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『どうする家康』”三方ヶ原の戦い”編

NHK大河ドラマ、『どうする家康』の”三方ヶ原の戦い”編。
こわ〜い信長より更に身震いしそうな人物がいた。
武田信玄だ。
この時代の最強!!そして信玄、本気を出す。オープニングも真っ赤に染まって始まるし、ぞわぞわさせられた。
家康との年の差は20歳くらいだから、信玄から見たら家康なんて”ひよっこ
っこ”だ。しょっちゅうそのセリフが飛び交った。
阿部寛、なんて貫禄があったのだろう。あの目ヂカラ立ち居振る舞い、この人だけは敵に回しちゃならない、のに、、、。信玄からの言伝てを得た家康、弱いものは害やくだのなんだのと罵られ、決戦しなければならない状況に。
先週までで、三方ヶ原の戦いが2話続いた。応援したいと思っていたが、ちょっと知っていたのではぁ~と思っていた。しかしドラマでは逃げたのではなく、夏目広次が自ら影武者になって、なんと家康は生きながらえた話に。歴史上では、逃げた、おもらしをしてそれを味噌と思わせたとか、団子を盗んだなどエピソードは遠江の人達の噂話としてしっかりと押さえられていたが、なんとも名前を間違えるくだりは度々あったので、このセリフは本当に必要なのかな、視聴者も思っただろう。が、まんまと制作側の意図ハマっってしまった。
それ以前の回、浅井長政が信長を裏切る時も、長政の妻で信長の妹のお市の側近の阿月が申し出て家康に告げに行くエピソードも素敵だった。
男子達に交じり海辺を競争し、1位で走りきる少女が謎のままのオープニングであったが、それが大人になった阿月である事を最後にまとめられたエピソードとして描かれており”カタルシス”が得られて泣けた。歴史上では(両サイドに縫い付けた袋の)小豆”を信長に渡すことで挟み撃ちや袋のネズミとの連想をさせる連絡をする、、が主流らしいが、今回はそれが失敗に終わり、走るのが得意とされて描かれた阿月が何十キロも一晩で走りきり、裏切りを知らせに家康に告げに行くエピソードになっていた。なんともおしゃれな描き方になっていて『どうする家康』で最高なエピソードだった。

さてさて次回からは、信玄が亡くなって、眞栄田郷敦さん演じる息子勝頼が活躍するのか?!歴史が見直されているらしいので、今までの勝頼とは打って変わって別人の様に描かれるのか?!今後の活躍に期待だ。
あの濃い顔立ちは、赤い甲冑は更に映えそうだし、信玄には負けず劣らず貫禄も出てくるかもしれない。

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