくんの新規パフォーマンスがここで実現。最新作『ひろがるスカイ!プリキュア』のエンディングを早くも完コピです。常に現状に満足することなく技を高め続ける貪欲な彼らにとって、毎期のプリキュアダンスのマスターは必須科目。エンターテイナーとしてのプロ意識が随所から伺えます。
・立ち上がリーヨ(『イナズマイレブン』 ED)
備考:度重なる啓蒙の結果、野外アニクラに来る人たちはサンダースネークの次くらいに皆踊れるようになってきた元祖インドダンスのひとつ。最近はいとうあさこスネークと並んでこれという位の汎用技になってきましたが、初期は「おジャ魔女カーニバル‼」とこの曲が専らの課題曲でした。
ハイライト2(5日 アニメメメストリート)
5月5日のアニメメメストリートの続き、DJふぁる茶さんのターンから。前回の時点で大概でしたが、あまりにも野外の全部みたいなパーティーだったせいで纏める上でも大変な労力を要しました。
・L・O・V・E ラブリー ISSA
U.S.A.(DA PUMP)
備考:2018年に「いいねダンス」で流行。野外の中でも、今回のように一般参加者の多いイベントで拾う機会が多い曲です。
「ISSAスネーク」とは要するにサンダースネーク→ロマンスを合間にサビの振り付けを織り交ぜるだけ。
・つんく♂P巡回済
ドキッ! こういうのが恋なの?(ニンテンドーDS 『リズム天国ゴールド』)
備考:すっかり定番になったニンテンドーDSの『リズム天国ゴールド』よりステージ1-4「アイドル」★の完全再現。2023年1月の「なごうて」がバズってネットニュースになった挙げ句、つんく♂プロデューサー本人の元まで到達してしまった事は読者の皆様の記憶にも新しいかと存じます。
同日、東京・お台場の「肉フェス」でもDJタマキさんがご自身のターンで流した事で再びつんく♂氏に観測されていました。やはり幅広い層にウケるこの一体感は凄まじいものがあります。
・アニクラ名物「ハム太郎サークル」
ハム太郎とっとこうた(『とっとこハム太郎』 OP)→・ジャンボリミッキー!(東京ディズニーリゾート)
備考:一体感と言えばもちろん、みんなが見たかった方のハム太郎。
3日の回では参加者全員が斜構オタクだったためにサークルの方が鹿スネークに食われるという前代未聞の事態が発生しましたが、この通りリベンジが叶ってよかったです。こちらは数年前にメディアに取り上げられるなどしていましたが、コロナ禍で久しく失われていたアニクラの光景のひとつ。それが再び陽の目を浴びた事の意義は大きいのだと思います。
ちなみに、この曲で回る時にはmixと呼ばれるコールが付き物。スタンダードは流石に皆覚えていますが、3番のアイヌ語mixになると途端にごにょごにょと怪しくなります。「チャペ アぺ カラ キナ ララ トゥスケ ミョーホントゥスケ」なので、この期に覚えてみてください。
そしてハム太郎からの繋ぎがこれ。 や り 過 ぎ 。
前回も見た光景ですが、それだけ流行っているという事です。ただ個人的な事ですがアニクラでは原曲よりもfripSideの尺に合わせて踊る機会の方が圧倒的に多いせいで尺調整に戸惑ってしまいました。
・オバゲのアンセム
SILVER SKY(『アイドリッシュセブン』 Re;vale)
備考:全国的にオタ芸イベントで流行しており、とりわけDJふぁる茶さんが主催する関西の「OVER GAIN」では半ばテーマソングとして締めにこれが掛かります。野外勢の界隈では、一時期、この曲で「住之江」と呼ばれる古の芸を再興させるリバイバルブームがありました。
・君は完璧で究極の、
アイドル(『推しの子』 OP)
備考:例のMADが大流行中の『推しの子』のオープニングテーマ。「肉フェス」ではこれが実演されていましたが、「STORM」に繋げる事の是非についてはDJ界隈でも議論の的になっていたようです。個人的には楽しければいいし、一度くらい流行ってるうちに回収しておきたいので臆せずに流してもらえると嬉しいのですが。(※後日、アニレークで回収出来ました)
備考:ちなみに野外アニクラにおいては目下、「おジャ魔女カーニバル‼」でお馴染みのインドダンス対応曲。ぴったり綺麗に収まります……が、
ただし流行の線を見るにこれからの本命はこっち。「ハイテンショングリーティング」、通称「ハイグリ」と呼ばれる地下技。地下アイドル界隈から流入した技で、名の通りハイテンションな挨拶がモチーフなんだとか。後半の動きが「高まりスネーク」とほとんど一致しているため、この動きを覚えている人であれば、さっそく5割クリアという剥がすハードルの低さが魅力的。
野外勢の多くは今後このハイグリと後述する「セイキンスネーク」を推していくとの事なので、覚えていくといきなり最先端に乗っかれます。
ちなみにYOASOBIの楽曲は他に「夜に駆ける」が斜め揺れとオタ芸のアンセムとして扱われるなどして現場でも愛されています。
・実質「燃えよドラゴンズ!」
LOVE & JOY(木村由姫)
備考:中日ドラゴンズのマスコットキャラクター、ドアラが踊っている事で知られる曲。韓国のアニクラでは「名前のない怪物」の一列にこの集団が居たため、あちらでもオタ芸の一環としてそれなりに流行っている、もしくは定着している様子。本邦ではこれもフェスイベで拾う事の方が多いです。
・アラサーの義務教育
ハレ晴レユカイ(『涼宮ハルヒの憂鬱』 ED)
備考:踊ってみた枠その2。ニコニコ黎明期のオタクにとっては誇張抜きに義務教育にも等しく、当時は秋葉原の歩行者天国でゲリラ的に踊っては解散するという掲示板時代特有のはた迷惑なコミュニティが形成されるなどしました。って、いまの若い子はそんなの知らないよね(藁
・作詞作曲:ヒゲドライバー
スパッと!スパイ&スパイス(『RELEASE THE SPYCE』 OP)
→回レ!雪月花(『機巧少女は傷付かない』 ED)
備考:作曲家のヒゲドライバー繋ぎ。余談ですが大阪の「バズステ」というイベントでまさに本人がこの繋ぎをやっていたような記憶があります。
「スパッと!スパイ&スパイス」のご当地技、「徳島スネーク」は個人的に特殊技の中でも一、二位を争う好感度。神社への参拝と阿波踊りをモチーフに、後半は「やんばるスネーク」の動きが取り入れられています。
「回レ!雪月花」のサークルは言うまでもなくアニクラの華。この円の規模がそのままイベントのスケールと言っても差し支えないです。会場のキャパシティや感染状況によっては肩を組んで回る代わりに、滋賀スネーク終盤のような動きで回る事もあります。
・大好きなお洋服 \チャイナ服!/
可愛くてごめん(feat. かぴ)/HoneyWorks
備考:鮮度が命の野外一発ネタでも特に新鮮だったもの。というのもこのイベントの前日にTiktokの個性的な合いの手が発掘されてバズったため、即日で取り入れられました。ちなみにこの続きは「努力は必ず報われる」「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」で結ばれます。
・お気に入りだったフェアリーテイル
ガールズ・イン・ザ・フロンティア(『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』)
備考:歌い出しの歌詞「お気に入りだったフェアリーテイル」をサビに行くまでループで擦られるビガビガ戦法。2020年頃にニコニコ動画で流行したゴリ押し文化です。この曲の場合はAメロとBメロのメロディー構成がほとんど変わらないため、自然にそれが出来てしまうという。
なお上の動画では映っていませんが、蕎麦を打つご当地技「長野スネーク」の課題曲でもあります。一人だけ打ってる「警察スネーク」はイベントの騒音苦情で駆け付けた警察官を見て即興で開発された技でした。
・flipSideジャンボリミッキーオタ芸部
sister's noise(『とある科学の超電磁砲S』 OP)
備考:先述のfripSideジャンボリミッキー部を実践したものがこちら。八木沼サウンドと言えば普通にサンダースネーク→ロマンスのオーソドックスなオタ芸曲でしたが、最近はこのように夢の国の使者に制圧されつつあります。DJやオタ芸マンには結構ヒリつかれてる事もあるとかないとか。
・本日の「えびえび」
EVERYBODY! EVERYBODY!(『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』 OP)
備考:野外アニクラ二大ダンスの一角である「いとうあさこスネーク」の代表曲。この芸も完全に普及、浸透して久しいです。最近では初心者から「初めて覚えたオタ芸がこれ」という嬉しい(?)声も。
ところで、かねてより現場のオタクが幾度となく実践し、都度に証明してきた万能説を生みの親であるもりもりさんまでもが提唱し始めたため、いとうあさこスネークを取り巻く局面は第二幕を迎えています。
・パラパラトランス
SCORPION(Critical System Mix) /Oriental Space
備考:トレンド的には野外というよりは箱の方。1980年代のパラパラ流行曲。最近でもチャラ箱やホストクラブには踊れる人が結構いるらしい。画面で踊る4人も主に箱のアニクラでバチバチに言わしてるお兄さんたち。めちゃ×2イケてるッ!
・食後の運動「腿上げフィットネス」
stone cold(『セイクリッドセブン』 OP)
備考:定番中の定番。この曲と言えば腿上げ。僕も一時期、これでダイエットしてた時期があります。腿上げに飽きたオタクは隅でフィットネスを始める傾向にある。後半にこれが来ると真面目にしんどいので、サビのオタ芸ですら運動後のストレッチのようなご褒美に思えます。
・ビーフフェスで……魚!?
おさかな天国(柴矢裕美)
備考:画面中央の蛍光色、キレートレモンニキの考案した芸。魚繋がりで『リコリス・リコイル』の名シーン「さかな~」「ちんあなごー」の下りを応用している事が名前の由来。この技のおかげで、おさかな天国をアニクラで拾う機会が急増しました。リコリコの放送終了後、厳しい冬の野外オフシーズンを経て流石に失速したかと思われましたが、この度、久しぶりに現地で回収してまだまだ健在である事を再認識。
・次に来るオタ芸大賞「セイキンスネーク」
INTERNET YAMERO(@Aiobahn feat. KOTOKO)
備考:ハイグリと同様、これからの野外で流行ると思われる芸のひとつ、それがこの「セイキンスネーク」です。
HIKAKIN(ヒカキン)の兄で、同じくYouTuberのSEIKIN(セイキン)が動画内で披露した奇妙な踊り「フルキャラダンス」が元ネタ。
(2:45~から)
こちらも2019年頃に音ハメ動画が出た事で一時期、「セイキンスネーク」としてアニクラ界隈に波及しましたが、その後は定着するに至らず、巷ではほとんど見かけなくなっていました。
しかし2023年に入って横須賀の「highスト」で観測して以来、ちらほらと観測例が増えた事から再び注目され始め、ゴールデンウイーク初頭の神戸「神アンセム」以降は観測率が飛躍的に向上しました。そのため今後しばらくの野外トレンドは斜め揺れ、セイキンスネーク、ハイグリ(+楽天スネーク)が主流になっていくんじゃないかと思います。
・大きな声で、イエッタイガー!
繚乱!ビクトリーロード(『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』)
備考:これも記事を書く度に紹介しているような気がする。それくらい拾ってるんだからしょうがない。
というわけで本日の繚乱ですが、ちょっとした事件が。
僕が「アニポテ」のDJで拾って以来、擦りに擦って記事にも載せ続けてきた「アニメにゲームがだーいすき!」がなんと作曲者のチバニャン氏本人にまで到達してしまいました。あろうことか、歩夢パートの「新人スクールアイドルの、大きな声でイエッタイガー!」という悪ふざけまで……。まぁ、その、なんと言いますか……好意的に見ていただけたようなので良かったです、ハイ。
ただし、これはあくまでレギュレーションが存在しないアニクラという場だから許される事であるのは変わりないため、このツイートを持ち出して本人公認とかは絶対に言わないようにしたいと思います。現場でやったらおま、こんなん……ダメよ! マジでやめてね! 無くそう、イエッタイガー!
・野外アニクラ始球式 in アニビーフ
fine play(Ray'amor'Loudest feat. MC Buzz)
備考:オタクバウンス部の課題曲。岐阜の「でらクラ」勢はアニソンですらない謎の音源をどこからか掘り当てては、それなりに野外で定着させる変な集団です。この始球式からバウンスが始まる光景も頻繁に見かけるようになりました。
そんな彼らが次に期待を託すのは「Deva Mahadeva」というおそらくはシヴァ神の威光を称える音楽であること以外、概要がさっぱりわからない謎の音源。これが流行ったらアニクラは終わりだろ!
アニビーフで流れる機会はありませんでしたがこの日、DJとしてご出演だったTOOLさんは、後日の「肉フェス」であろうことか「繚乱!ビクトリーロード」と悪魔合体(マッシュアップ)させて流していました。ナニモン?
・どう聞いてもエ〇ゲ
LAMUの歌(Mizna)
備考:西日本を中心に175店舗を構えるディスカウントストア「ラ・ムー」のテーマソング。どうやっても2000年代前半のエロゲソングにしか聴こえない曲調のおかげで一部でカルト的な人気を見せるようになりました。繰り返しますがスーパーマーケットの歌です。なのにラスサビ飛ばしが主流。
・ひとみに捧げるロマンス
Perseus -ペルセウス-(島谷ひとみ)
備考: L O V E ラ ブ リ ー ひ と み
こんなにもオタ芸なのにアニメノンタイアップ曲。こちらも往年のアクアプラスかなんかのエロゲソングっぽいなと思うのは自分だけでしょうか?
DJによるとその昔、島谷ひとみの現場に居合わせたハロプロのオタクがこの曲で高まってオタ芸を打っていたという心温まるエピソードが。
・「この曲アストロドライブ入ります」
Astrogation(水樹奈々)
備考:2.5技尺の技「アストロドライブ」の由来となった曲。実はこれもアニメノンタイ。余談ですが、DJの言う「ゆっくりやります」と「この曲アストロドライブ入ります」はだいたい信用できない事で知られています。
「お気に入りだったフェアリーテイル」こと「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」はなまじ曲の入りが似ているせいで、関係ないのにガンガン擦られます。実際、ガルフロがリリースされた直後はこの曲と繋げるのが流行っていたとか。
なお、意外とレア尺なので忘れがちなアストロドライブの打ち方を簡単に解説しておくと、ドラグーンスピア(32拍)から六連突き→OAD→ロマンス警報(16拍)の後にサンダースネーク(32拍)→ロマンスといった具合。最近は六連突き以降の代わりに、ムラマサを半分入れるパターンも増えているので一概には言えませんが。
・矢印、読めない、矢印
→unfinished→(『アクセルワールド』 ED)
備考:この引用ツイートでめちゃめちゃ笑っちゃった。一応、これで「アンフィニッシュト」と読みます。以上です。
・あ~…我慢できない!
a-ha…!(ray)
備考:「我慢できない!」でお馴染みのオタ芸ソング。我慢……できてる! 元ネタは以下の動画。
・ガンダムエピオン部は廃部です
ギターと孤独と蒼い惑星(『ぼっち・ざ・ろっく!』 第5話劇中歌)
備考:アニクラにおけるガンダムエピオンの課題曲。大好きな結束バンドの歌ですが、これのせいで僕は曲を聴く度にオタクの幻聴に苛まれるようになりました。今からその呪いを皆さんとも共有していきたいと思います。
はいせーのっ! ガンダムエピオン! ガンダムエピオン!!
なお2日前(前回の記事を参照)の反省から、背中が汚れないように専用のブルーシートを拡げるようになりました。小賢しい。
・青春コンプレックス(『ぼっち・ざ・ろっく!』 OP)
備考:もう、これ以上ボクの思い出を穢さないでください……。というわけでこちらもガンダムエピオンの課題曲となります。ラスサビに突入したため、地獄絵図が続く。今から結束バンドのライブが心配です。
・星座になれたら(『ぼっち・ざ・ろっく!』 第12話劇中歌)
備考:ガンダムエピ…、じゃなかった。DJブースでは劇中のボトルネック奏法を再現。あの、エモい曲でオタ芸とか斜め揺れみたいなキモい動きするのやめて貰っていいですか? クソ萎えるので……。
・カワハギソング
コンプレックス・イマージュ(PS2『ひぐらしのなく頃に祭』 カケラ遊び 澪尽し編OP)
備考:コンイマが普通に流れた場合。スタンダードmixの後、とっくにAメロ始まってるのに「ファイボワイパー!」を入れるのは、「創作ダンスお遊戯会」のボスであるサンチェさんの流儀。
こういう曲だとAメロの半分で「カワハギ」という芸が入ります。これは「チェック!セット! あ~カワハギ!」と言いながら、魚の皮を剥がす動作を入れるというもの。発祥は2009年の大阪とかなり古いらしい技らしいです。
ちなみに滅多にありませんが、2番の同じタイミングで打つ場合は「チェック! セット! あ~剥がない」と言って仁王立ちになるのが正解であるため、注意が必要です。2番は剥いじゃダメ。我ながら何の解説をしているのか。
・テンションが段違いです
フラストレーション(スマートフォンゲーム『ひぐらしのなく頃に命』 主題歌)
備考:ひぐらし繋ぎのオタ芸ソングですが、こちらはいわゆる特殊尺の中でもさらに少し変わった尺。具体的には下記のプリズムドライブ(左側)の打ち方にクラップを2回分追加するというもの。
余談も余談ですが、今回のアニビーフでこれを打っていた河城くんはGWの初日で「肉フェス」に参加した際、NHKニュースのインタビューを受けた様子が全国区に放送されていました。そのためか、オタ芸も心なしか普段よりもテンションが段違いです。
・野外アニクラ名物「おジャ魔女インドダンス」
おジャ魔女カーニバル‼(『おジャ魔女どれみ』 OP)
備考:親の顔より見たおジャ魔女インドダンス。ここまでくるとパフォーマンスの一環として求められている節があり、わざわざ一般参加者の方に向き直って披露するプロ意識の高さ。しかも今回は久しぶりに「野外アニクラ三銃士」が揃っているので見応え抜群です。
一方、栄光の陰で流行に反して「なにがインドダンスじゃ、俺はサンスネロマンスをやる!」と息巻いていたアニクラ古参勢の哀しき舞台裏が……。
・完全勝利したアニビーフUC
UNICORN(『機動戦士ガンダムUC』 サウンドトラック)
備考:ん? 流れ変わったな やったぜ。
・不安定なガンダムエピオン
不安定な神様(『うたわれるもの 偽りの仮面』 前半クールOP)
備考:前回の記事でもご紹介した「不安定なガンダムエピオン」。実際、本編でもあの機体に乗ったパイロットもシステムに吞み込まれて精神が不安定にはなっていたのですが。
こんな技に注意もくそもないですが、強いて言えばサビの始動部分に合わせて入れるとフライングになります。尺に合わせるつもりであるなら一拍置いて「はいせーのっ」を待ってからにしましょう。
・本日の湯浴み
You&me(田村ゆかり)
備考:オタクが脱ぎ始めるようになって以来、現場で拾う頻度が右肩上がりで増えています。こちらもギャラリーに向き直って打った結果、「キャー! マッチョ!」と黄色い悲鳴が。
・地上波 地下アイドル
OIDEMASE‼~極楽~(FES☆TIVE)
備考:3日にも流れました。本家の界隈ではmixが入るのはAメロのチキパmixからですが、アニクラではこの曲も三重の「さぶクル」文化に浸食されてイントロは長回しが基本、合間には日体大コールという独自の進化を遂げています。
・夜明け Brand New Days(ベイビーレイズJAPAN)
備考:これも最近よく拾います。アニクラと地下アイドル界隈とはベン図で重なるのか文化が混在していて、最近は特にヘレニズムみたいになってます。なお、アニビーフの会場ではレギュレーション的に許されませんでしたが、緩い所だと以下のような光景が広がります。
・横揺れ、多動、蟹歩き
ワンルームシュガーライフ(『ハッピーシュガーライフ』 ED)
備考:これぞアニクラ。一番気持ち悪い挙動かもしれないオタクの蟹歩き。これをやった時にギャラリーの方から完全に悲鳴が聞こえてきたのを僕は忘れません。
・最長のオタ芸「ナマステスネーク・天」
シリウス(『キルラキル』 OP)
備考:「これ野外向きじゃん!」と思って直前に追加でリクを送りました。ナマステスネークの発展型である「ナマステスネーク・天」の課題曲です。パンピに見られながら3~4技分の長尺で打つオタ芸、気持ち良すぎるだろ!
詳しい打ち方は過去にも解説しましたが、通常ナマステからの派生で寝仏の動作が2回になり、そこから回転→OAD→ロマンス警報→ロマンス→サンダースネーク(印相を混ぜる)→合掌した手を振りかぶってナマステ最終段という流れ。通常のナマステスネークしか知らないオタクが入ってきては篩にかけられる光景をよく見かけるので注意しましょう。
・やんばるスネーク
オリオンをなぞる(『TIGER&BUNNY』 OP)
備考:オリオンと言えば沖縄のオリオンビール。というわけで、ナマステスネークや滋賀スネークと生みの親を同じくして、実質的に沖縄のご当地技的なポジションにある「やんばるスネーク」の課題曲。「Killy Killy Joker」で高まりスネークと併せて打つのもよく見かけます。
・エンディングテーマ
シュガーソングとビターステップ(『血界戦線』 ED)
備考:シュガーソングとビターステップ。野外アニクラを締めくくるのに、これ以上ふさわしい曲を僕は知りません。とりわけ「アニメメメ」では大定番のエンディング。オタ芸なんも分からなくてもアニソン知らなくても、この曲で肩を組めばみんな仲間だ!!
終わりに
以上、2日に及んだ「アニビーフ」のダイジェストレポートをお送りしました。実質コロナ明け最初のフェスという事で、全体的にグルーヴ感を重視したセトリやプレイで、会場が一体となって高まれる最高のゴールデンウイークイベントでした。参加者のオタクも含めてイベントに携わった関係者の皆様へ、本当にありがとうございました!
なお、この後日、滋賀県で催された「アニレーク! vol.11」では本記事で取り上げた流行の兆しをいち早く実践した様子などがあるので、そちらのレポートも近日中に公開予定です。よろしくお願いします!
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