【詩作日記】 「134 / バイクで追うもの」
今 僕がバイクで追っているのは
あの頃の僕の背中
同じようにバイクに乗って
どこまでも進んでいく
あの頃の僕の背中
あの時 何を考え
何を感じ 何に憧れ
この道をひたすら走っていたのか
再びバイクに乗り始めて
ちょっとだけわかってきたような気になった
今 僕がバイクで追っているのは
あの頃の僕の目的地
同じようにバイクに乗って
がむしゃらに進んでいった
あの頃の僕の目的地
あの時 どんな歌を歌い
どんな話に夢中になり
その場所へと向かっていったのか
今となっては僕も含めて
誰も知り得ないこと