〘詩〙きゅうじゅうきゅう。
何度も何度も救われたくて
打ち明けようとしたけれど
そこにはいつも深い溝があって
飛び越える勇気すら奪われたんだ。
信じても大丈夫だよ、とは
どうしても言えなかった。
自分に。
損得で動いていることを
知ってしまったから。
笑顔ややさしい言葉の裏にあるものを
見てしまったから。
誰にも寄りかかったりもたれたり
してはいけないと言い聞かせた。
彼らのようになりたくなくて
大人になることを拒んでも
操られるように向かってく。
突き刺さる。
夢見るような旅だったのは
短い間だけ。
夢見るように旅立った君は
何を得たの?
心が凍えない場所なんて
あるだろうか。
辿り着きたい。
不安も恐怖も連れ去って
僕を救い出して欲しい。
そして
もう一度、信じさせて。
夢を見させて、最後に一度だけ。
@ゆんゆん