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遊羽
2021年7月31日 03:18
「長万部行き国際列車」/ Международный поезд до Ошамамбе一両だけのワンマンカーに乗っていたのは中国人の団体と オーストラリア人らしき家族連れそして地元の中学生数人 それだけ日本人の旅人は僕ひとりだった「長万部行き国際列車」 四行詩集「北海道」より2005年初出 2021年再推敲
2021年7月27日 05:01
「倶知安そば」/ Кутчан соба列車が止まっている十数分の間に食べられる自信のある人だけ試してみよう熱くて慌たゞしくて 味なんかわかんないけどきっと思い出には残ること間違いなし 天蕎麦がおすゝめ「倶知安そば」 四行詩集「北海道」より2005年初出 2021年再推敲
2021年7月22日 03:04
「函館朝市」/ Утренний рынок Хакодатэ朝に市が立って賑わっている朝市昼間に来ても朝市 夕方来たって朝市とはこれいかにかにかにメロン イカそうめん六月の香りまだ残り「函館朝市」 四行詩集「北海道」より2005年初出 2021年再推敲
2021年7月16日 03:35
「羊蹄山麓」/ Подножие горы Йотэиこのあたりは昔マク・カリ・プトと呼ばれていた或る場所はプトを取り真狩に 或る場所ではマクを取り狩太に狩太はやがてニセコとなる 元をたどれば同じ場所一つの場所のそろそろ忘れ始められたこと「羊蹄山麓」 四行詩集「北海道」より2005年初出 2021年再推敲
2021年7月11日 06:57
「豊富温泉」/ Горячий источник Тоётоми身体にはいゝのだろう けれども油が浮いて臭くて強烈すぎて入れない ましてや飲めやしない不気味に淀んでヌルヌルだけど 身体にはいゝらしいけれども潔さと覚悟は試される温泉「豊富温泉」 四行詩集「北海道」より2005年初出 2021年再推敲
2021年7月5日 08:27
「稚内」/ Вакканаи北の果ての国境の町国境線はないけど 国境の町これ以上は北に行くには 国際航路が必要結構ジメジメした 国境の町「稚内」 四行詩集「北海道」より2005年初出 2021年再推敲
2021年7月1日 04:21
「名寄挽歌」/ Найоро Харукаかぼちゃ かぼちゃを食べるとあの時空腹だったこと思い出し 遠き夏の畑の我我失敬せりは 名寄のかぼちゃ美味しかった思い出 もう帰らない「名寄挽歌」 四行詩集「北海道」より2005年初出 2021年再推敲