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【雑感日記】 「おかしな日本語」(20/終)
これまで「おかしな日本語」というテーマで最近の日本語について書いてきました。最終回の今日はその本質についてかなり難しい話をできるだけ理解してもらえるように書いてみます。
この日本語シリーズの主なテーマは「言語は変化するが、それで本当にいいのか」という問いかけでもありました。実際にどのように言語が変化したのか、それを知るには戦争直後の古い映画などを見ればその変わり様は明らかです。
たとえば
【雑感日記】 「おかしな日本語(10)」
今日は曖昧表現の中でもおかしな表現を紹介します。まずは例文です。
僕的にはその意見とかに賛成だけどね
どうせ飲むのならビール系かな
例文の「~的」というのは「~の見地では」というような意味合い。たいていは人格、人称代名詞などと「的」をつけるものです。ではどうして「的」なのかというと「的」という言葉そのものが用いる単語を限定しなくなったからではないかと思われます。つまり何にでも「的」をつけれ
【雑感日記】 「おかしな日本語(9)」
今日は言葉の簡略化によって生まれた変な言葉をいくつか紹介しましょう。まずは例文です。
最近キモい政治家が勝手なことばかり言っている。
あいつこの一ヶ月で7人に告ったんだって。
まず「気持ち悪い」を簡略化して「きもい」「気色悪い」を簡略化して「きしょい」、もうすっかり定着して日常会話にも登場します。
こういった短い単語は一度使われるとそれまでの正しい形が長くてまどろっこしく感じられるもの
【雑感日記】 「おかしな日本語(8)」
今日はみっともない語末表現である「みたいな」について書いてみます。この言葉はすでに30年近くも前から多用する人が増え、口癖にしている人は相当な数に上ると思えます。だいたいこの言葉は知らず知らずのうちに口に付き、使っている本人はしつこく使っているという意識を持っていないと思われます。しかし使わない人はそれが気になってしょうがないものでもあります。
「みたいな」はどちらかというと無意識のうちに口
【雑感日記】 「おかしな日本語(7)」
今日はまず例文からです。
A:ぶっちゃけアイツの言ってることって説得力あるよね。
B:その方法、ぶっちゃけ失敗しか見えないよ。
今日は21世紀に入ってからかなり耳にし、テレビにまで登場したおかしな日本語を紹介します。それは「ぶっちゃけ」です。流行る流行らない以前の問題として、音感として非常に醜い。「とても」の代わりに「チョー」が取って代わるのと同じようにいつしか「ぶっちゃけ」が市民権を得て