【詩作日記】 「134 / 捨てられぬこと」
捨てるものは
とっとと捨てゝしまいたい
けれども
捨てゝしまうことが
怖くてならないんだ
巡る思い出のサーキュレーションは
無意味に僕の心を締め上げ
その呪縛から僕は
逃げ出せずにいられない
何かを捨てゝ解放されるのなら
何だって捨てゝみせる
けれども
捨てゝしまうことが
どうにも怖くてたまらない
そして何も捨てられず僕は
今日もまたため息をついてしまう
捨てるものは
とっとと捨てゝしまいたい
けれども
あとで振り返り
後悔するのが怖いんだ
何も捨てられずに
自分をたゞ圧迫し
何も捨てられぬ勇気のなさに
自分自身 嫌になるのに
それでもなお何かを捨てることが
この上なく怖くてならないんだ
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