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日記:あばよ、大団円!

・今週は本当にしんどかった……。単純にやる事が多く、その割に成果として報われないばかりか、ひたすらダメ出しばかりでプライドをズタズタにされてしまった。昨日などはもう完全に人殺しの目になっていた自信すらある。しかもそんな俺の不機嫌な態度というのは人から見ると極めて分かりやすいらしく、我ながらいい歳して情けない。こんばんは、モラルハラスメントです。

・堪らずに半休を取得。どのみち映画の封切りもあるので既定路線ではあったものの、午前中だけで何度手の甲に爪を立てたか分からない。こんなにも向いてないのに、労働を義務として強いてくるこの国の最高法規に対して根底から疑念を抱かずにはいられなくなってきた。危険な兆候だ。

・一乗寺の池田屋で至り。池田屋事件。コールはニンニク野菜マシマシアブラ。いつも死ぬほど並んでいるが、今日は運良くロットの関係であまり待たずに済んだか。イベントがないとストレスに対する自力救済の選択肢が大幅に狭まり、結果としてこのような暴食に走る傾向がある。特に年末以来、ギアが一段階上がって二郎系のリミットが外れた。糖質と脂質の過剰摂取でカジュアルな自傷行為という他ないが、辛うじて理性は残っているため毎回、野菜ジュースと黒烏龍茶でどうにか帳尻を合わせようとしている。今夜は断食だね……。

・「罰」と書かれた札を頭から下げながら四条の映画館まで5キロのウォーキング。冬の冷たい風は否応なしに茹だった頭も冷めるため、この時期に歩くこと自体は好きだ。しかし昨日今日ほど追い詰められると、本当の自分が無心で地面を踏みしめる瞬間にしか存在していないようにすら思えてくるな。この先、一生こんななのかと想像すると心も冷えてきた。

・『Thunderbolt fantasy 東離劍遊紀 最終章』。心待ちにしていた封切り。ごく小規模な上映ながらそれなりに席は埋まっており、意外とシニア女性が多かったような気がする。なんだかんだ断続的に9年くらい続いたタイトルなので、俺自身も含めて追ってる間に歳を取るのも否めなくはあるとして……。

・ひとまずはこうして完結に漕ぎ着けてよかった。なかなか爆発的なヒットとはいかず、また実際に操演する人形劇の性質上、コロナ禍で相当なダメージが入っていたにも関わらず、よくぞここまで。正直、直前の4期で魅力的なキャラクターがバタバタとひと山いくらみたく雑に命を散らしていったところで一抹の不安はあったが、終わってみれば確かに大団円だった。

4期の推し、烏蕾娜(ウライナ)たそ
ソードマスターヤマトみたいな速度で敵の幹部が全滅

・多少の強引さは垣間見えたものの、正味90分の尺でこれだけの内容を纏め上げるのは辣腕というより豪腕と評するよりない。倫理的な観点から結末を受け入れるのにやや時間というか審議を要したが、結論的には面白い方に着地。2回目もさる事ながら全編通してもう1周したくなってきたな。全然印象が違ってくると思うし。

・例のごとく超実力派で固められているキャスト陣であるが、特に本作では釘宮理恵と杉田智和の配役が素晴らしかった。彼らに関してはある種のステレオタイプ的な役柄を求められる事が多かった中、それぞれ『楽園追放』や『翠星のガルガンティア』など以前から虚淵作品での起用にあたっては違う引き出しが模索されていたように感じる。

西幽の皇女:嘲風(チョウフウ)
東離の皇帝:晏熙(アンキ)

・両名ともキャリアを重ねた現在は主役よりもその脇を固める役での起用が目立つが、その事実こそが実力の証左であり、今回もまた必ずしも往年の個性に依らない形での印象的な芝居に感慨深さを覚えた。ツンデレの釘宮とアドリブの杉田もいい意味で過去になりつつあるな。ちなみに本作では鳥海浩輔が演じる主人公の「凜雪鴉」が頻りに他人になりすましてはフリをするので、素のキャラクターとは別に「なりすました凜雪鴉がそれっぽく振る舞っている」体の演技を求められる場面が非常に多く、全般的に声優としては非常にやり甲斐のある現場だったろうなと感じる。視聴者的にも見所の一つなので、機会があれば是非ご覧ください。Abemaならまだギリギリ3期辺りから無料配信やってると思うので。

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