清掃業やゴミ収集業に思うこと
たまに見かけるのだが、清掃員の人やごみ収集業の人を見下す人がいる。
彼ら・彼女らは決して底辺の仕事をしているわけではない事を理解できていない。
施設内をキレイに保ち、ゴミを収集する事で美化に務めている。
それがわかっていない不届き者が多い。
ある施設…というか、ぶっちゃけるがとある市役所の職員が喫煙タイムで外で喫煙していた。
私は普段、事務系一般を担っているので外に出ることもあまりないのだが、
たまたま業務上の手続きを行いに伺った時に聞いた言葉だ。
「清掃のオバさん、ゴミ袋持ち歩いて汚いんだわ」
そんな事をその職員が同僚と話しているのを聞いてしまった。
愚かである。
清掃員がゴミ袋を持ち歩くのは、各場所のゴミ箱などからゴミを回収したり
施設内で落ちているゴミを拾い集めているからである。
それを持ち歩いているのを汚いなどと口にする。
私からすれば、
今、外で灰を振り落としている職員の方が何倍も汚い存在
としか思えないのだ。
そもそも清掃員というのは、
ゴミの分別が出来ない人、ゴミを指定の場所に捨てられない人、
一般的な常識の範疇でゴミを扱えない程度の低い人を
サポートしてくれている存在である。
一般的な常識すら持ち合わせていないような程度の低い人が
清掃員を貶すのは筋違いである。
むしろ土下座でもして崇めた方がいいのでは?と思わざるを得ない。
一方でごみ収集業も同じである。
朝、詰め込まれたスケジュールで各場所の収集所を周り
汗を流しながら回収している。
彼らがいるから収集所のゴミは消えるのだ。
居なければ、溜めることしか知らないような程度の低い人間が
減らす事すら考える事ができない状態で増やしていくだけになり、
やがてそこはゴミ屋敷のようになるだけである。
彼らはそうならないように業務を遂行する。
『仕事だから当たり前だろ』
と、のたまう人もいるだろう。
そのとおり仕事である。
仕事だから
ゴミを量産し続け、ゴミの捨て方も
理解できていない人らの相手をしてくれているのだ。
清掃員に拾わせれば良い、片付けさせれば良い、
ごみ収集業が勝手にやってくれる、やらせればいい、
などと考えている阿呆面した輩の相手をしてくれている
そういう人たちなのだ。
ゆえに、彼ら・彼女らをバカにするような輩は
いかに自分が程度の低い、人間的に未熟で愚かしい存在かを理解するべきだろう。
彼ら・彼女らのおかげで普段からオフィスはキレイだ。
感謝の言葉しかない。