【詩作日記】 「134 / 来たるべき者」
陽炎の向こうからやって来る
得体の知れぬ者がやって来る
来るべき者
招かざるべき者
僕の心を揺すり動かすのに
それが何なのか見当もつかない
刻一刻と近づきつゝあるもの
じりじりと迫りつゝあるもの
輪郭もハッキリしない
何の音も伴わない
それでも確実にやって来る
まっすぐこゝへとやって来る
時計の刻む音に歩調を合わせ
寄せ返す波の繰り返しのように
何かゞ 僕のところに来るような
誰かゞ 僕のところに来るような
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