千葉県沖中型まき網
日本全国それぞれの海域で、様々な漁法で多種多様な魚と海に向き合っている漁師さんが肌で感じる海に関わる異変や疑問をまとめることで、その解決策について漁師さんたちと共に考えていきたいと考えています。コメントは随時追加されます。*最終更新日/2024年10月24日
▶︎海の異変
①海水温の上昇が顕著
2024年の最高水温は28℃、今まで夏の高い時期でも21〜22℃だったがここ数年段々と上昇している。
*最終更新日/2024年10月24日
*情報提供者/清栄丸(中型まき網)
②漁場形成が変化
今まで時期によって形成されていた漁場に魚がつかない傾向が多くなっていたり、その時期旬の魚が旬の時期に獲れなくなっていたりしている。
*最終更新日/2024年10月24日
*情報提供者/清栄丸(中型まき網)
③潮流の変化
操業にあたって、潮流が早い事が多かったり水深の浅い部分と深い部分での潮流差(潮の速さ)が大きく違ったり、流れる方向が違う事が多くなっている為、操業に大きく支障が出てきている。
*最終更新日/2024年10月24日
*情報提供者/清栄丸(中型まき網)
④海況の悪さ
年間を通して時化による休漁が多くなった。年間平均150〜160日出れていたが年間平均100日出れない年もある。比較的水深の浅い沿岸部に入ってきていたカタクチイワシが中々入らなくなり、水深の深い海域での操業が多くなったことも関係している。水深の浅場と深場では同じ10mの風が吹いても海況が大きく変わり、浅場は操業出来ても深場では操業が出来ない程の荒天になってしまう為。
*最終更新日/2024年10月24日
*情報提供者/清栄丸(中型まき網)
▶︎想定課題
①国主導による資源管理強化による漁獲制限の厳格化
カタクチイワシ・ブリが対象魚種になることで漁獲量に影響することで、売上の減少に直結し、事業採算を圧迫することが想定される。
②担い手不足
漁師や網大工のなり手が不足していることで、漁村の活力低下と産業衰退が想定される。