永遠のテーマかも知れない『片付け』Part2
かつて、掃除や片付けについての疑問があった。
”どうしてこんなに片付けているのに、いつも衣装ケースや引き出し、戸棚の中はパンパンなのだろう”と。
整理をしてきれいにしまうのだけれど、取り出しにくく、結局途中からグシャっとなり、それが重なり、放置。もしくはきれいに入れるが余力がないので、しわになるという始末。
そう、その時は、”まず物を減らす事について”の考えが浮かばないのだ。
それに考えつくまでにそう20年余り時間がかかった。
まだ使えそう、全く使ってないので新しい、高かった、など、勿体ないからと手放せない理由を作り、また別の場所にしまい込む。
いつか使うだろう、と思い込んでいる、その繰り返しなのだ。
”サンクコスト効果”と呼ばれる、その状況が大きく邪魔をしているらしい。
今まで費やした労力やお金、時間などを惜しんで手放す事が出来ない、それが今後の意思決定に影響を与える、という投資用語らしいが、ここでも心理的に同じような状態になっているので、最近では片付けしている時の心理用語としても用いられているらしい。
いざ片付けしよう!と意気込み、じゃあ収納入れを買おう!としている人を見かけた。実はそれを一番やっちゃいけないのに、沢山の物を入れて、また物入れを増やそうとしてしまうのだ。だが気づかない人が多い。そして私もその中の1人であったが、そうして収納を増やすと、またそこに何か入れたくなり、いつしか部屋の広さに対して物の量がかさみ窮屈になる。
その後いつしかそれらは景色になり、気に留めなくなる。
他の人が来て他人に指摘されるまでは、気づかないのだ。
恐ろしい事だ。
片付けの訓練とは、日々物がここに入りきらないと思ったら、収納を足すのではなく、増えすぎた事に気づき、一旦物の見直しをして今必要で使っているもの以外を手放して、整理してゆくことなのだろう。
次回は少し具体的に手放し方や片付け方法について綴っていきたい。