【広報コミュニティELspot+】24年11月開催レポート
ELNETが運営する【広報コミュニティELspot+】の11月開催レポートをご紹介します。
(ELspot+ってなに?広報コミュニティ?という方は、ぜひ以下のnoteをご一読ください!)
テーマ:広報発信効果を10倍UPする!広聴力の磨き方~広報業務におけるツール活用~
広報活動とは、企業と顧客、企業と社会のコミュニケーション活動です。
質の高いコミュニケーションを行うには、情報を発信(プッシュ)する「広報活動」に加え、自社の情報や社会動向などを受信(キャッチ)する「広聴活動」が重要です。
そこで今回は「広報発信効果を10倍UPする!広聴力の磨き方」をテーマとし、「自社でキャッチ(広聴)した情報をどう活用しているか」「それを広報発信にどう役立ているか」についてディスカッションしました。
1.はじめに:広聴力を磨くツールとしてのELNETクリッピングサービス
最初にELNETクリッピングサービスの概要と特徴について、ELNET営業部長の佐藤から紹介しました。
朝一番に、新聞・雑誌・WEBニュースから必要な記事が手元に届く
媒体数は、新聞(全国紙、地方紙、専門紙)約100紙、雑誌約30紙、WEBニュース約1500サイト
著作権者から許諾を得て記事を提供しているので、著作権上のコンプライアンスも安心
★サービスの詳細は以下をご覧ください!★
2.全体ディスカッション:広報発信効果を10倍UPする!広聴力の磨き方
ディスカッションでは、参加者全員がツールの活用状況を紹介し、『広聴力を磨くために重要となるポイント』について共有・議論しました。
主な内容を紹介します!
【ポイント①】検索ワードの定期的なチューニング(精査・見直し)が重要
クリッピングする記事は、自社・業界の記事が中心だが、それ以外にも、自社に関わる社会動向や流行の情報をクリッピングしている。
自社にとって本当に必要な記事をクリッピングするには、定期的(週1回 or 月1回)な検索ワードの精査・見直しが重要となる。
競合企業の情報だけでなく、顧客企業やステークホルダーの「人事情報」や「役員情報」もピックアップしている。
【ポイント②】広報主体で社内共有することにより役員とのコミュニケーションが活性化し、広報部門の価値向上にもつながる
クリッピングした記事は、広報部内で重要度・関連度・正確度などに応じて優先順位を付けたうえで、役員(CEO、COO)、部門長クラス以上に配布・共有している。
共有した人から記事に関する問い合わせもあり、役員や部門長とのコミュニケーション向上にもつながっている。
いったん広報の目を入れて選別することで、有用な記事に絞って届けることができ、広報部門の価値向上にもつながっている。
【ポイント③】広聴感度を高め、「攻めの広報」につなげる
クリッピングした記事を蓄積して、月1回、広報感度を高めるための勉強会を行っている。過去1カ月間の業界関連の記事を分析し、今後の傾向の予想や、自社に取材があった場合の対応などを考えている。いわば、情報発信力を高めるための「筋トレ」みたいなもの。
クリッピングした記事から媒体について研究し、「この情報だったら、どの媒体に持ち込めばいいか」といった戦略を立てている。
記者からの取材を待つのではなく、自分から持ち込む「企画記事」を作成する際の題材集め、アイデア検討に活用している。
知り合いの記者が書いた記事をチェックし、次回会った際に感想を伝えている。そのことで、記者との関係強化につなげている。
【ポイント④】電子データだけでなく「紙面」で読むことも重要
新聞を紙で読まない社員が増えているが、自社の情報が「何面のどの位置にどのくらいの大きさで掲載されているか」ということも重要な情報になる。そのため、電子データだけでなく、「紙面」で確認することも重要。
新聞の「紙面」から、広報にとっての“顧客”であるメディア(媒体)の特性や傾向、意思が見えてくる。「紙面」を読むことで、より深い媒体研究ができる。
株主や投資家はネット記事ではなく、新聞から情報を得る場合が多い。そのため上場企業の場合は、自社の情報が新聞紙面でどう取り上げられているかを確認することも重要になる。情報収集は、デジタルとアナログの両輪が必要。
【ポイント⑤】危機管理・リスクヘッジの際の活用
記事のクリッピングは、危機管理やリスクヘッジにも活用できる。特に自社にとって悪いニュースや炎上しそうな情報が掲載された場合は、それらの情報を他の情報よりも優先的に役員や関係部署に送っている。
危機対応の際は、ELNETのクリッピング記事の他、GoogleアラートやSNSなどからも情報を集めたうえで、1日3回(朝・昼・夕)、役員や関係部署に共有している。
3.参加者の感想
各社のクリッピング方法を学ぶことができて大変参考になりました。自社での新しい手法を模索していくうえで大いに役立てたいと思います。
クリッピングサービスの活用についてはもちろんのこと、各社でのメディア情報の集め方や活用方法など、今まで聞いたことのない実用的な話が多くあり、「広報とは何か」について改めて考えさせられました。
クリッピング情報の社内活用の実例のほか、記者とのやり取りや関係強化の方法など、大変参考になりました。
初めての参加でしたが、広報視点で他業界の方とお話しできる機会をいただけたこと自体が、とても大きな収穫でした。
今回は、11月14日に開催した勉強会のレポートを紹介しました。
ELspot+は月2回開催しています。11月27日に開催した勉強会②のレポートは、ELNETのホームページに掲載しています。
2回目の勉強会も同じテーマでありながら、参加者が代わることで新たな気づきがありました。ぜひこちらもご覧ください!
ELspot+は、広報歴や業種にとらわれず、誰でも参加できる広報コミュニティです。ぜひお気軽にご参加ください(^-^)
▼お問い合わせ・詳細はこちら